soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/07/08 スーパーノア、中村佳穂、LOVE LOVE LOVE @ 京都GROWLY

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スーパーノアはちょい前から気になってて、先日にベランダが激褒めしてたから間違いないやろー、と京都まで行ってきました!大正解!

LOVE LOVE LOVE

3ピースの歌モノ・ロックバンド。なかなかよかったー。
泥臭い関西系統かと勝手に思ってたけどポストロックなきらびやかさある素敵ロックでした。


全パートがしっかり仕事してるバンド。
特にギターはキラキラしたポストロック/パワーポップ的なアルペジオから、シュゴーなシューゲイザー系、ギュワンギュワンなロック系まで色々と。
そして歌メロがピュアによかった~。

中村佳穂

完全に天才!
The weekend(R&B)も
cero(ブラックミュージック)も
Nils Frahm(ポストクラシカル)も
奇妙礼太郎(即興歌唱)も
蓮沼執太(ステージコンダクト)も
七尾旅人(音の魔法)も
全部飲み込んで放出しちゃうなんて普通できへんやん!
天才やん!




中村佳穂のキーボードと歌に、ドラム+シンセサイザー+コーラスが加わる4人編成。
しょっぱなからエフェクターの調子が悪くて使えない……ってのを歌詞にして即興で曲を作っちゃう。その自由さ、生きてるライブには感動させられます。


ピアノ弾き語りがメインの人……だけど歌モノの範疇に収まることはなく、テクノなダンス・チューンを披露したり、The Weekendあたりの最新R&Bに接近したり(男性コーラスとの掛け合いが素晴らしかった!)、キーボード(ピアノ)はポスト・クラシカルな風合いがあったり……すごすぎる。


ライブ自体が生きているような即興性の高いライブなのに、一発でズキューンとくるメロディの良さが魅力。難しい感覚がまったくない。すんなりハートにくる。


あとでスーパーノアの人が言ってたけど”どこまで即興なんだろう?”と疑問になってきます。
完成度高すぎてわからない;


ソロ弾き語りと良い意味でライブの感触は変わらない。自由に進んでいく。メンバーもしっかりついていく。
ただテクノな曲とか重厚な音作りはバンド形態ならでは。最強っぷりが半端なかった。天才バンドばりに天才感ありましたー。


スーパーノア

京都のバンド。
ギターロックを基準にポストロックやシューゲイザーのキラキラした感触も取り入れてるバンドです。


MCのモサッとした感じが面白かった(笑)
ベースのマイペースな話し方はツボるなぁ。色々しゃべっても結局そんな内容が無い(笑)




今回はニューミニアルバムのレコ発ってことで新譜から中心。
まぜこぜポップな側面が前に出てた気がします。ブラックミュージックを感じたり、オルタナを感じたり……。


メロディ楽器がピシッと決めるパートとかもあるんだけど感触はあくまでもポップ。
テクを見せつける感はほぼ無し。歌を中心したロックソングに自然と演奏の”技”が取り入れられてる。
ギターの人は繊細かつパワーのある面白い音をしてたなぁ。


もっとポストロック的に、もしくはNetworksあたりの人力トランス的にガンガンとアゲていく感じを想像してたのでスタンダードなギターロック色が強かったのはちょいびっくり。
でもその中に技をいっぱい詰め込んで、それを再現する演奏力があって、そして美メロ。めっさ良かったです!


ドリームシアター」はザ・名曲のオーラがありました。エモいなー。
”狂ってしまったまま 夢を見ている~♪”
派手にやりすぎず、フツフツと身体の中の激情が漏れてしまっている感じ。京都のバンドらしい気がします。