soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2019年 アルバム・ランキング TOP25

2019年のアルバム・ランキング!

ようやく~;
昨年も良作がいっぱいでした。
ベテラン、中堅、新人。邦楽/洋楽。クラブミュージック、ロック、ヒップホップ……。
色んな人達がいい作品を出してる。

【25】 #6 / AA=

前作からヘヴィネス/キャッチーの両ともに勢いを取り戻したAA=。今作も良作。
ハードコアよりインダストリアルの重厚な過激さが目立ってる。
怒り満載なヘヴィパートの合間にはさまる爽やかなフレーズが良いフックになってます。

シンプルに身体とマインドが動く、聴いてて気持ちのいい一枚。

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【24】 Amnioverse / Lapalux

電子アンビエントな心地よさ……からブレイクビーツ/IDMへと展開していく。
スーッとした浮遊感にグニョグニョ歪んだ成分が入っていくのはアルバムトータルでBrainfeederの魅力を網羅してるみたいな感覚があります。

浸れるし踊れる。過去作より聴きやすい。ひと皮向けたなー。

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【23】 No Geography / The Chemical Brothers

ロッキンなレイヴサウンド!大ぶりなリズムのビッグビート感!
数十年前のような派手ダンスサウンドが逆にいま新しい!
変則的なことをせずにストレートに”みんなが好きなケミブラ”をやってくれてます。

レトロライクなシンセを歪ませて強烈なエネルギーへと変換してる。
オラオラ~、踊れ~!!ってな粗さすら感じる。大好きっす。

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【22】 I, I / Bon Iver

フォーク・ロック路線から前作で突然に”頭がおかしくなったのか?”ってなエクスペリメンタルな作風になったBon Iver。今作はその両路線をまぜて、さらにゴスペル成分を足した感じ。
いままでの良い要素を全部ひっぱってきた状態なので悪いはずがない。

非現実的なのに温かみを感じられる。不思議な味わいのアルバム。

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【21】 1000 gecs / 100 gecs

ラップ、トラップ、ノイズ、コラージュ、ロック、エモ、IDMユーロビート、スカ……なんでもありにミクスチャーしてるポップ・ラップ・ユニット。
ずっと尖りまくり。そしてずっとポップという若さゆえの突然変異サウンド

ラップを基準しながら異常なほどエモいっす。ヒップホップ・ビート基準なのにスピード感がある。

BOATAxSxEさん)のラップ版みたいな感覚。
DeathGripsとか新生物な音に衝撃を受ける人はぜひ。

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【20】 Vision 2020 Vision / Die Krupps

インダストリアル・メタルの雄がまだまだ出す新作。結成40年にしてまだこの重さ、破壊力!

EBMではなくインダストリアル・メタルの側面が全面に出ています。
とにかくリフとベースラインとビートが強烈 = 隙なし。

ずっとアラートが鳴ってるような緊急事態感、危険な空気が張り詰めてるのが心地よい~。

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【19】 Empath / DEVIN TOWNSEND

鬼才/奇才・Devin先生の新作は、ダイナミック・メタル・スペース・オペラとでも呼びたくなるスケールの大きさ。音のビッグバンが起きまくってます。ダイナミックすぎてもう笑っちゃうレベル。
ジェントっぽい変則的なリズム。だけども音はオペラ的。ポジティブにカオスが大爆発してる。Devin先生でしかありえない音。

ただ曲はめちゃくちゃ良い……のだけど、なぜか音がこもってる感じがするのが残念。
なんだろ?ミキシングの問題?それがなければベスト5には入れたかったんだけども……。Youtubeで聴いてたら気にならないんだけどなぁ。

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【18】 少年たちの予感 / NITRODAY

トロデイ改めNITRODAYのep。
ゴリゴリなスピード感あるグランジ/オルタナサウンドから脱却してメロディが全面に出てきた。
その変化を日和ったと感じる人もいるみたいだけど……いや、軸はなにも変わってないぞ、と。良質なロック。そしてユース感。
group_inouのninoheron(cp)さんをfeat.した曲も面白い試みだし成功してる。

もともとスマパンの要素を感じていたのでメロディアスになるのは納得。
ちゃんと聴いたらしっかりと強烈な音出してるしね。
過去曲のライブver4曲と違和感なく聴けるのがその証拠。

いま日本で一番面白い若手です。

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【17】 834.194 / サカナクション

サカナクション、6年ぶりのアルバム!いやー、待った笑
すっかりライブの定番になってた「ユリイカ」「新宝島」ですらアルバム初収録なんだなぁ。

「忘れられないの」を代表する日本歌謡的なダサさを説得力ある形で届けてくる新しいサカナクション。この変化は意外。
反面にエレクトロニカ系統はアンビエントにもちょい手を出してる部分もあって深化してる。
ポップとマニアックの両局面に振り切った内容。
そのため散らばってる感じはするけども……やっぱ良い曲が多いよな!

あとなぜかベストに入らなかった「さよならはエモーション」を収録してくれたのが嬉しい。

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【16】 Nine / Blink 182

僕らの青春、BLINKの新作。再始動以降では一番好きなアルバムです。

最近の音源と同じくマイナー調の曲は多いけど、メロディがなかなかに青春しててトム時代の空気がある。
そこにセルフタイトル・アルバム期を思わせるトリッキーなトラヴィスのドラムが混ざって面白い音に。

「DarkSide」なんかストレートなロックのようでドラムだけ異常なスピードで16ビートを叩いてる。”I'm going to the darkside with you”なんて歌詞も青酸っぱくてイイ。
かと思えば1分未満のBLINK流ハードコアな「Genertional Divide」も収録されてたりする。
15曲あっても飽きさせない良作です。

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【15】 Youre Welcome / Cokie the clown

NOFXのFAT MIKEの別人格プロジェクト。 DrumにBLINKのTravis、ProduceはNIN/APCのDanny。 なんだこのドリームバンド!とワクワクして再生すると…めっさ暗いアコースティック曲;

自殺前の音楽ってなネガティブさ。聴いてるだけでズーンとくる。
でもよく聴くとカントリー的なおおらかなメロディもある。FAT MIKEのアメリカンな趣味が感じられてよい。

そして最後の「Punk Rock Saved My Life」でがっつりとメロコアになるのが泣ける!
最初は”ん?”ってなったけど、今後もずっと好きでいそうなアルバムになった気がする。
説明できないけどなんか異常に好きなアルバムです。

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【14】 Fuck Yo Feelings / Robert Glasper

ロバート・グラスパーのミックステープ扱いなアルバム(?)。

色んなゲストを呼んで2日間セッションしたのをリプロダクションした……のかな?あまりどういうモンなのかわかってないんですが、とにかくカッコいい。一曲目から鬼ほどカッコいい。

黒いグルーヴのエグさ。それがずっと続くのがヤバい。
クリス・デイヴ以降のズレたグルーヴの連続。(ドラムはクリス・デイヴ)
そこにクールに乗っかっていく大人数のラッパー、シンガー。

聴いてるだけで黒いグルーヴの仲間入りができる気がします。
ロバート・グラスパーの音源でズバ抜けて一番好き!
THUNDERCATあたりが好きな人も気に入るはず。

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【13】 ティンカーベルネバーランドの妖精たち〜 / 餓鬼レンジャー

2019年の日本語ラップでダントツに好きなのはこのアルバム。
「いつまでも“ガキ”のまま、大人にならないネバーランドの妖精たち(餓鬼レンジャーと仲間たち)が奏でる自由な音楽」ってなコンセプトのアルバム。アホです。でも同時にめっさカッコいい。

8割はfeat.あり。コウメ太夫伊藤沙莉と超変化球もあればMummy-DRYO-Z、LIBRO、DABOとドリームチームみたいなメンツもあり。

で、どんなゲストでも曲がすべてめっちゃカッコいいのです。コウメ太夫でさえも”え、最高やん?”ってな料理のしかたをしてる。

フザケながらもマジ。この聴きやすさがいいっすなー。
あとSKITがめちゃくちゃ面白い。R-1でも決勝いけるんじゃなかろうかってレベル。

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【12】 Weather / TYCHO

エレクトロニカな音をしっかりと”バンド”に乗せてくる。耳が洗われる透き通った音は健在。
虹のなかで演奏しているかのよう。

今回は半分以上の曲でボーカルが参加という新機軸も見せています。
これがTYCHOの良さをまったく損なわずにボーカルをフューチャーしており素晴らしい出来。

とりあえず今までのTYCHOが好きなら絶対に気に入るであろう1枚。
フジロックでも旧曲と新曲(ボーカル曲含む)がまったく違和感なく同居してました。

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【11】 OUTER PEACE / TORO Y MOI

めっちゃ踊れるトロ・イ・モア!最近の数作はパンチ力が弱かったけど……これを待ってた!

ダンサブルだけどドリーミー。シャボン玉みたいなファンクネス。
どの曲もフックになるフレーズ/メロディがあるのがステキです。
トリップホップ風の「New House」ですら漂うだけでなくキュッと惹きつけるメロディがある。

ノッて気づいたら終わって、またリピートしたくなる約30分のアルバム。エエです。

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【10】 II / TNGHT

HUDSON MOHAWKE x LUNICEのTNGHTが7年ぶりの新作!
トップDJ/プロデューサーが集結したElectraglide’12の一夜で3回も「HIGHER GROUND」が流れるなど完全に一時代を作った人たち。
新作も期待にしっっっっかりと応える素晴らしい音源。

オドロしさは2割増し。おちょくり度は3割増し。
ずっと冷やかされてるようなテンション……でありながら超ドープ。癖になる~。

ドシンドシンとくるビート感がたまらない!またフロアを賑わせることになりそうな1枚。
日本限定版で前作EPがまるごと入ったⅠ&IIもリリースされてるのが嬉しいところ。

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【9】 Devastation / Pumarosa

今年新発見のバンドでNO.1!ロンドンの女性ボーカル・バンド。

1stではDaugtherにサイケデリック要素を混ぜた、いわゆるインディサウンドだったんだけども2ndにあたる今作で大変化。
Aphex TwinAutechreを参考にしたそうで、ウネウネしたデジタル要素が加わってる。

その結果、The Young Gods、TF期のNIN、Filter、Stabbing Westward、Jakalope……あたりのポスト・インダストリアルの空気が発生。ゾクゾクする暗い世界観なんだけど妙にポップ。超絶ツボ!

インディ色もいい感じに残ってて唯一の音に。こりゃたまらんー。

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【8】 Supernatural / Floorplan

2019年、ベスト4つ打ち賞。ぶっちぎりにベストです。

テクノとハウスのいいトコ取り。
機械的に踊れるテクノなビート。お洒落とスモーキーな黒さを持ったハウスなウワモノ。このふたつが共存している。つまり無敵状態。

まったく捨て曲がない。ずっと踊れる。
プログラミングのように反復的で、かつソウルフル。
とりあえずノリノリになりたくなった時はコレをかけてます。

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【7】 ANIMA / THOM YORKE

トム・ヨークの新作が素晴らしい出来。

ざっくりと言えばエレクトロニカを経由したビートミュージック。
デジタル・ディストピアを思わせる不穏な空気。作り込まれたサウンド・テクスチャー。そして踊らせにくるビート。
ソロ作、Radioheadを含めてここまでリズムがスッと入ってくるアルバムはここ十数年はなかったんじゃなかろうろか?

その魅力を最大限に咀嚼できたのがフジロックでの驚異的なライブ。
巨大スクリーンに映し出された美しい映像をバックにトム・ヨークが踊り狂って歌ってる様は、不穏にダンサブルなこのアルバムそのものでした。

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【6】 Ending Songs / V.A.

2019年のヒーリング系のベスト。
「この世を去る60分前に聴く最後の音楽」をコンセプトにした歌ありコンピ。マスタリングにChihei Hatakeyamaさん。

アコギ、ピアノ、うっすらシンセを使ったアコースティックな歌モノが中心。
草原で寝転んでいたらうっすら聴こえてくる……みたいな歌集。

距離感が絶妙なのです。
近すぎない、すこし遠くで鳴ってるような音。しだいに視界が光に包まれて意識が遠のいていくような……。
とにかく浸れる。
昼間にコレを聴きながら、ダメになるクッションで寝てたら幸せ死しそうになりました。

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【5】 WORK / ハンバートハンバート

ハンバートハンバートのバラード中心のライブベスト。ベスト3に入れたいレベルなのだけどベストってので少し遠慮しました;

二人でのライブ音源が収録されてます。
ギュッと胸を締め付けられる。素晴らしいライブテイクばかり。
歌と楽器ひとつ。シンプルな構成だからこそ響くモノがある。
ピアノを使ったテイクも結構多い。

ほんと二人の声が素晴らしいこと。
ただ優しいだけじゃなくて、辛いことも歌ってる。そこが好きです。
”他の子たちはみんな ハンバーガー屋さんに行き 僕は一人バスの中 つめたいお弁当食べる / さめても、おいしい(「おべんとう」)”とか”ひょんなことかで歌が売れ、急に金が入ってきた NHKにも出演し、雑誌の表紙になった / 音信不通だった両親は 今じゃすっかり僕のファン かつてのバンド仲間とこれから飲みに行く / 突然みんながやさしくなった 僕から去っていった人がまた集まってきた / 虚しい、虚しい、本当の僕が消えていく 虚しい、虚しい、鏡の前でつぶやく”
とかエグい。けどエグいで終わらないナニがある。

そして最後に収録された新曲「小さな声」の破壊力。詳しくは次回更新のトラック・ベストで……。
涙を浮かべて膝から崩れ落ちようになりました。

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【4】 ROVO LIVE BEST 2001-2012 / ROVO

ぶっちゃけ2019年で一番好きなのはコレ。でもベスト盤なのでTOP3からは外しておきました;

3枚組、2時間半超えの大ボリューム。でもサラッと聴けて何度もリピートしちゃう。
そりゃあライブの鬼・ROVOのライブ音源ですものー。

恐ろしいアンサンブル+アドリブの嵐(主に山本さん)。聴くたびに新しい発見があります。
そしてなにより踊れる!脳がスパークする!

一番好きなのが「Reom」。繰り返される山本さんのメインフレーズが少しづつ崩れていってソロ引き倒しに。メインフレーズはさりげなく勝井さんが弾いてる。この展開はオリジナル音源でもやってるのですが熱量が段違い!
そういうライブならではの奇跡の瞬間が何度もある。踊りまくろう!

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【3】 燦々 / カネコアヤノ

いま一番無敵感があるのは間違いなくこの人。
しばらくはカネコアヤノがアルバム出すたびにTOP3の1枚は決まるのでは?ってな気もしております。まったく落ちない驚異のクオリティ。

前作より伸び伸びと音楽をやってる印象があります。
カネコアヤノの歌の芯は変わらず、アレンジに幅が出て面白い。

ガンガンと歌いまくるより、ポイントポイントでクールに感情を爆発させるのがグッとくる。「光の方へ」の”できるだけ光のほうへ♪”とか。

そして毎回ほんと歌詞がいいのです。
「明け方」の”不安なまま朝を迎えてしまった だからギターを弾くしかないんだ 君が例えば知らないところで 誰にどんな喋り方をしてるとか”なんて天才としかいいようがない。

誰にも思いつかない言葉の表現で、等身大な日常の気持ちを、素晴らしいメロディと音に合わせて歌う。
ほんと良いです。

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【2】 ぼ~ん / Hei Tanaka

SAKEROCKのベース・田中馨の超絶変態バンド。

3ブラスが在籍するオーガニックな音色だけども、曲展開は猛ダッシュと崩壊を繰り返すカオスの極み。
ライブを見た初体験の知人が、顔にはてなマークを貼り付けて”どんなレポを書くのか楽しみやわ……”と言われたこともあります。

結成から8年。現体制の元ができて3年。念願のアルバムは……やはりカオスで最高。
絵本で描かれるフランク・ザッパといいますか、可愛らしいのに何が起こってるのかまったくわからない。
なぜこの人達は一心不乱に音で大騒ぎしているのだろう。その説明不可なパワーにぶっ飛ばされる。

全員がワタワタしてるのに全員が同じ方向を向いてる。まるでディズニーのチェイスシーンみたい。

そして時折ピュアかぎりない田中さんの歌声がクイっと涙腺崩壊へ導く。なかば強引に。
最初から最後まで振り回されて、気づいたら涙も汗も笑顔も身体中から吹き出してる。
わけわからんって最高だなー。

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【1】 Strength In Numb333rs / FEVER 333

久しぶりにラップありのヘヴィロックで活きの良いバンドが出てきたのが衝撃だったデビューの2018年。
フジロックでの混乱と熱狂、そしてデビューEPがあまりに強烈だったので、ここまでハードルあげてアルバム大丈夫かと不安になってたら……超えてきおった!

勢いとヘヴィネスのキャッチーさは強度を上げて、さらに泣きのエモメロディまで飛び出したときには脳汁が飛び散ったー。
一曲扱いながら、実質は2つの曲をメドレー風につなげて大作感も出してきている。完全にKOです。

古き良きミクスチャー/ヘヴィロックのサウンド&グルーヴを復活させながら、トラップやカオティック・ハードコアといった新しい音も見事に融合させてる。ヘヴィロックの”本当の意味”での最前線。

シンプルな言葉でしっかりとメッセージを残しているのも印象的。MCで言ってるポジティブなメッセージをそのままを音源でも体現してる。
「PREY FOR ME/3」の""You are not the only one, that feels like the only one!"を全力でシャウトするのなんか最高です。

とにかく自分のツボ。
中高時代に聴きまくって”自分”を形成したヘヴィネス・サウンド。その頃の魅力が詰まってる。
素晴らしい!

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次点で「The Nothing / KORN」「Songs of Innocence & Experience / DYGL」「Assume Form / James Blake」「新しい人 / OGRE YOU ASSHOLE」「Drift Series 1 / UNDERWORLD」「Mobius Strip / KEN ISHII」もよかった。


FEVER 333、Hei Tanaka、カネコアヤノといった期待値上がりまくりのアーティストが更に超えてくるアルバムを出してくるのが嬉しい一年でした。
Toro Y moi、ケミブラ、トム・ヨーク、 BLINK 182といったピークを過ぎた感のあった人たちがここにきて過去最高レベルのアルバムを出してくるのもたまらない!


今回は新しい試みで、ランキングを元にyoutubeSpotifyでプレイリストを作ってみました。
自分はここ数日ずっとこのプレイリストを聴いてます笑
偶然にすごい良い曲順になった。

めっちゃ良いのでぜひ~。かならずお気に入りのアーティストが見つかるはずです!

[Youtube Playlist]
https://www.youtube.com/watch?v=HuNLJuSUDqo&list=PL7A-dJHdhdelHoSF8muDmd6-fViHtReYc

[Spotify Playlist]

2019年に見た映画・良かった映画

2020年も四半期が過ぎたいまになって、ようやく2019年を振り返る記事シリーズをアップしていきます。まずは映画~。
見た数は34本。奇しくも昨年とまったく同じ。


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音楽ドキュメンタリー/音楽伝記は2本と少ないながら強烈な2作だった!
Tribe Called Discord - GEZAN Documentaryはバンドに焦点を当てずにバンドを語るすごい話。GEZANとの接触があったから発生したドラマではなく、世界でずっと続いているリアルを描くことでGEZANという存在が浮き出てくる。

対して細野晴臣さんのNO SMOKINGは徹底してまったり。愉しそうに音楽を演奏/実験する細野さんに人が集まってくる心地よさに溢れてるα波映画でした。


アニメトイ・ストーリー4インパクトがすごかった。ギャグもワクワクも最高。ただテーマ/エンドをどう受け取るか……。

シュガー・ラッシュ オンラインレゴ・ムービー2と1が傑作だった作品の続編が公開されました。
どちらも1と比べるとインパクトは弱いけど前者はネット要素のメタ描写が秀逸。後者は”あ、この展開は見事だ”と感心するカタルシスは再度。前作を見ているなら間違いなく見ておくべき作品!


邦画も良い作品が生まれています。
粗さがありながらも攻めまくってたインディーズなメランコリック。バイトをはじめた銭湯が夜は死体処理に使われていたって設定でもう勝ち。

『アノ世界の片隅に』と並んで戦争被災の中心を描かない戦争モノであり大号泣必須のあの日のオルガン疎開保育園の物語。人間の強さ。戦争の辛さ。子育ての大変さ。笑い。涙。学べるものがいっぱい。

そして日本の町並みの美しさを見事に切り取ったわたしは光をにぎっている。画のチカラは本年イチかも。演技、ストーリーも素晴らしくて”映画”の良さが詰まってる作品。


洋画は良作多すぎて~。
インド映画関連でいくと
映画史に残る名スピーチに感動した女性生理用品を普及させた男の伝記映画・パッドマン

『きっとうまくいく』の監督がスターの没落と復活をスペクタルに描いた、こちらも伝記のSANJU。コメディ、ミステリー、社会批判、感動、……多方面から楽しませてくれる傑作。

展開が読めちゃいるのに映像と音楽の力で号泣を引き出したバジュランギおじさんと、小さな迷子
全員が嘘つき/裏切りモノ、最低最悪なヤツらが繰り広げるピンチに次ぐピンチ。ドキドキが止まらない盲目のメロディ インド式殺人協奏曲

そして、番外的にヴィクトリア女王の晩年をインドからやってきた従僕との心温まる交流で描いたイギリスの伝記映画・ヴィクトリア女王 最後の秘密

と名作揃いでした。全部必見の物語ばかり。3作が実話に基づく伝記モノです。あの国はリアルからしてスケールがすごんだなぁ;


女王といえばエマ・ストーンが見事な下剋上悪女を演じた女王陛下のお気に入り。騙し合い、落とし合い、マウントの取り合い……人間の醜い部分が凝縮されてるのにどこか滑稽で不思議と笑えてしまう。美術がまた素晴らしい。

そちらとアカデミー賞を争い作品賞を掴み取ったグリーンブックも必見。黒人ピアニストと白人ボディガードの凸凹コンビ。エンディングはほっこりした笑い声が客席から漏れたのが印象深い。良い映画をみたって気分になりました。

同じく黒人差別を描き、比較されたブラック・クランズマンは麻薬捜査スパイをエンターテイニングしたタッチで書きながらもエゲツない差別の問題をえぐり取った問題作。ドキドキのエンターテイメントからズコーンと現実に突き落とされる絶望。

問題作といえばジョーカー。世間で言われるほど感銘を受けたわけではないけど……見ておくべき作品なのは間違いない。ゾクゾクするいくつものシーン。振り返れば振り返るほど深みを増していく気がする。

ネトフリからアカデミー賞ノミネートで話題になったROMA。納得させられる映像美、音響美。そしてストーリーの深さ。

ホロコーストを生き抜いたユダヤ系老人が旧い友人に会うためにドイツを横断してポーランドへ向かう家へ帰ろうも深い映画でした。クスっと笑える道中でもうっすらと続く緊張感が、ラストの3分で一気に開放される気持ちよさはたまりません。

コールセンターのみで映画を一本描いた冒険作THE GUILTYも面白かった。本当に電話をする主人公しか描かれない。己の想像を越える描写はないのかもしれない。

大学図書館から高価な図鑑を盗んだ実話を元にした伝記・アメリカン・アニマルズも実際に犯行に及んだ少年たちのインタビューを間にはさむ独創的な構成をした意欲作。また構成が活きてくるのがすごい。良作。

今さら言えない小さな秘密は自転車に乗れないのを隠している自転車屋というかわいらしい設定を素晴らしい教訓の話へと昇華したハートフルな一作でした。登場人物が愛おしすぎて客席から優しい笑い声が。今まで見た映画で一番ほっこりした気持ちになった映画。

そしてついに続三部作を完結させたスター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け。個人的にはめちゃくちゃ面白かったです。アレだけ荒れた新三部作を見事に終わらせたなぁと。最後のセリフで涙が。



総合的なNo.1は今さら言えない小さな秘密。このほっこり感にはやられました。自分があんなに優しく笑えたことが過去にあっただろうか。
続いてアメリカン・アニマルズわたしは光をにぎっているグリーンブックあの日のオルガン……といったところです。
ほんと良作が多かった!この記事でとりあげたのは全部見てほしい作品ばかりです。


あと、2019年は映画.comにレビューを書くようにしました。各作品の詳しいレビューが見てみたい人は下記まで~。
感じたことをまとめて、残すことには意味があるはず。
kizkizさんのMyページ(映画レビュー) - 映画.com

もうひとつ。2019年の私的ベスト10の予告編をプレイリストにまとめてみました。
サラッと見て気になる作品があればぜひどこかの機会で見てみてください。
面白さは保証します!
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2020年も良作ラッシュでスタート……したのですが、いまはコロナで映画館にもまともに行けない状態。
今年中に行けるようになるのでしょうか?
世界のエンターテイメントが早く復活するのを心から祈っています。

【音楽ドキュメンタリー】

Tribe Called Discord - GEZAN Documentary
NO SMOKING

【アニメ(2D・3D・ストップモーション)】

シュガー・ラッシュ オンライン
トイ・ストーリー4
レゴ・ムービー2
エセルとアーネスト ふたりの物語
映画 すみっコぐらし

【邦画】

わたしは光をにぎっている
愛がなんだ
あの日のオルガン
メランコリック

【洋画】

ヴィクトリア女王 最後の秘密
パッドマン
今さら言えない小さな秘密
アメリカン・アニマルズ
THE GUILTY
運び屋
たちあがる女
マイ・ブックショップ
ROMA
グリーンブック
ブラック・クランズマン
僕たちは希望という名の列車に乗った
SANJU
シング・オア・スイム
バジュランギおじさんと、小さな迷子
家へ帰ろう
エイス・グレード
女王陛下のお気に入り
ボーダー 二つの世界
エスタディ
ジョーカー
盲目のメロディ インド式殺人協奏曲
スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け

2018/07/21 ハナレグミ @ 大阪城野音

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ハナレグミの野外ワンマン。良すぎた……。
歌声は超優しいのに、ギターのグルーヴはブラックミュージックのグルーヴがある。
どちらの方面でも最高!


バンドもYossyさんとかスゴい人が集まって素晴らしい演奏をしてた。それなのにハナレグミに意識が集中しちゃう圧倒的な存在感。
歌はもちろん。リードギターでも魅せるし、ソロ後ろのリズムギターですら「おぉ!」と思わせる音を奏でてた。超人かー。




大阪城野音の午後。空は青空。客席の半分は日陰のグッドな環境でスタート。
もうのっけから気持ちいい。
穏やかなのにしっかり揺れるグルーヴ。蝉の鳴き声と合わさって一瞬で天国に〜。


歌モノにスカ、レゲエ、ファンクを絶妙にブレンドしてどんどん心地よくなってく。
楽しい曲でもメロウネスを忘れない。
穏やかな曲でもグルーヴを忘れない。
そりゃアルコールが進みますわなー。
贅沢を言うなら場内ドリンクバーにビール以外もあればよかったのだけど〜。


気の抜けたMCと一緒にライブは進んでいく。客席もゆるゆるとみんなが笑顔。
中盤にMCゼロでシリアスに進めていくパート。夕暮れとマッチして心に染みました。


日が落ちてからは「深呼吸」や「光と闇」(白い光とハナレグミの影による視覚演出が素晴らしかった!)を経て、終盤の盛り上げゾーンへ。
「オアシス」の中盤にブギーバックのラップをかぶせるステキなアドリブ!心の第1位〜♪
そこから「明日天気になれ」に繋げるモンだから……もう最高でした!




アンコールはバンドと「オリビアを聴きながら」を披露したのち弾き語りへ。
この弾き語りがまた反則的に良くて!
ホンモノの音楽/歌に触れました。タイコクラブで数千人をアコギと歌だけで完全に魅了してたのを思いだすなぁ。


MCでの“引きこむ音楽ではなく、ただそこに佇む風景のような音楽をやりたい”って言葉は素敵だったなぁ。
「家族の風景」も「明日天気になれ」も「さよならCOLOR」も特別ではなく、誰しもが思うコトを歌ってる、とか思いました。


最高のライブ。
を経てからの揚子江ラーメン。
を経てからの銭湯サウナでめっさ気持ちよい一日でしたー。
水風呂で〆たときは夏の夜も不快感がゼロになる。


大阪城野音に着いたときは汗だくだったのに、ハナレグミのライブが始まってから一度も暑いと思いませんでした。
暑さより心地よさが勝ってた。
最後の弾き語りで涼しい風が吹いたときはグッときた。自然すら味方につけるライブ。


2018/07/17 Diane Birch @ Billboard Live Osaka - 1st stage

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ザ・大阪のオバちゃんに囲まれてのDiane Birch @ Billboard Liveでした;
ムーディーに音に浸れる環境とはほど遠く……トホホ;


『Bible Belt』からほぼ全曲。代表曲「Valentino」が収録されているためポップなイメージが強いアルバムだけど、実際はバラード/ムーディーな曲が多い。
でもライブではニコニコ歌うからポジティブな印象~。




キーボード(Diane Birch)+ドラム+ベースのトリオ編成。
ドラム&ベースはラフなノリ。
イントロに入り損ねたから、ふたりで勝手にアレンジして遅れて入ってたりしてた;
そんな状況も楽しそうに演奏する3人でありましたー。


Dianeの歌声がほんと綺麗。よどみがなくてスッと耳に入ってくる声です。
ソウルな歌唱をしてもソウルフルになりすぎず、あくまでもポップな感触で耳に届く。
あとスタイルがめっちゃ良かったです。綺麗やわ~。




スリーピースでシンプルに音楽を届けてくるの軽快で気持ちいい。
けど音源だとホーンやストリングスでダイナミックなアレンジが効いた曲も多いので、ちょい物足りなさも無きにしにあらずだったかな?
とはいえ何度も言ってるように、楽しそうに歌うDiane Birchのポジティブな空気は心地よかったです。



「Rewind」の歌いだしで
”あなたに言いたいことがいっぱいあるけど 言葉が思い浮かばない”
に変える粋な歌詞アレンジすをるも客は反応ほぼ無し。
”通じた?”と確認してました;
近くのおじさんは”間違えたんだよ”と隣のおばさんに説明してました。
むくわれねぇ;


2018/07/16 ヒグチアイ @ JANUS

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2ndアルバムのレコ発 by バンド形態。ヒグチアイさんのキーボード/歌 + ベースとドラム(伊藤大地さん)

よかった~。
歌で”ヒグチアイ”を伝える側面。
テクニカルな演奏でワクワクさせる側面。
どっちも楽しめましたー。
歌を聴いてて何度も泣きそうになりました。
歌詞内容はもちろん、”歌で自分/気持ちをこんなにも表現してるって素敵だな”と。


あと久しぶりに見た伊藤大地さんのドラム、鬼ヤバ!




最初の3曲はノリのいい曲。演奏も超テクい。


伊藤大地さんがバキバキに叩きまくっててやっぱこの人すごいな、と。
16分のハイハット刻みがペダルのオープンによって8ビートの裏打ちにしか聴こえないのはすごかった。
執念のようなドラミング!鬼!!


大地さんはシンプルなビートでも心地よい。
「猛暑です」の比較的スタンダードなリズムのキックが大発明されたビートのように心地よく身体に浸透してきました。ちょっとスゴすぎた……。
ただ前半は演奏に耳が行きすぎてヒグチアイさんの歌詞にまで脳が処理しきれないトコも。



4曲目からしっかりと歌詞を聴かせる歌/演奏のバランス。
やっぱ素晴らしい歌詞を書く人です。ライブで歌うとエモーショナルになって心により強烈に届く。
ひとたび歌にハートを奪われると、テクい演奏が繰り広げられてもしっかり歌詞を聴く脳になってる。演奏も歌詞/歌を盛り上げる要素に。


ライブの真ん中ではヒグチアイさんオンリーで弾き語りのコーナーも。
歌詞がクローズアップされればされるほど、脳が歌詞を追うようになる。
弾き語りを中盤に配置するのは良いライブ構成ですね。
前半と後半で聞き手側の演奏の捉え方も大きくかわったと思います。


セトリはもちろん新譜を中心に。+過去曲も聴きたいと思ってた曲をやってくれて満足!
新譜からは「わたしのしあわせ」「ぽたり」と歌い上げる系が響いたなぁ。素晴らしい歌声。
「不幸ちゃん」は楽しい演奏で盛り上がったけど歌詞はエゲツないよな;
騙されてる感あります笑


アンコールの一曲目の「備忘録」は震えた。
元々の曲の魅力にプラスして”そうくるか!?”ってなアレンジ。鳥肌でした。
野外フェスのデカイステージで見てるみたいなカリスマ性とスケールの大きさがあった。




MCは真面目なトーンの話が多い。
そこにちょこちょこヒグチアイさんの天然おもしろ成分が入ってくるのがいいなー。
インタビューで”イメージ作りのため写真であまり笑わないようにしてる”って行ってたけどライブでも笑顔を抑えめだった印象。ゆえに笑ったときの破壊力がスゴい。幸福感!




いま一番素晴らしいSSWってのを実感するライブでした。
ちょっと変わった音楽を聴いてて(アングラ/アバンギャルド)、それでいてスタンダードな音楽(歌モノ/フォーク)にも心打たれる人はぜひ聴いてほしい!


ベアーズとか全感覚祭とかでやっても受け入れられる気がするのです。


2018/07/15 KING BROTHERS、ギターウルフ、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER @ Banana Hall

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最強にロックな布陣でのキング・ブラザーズのレコ発!

Screaming Seagull Kiss Her Kiss Her

愛葉さんの余裕のある姿勢。めっさカッコよかったなぁ。ねぇさん!!!


愛葉さん、声はツラそうな時がたまにありました。
でも仕草が表情がめっさカッコいいのです。リズムに合わせて空を手で叩く仕草とかシビれるぅっ!
あと英語歌詞がとてもネイティブっぽい。
現地の人が聞いてもカッコいいと感じるであろう英語の表現。他の日本バンドとは明らかに違います。




ギターは愛葉さんオンリー。
一ノ瀬さん不在なので蓮尾さんがギター・ソロ的な音もキーボードで対応してました。
ギター・ソロに負けないすごい迫力の音をキーボードで鳴らしててヤバかった!


コーラスは担当の女性がいなくなってドラムのおかもとなおこさんが対応してました。
コンパクトな編成になってたけどオルタナの一番熱かった時代を復活させる迫力にぶっ飛ばされた!


おかもとなおこさんは昨年はスネオヘアーで叩いてるのを何度も見ました。
ぜんぜん違うサウンドのSSKHKHでも違和感なく叩いてるのがスゴい!


「You come to me, and give them back to me」はめっさカッコよかったな~


ギターウルフ

いつもより音量とハチャメチャさは足りなかったかも?トリじゃないからかなー。


新ベースウルフのGOTZさんは4弦ベース。演奏は上手かった印象。
セイジさんが暴走してるときにしっかりベースでグルーヴ作ってました。
U.G.さんみあいなクール系よりワイルド系。セイジさんと一緒にダイブもしてました。
でもひとつ前の人ほど野性味はないかな?
シャウトのタイミングとかまだまだ完全にハマりきってない感じはしたけど……しっかりベースウルフでありました!


セトリは珍しく「環七フィーバー」無し。
常に全力ダッシュではなくちょいテンポを抑えた演奏だった気がします。雄叫びは常にあげてるけど;
「KICKOUT THE JAMS」でステージに上ったのはSSKHKHの中尾憲太郎さん。
ギターを弾かせても上手いなぁ。
セイジさんのロックアクション・チェックにも一発OK。スマートにキメてました。


KING BROTHERS

レコ発&20周年!


マーヤは怒りでなくずっと笑ってた気がする。すごい楽しそうでした。(フロアダイブしてからはほとんどずっと支えてたから表情見れてないけど;
新譜のバラエティ豊かな曲がハッピーなキンブラのライブを成立させてる。
真の意味で踊れるキンブラが誕生したかも!




新譜の曲は変速リズムを全員で合わせるテクニカルな面も。ちょいtricot的な。キンブラがこういうのやるとはなー。
あとアフリカンビートで踊れる曲も新基軸で最高でした。
これらはゾニーさんの鋭いドラムがあってこそだなぁ。
今のキンブラだ!



新譜だけでなく旧作の曲もいっぱい。「get away」「kill your idol」「魂を売り飛ばせ」「XXXXX」。
もちろん「ルル」と「マッハクラブ」も。
「ルル」は一曲目でありました = 一曲目でマーヤ飛び込んでた;


アンコールにフロアライブ。
マーヤはクラウドサーフをせず。
3人で楽しそうに演奏してるのをみんなで囲んで見てました。ちょい今までと違うキンブラの空気を感じました。
すこし落ち着いた新譜の曲はライブの勢いを殺すかな?と思ったけど、リーダーのMCの上手さでうまくライブの流れに組み込んでました。


あとMCで
「前のバナナホール(現TRAD)でギターウルフと対バンしたとき、俺らはスピーカーからダイブした。
そのあとセイジさんもダイブした。サングラスで何も見えてないのに。どれだけのスピードで落ちてるかもわからないのに!かなわねぇ。」ってMCに爆笑しましたw


2018/07/14 ベランダ、LOSTAGE、EASYCOME、And Summer Club @ 十三ファンダンゴ

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ベランダのレコ発!
イイメンツを揃えたドラマチックな一夜でした。

And Summer Club

久々に"良い!"と思えるアンサマのライブ見れたぞー。勢いあってよかった〜。
いつも以上にふたりの声が枯れてたけど;
でも歌より勢い&演奏のエモさが最高に響いてました。


ファンダンゴ似合うなぁ。ちょい海外な空気があるハコの感じが陽気なサウンドにぴったりハマってました。


Tokiyoさんがラストにギターをネックから地面に突き立ててるポーズがtoeみたいでカッコよかった~。


lostage

出演者の年長者として先輩のカッコよさでベランダを祝福していました。
一切手を抜かずも若手達を”こいよ”と手招きする感じ。


METZともベランダとも違和感ナシで対バンできるバンドなんて普通おらへんやん!
ちょっと良すぎて泣いちゃった。
冗談らしく"おっさんやねん。良い歌を歌うおっさんやねん"って言ってたけどホントにそうでした。反則だー。




いまだにLostageのライブになんでここまで心を動かされるのかが説明できません。
特に拓人さんのギターがなんでアレほどカッコいいのか。
変わったことはやってないと思うんやけどアホほどカッコいいんよなぁ。
理論でなく魂!


METZと対バンしたときとは真反対に歌中心のセトリ……の中にアンサンブルの面白さも取り入れてる。上手く合わせてくるなぁ。
最後無いはタブとエモが混ざり合うlostageの"さりげない"幅広さが際立つ曲でカッコよかったです。


拓人さんのリズムも旋律も同時に鳴らすギター。
パワフルに叩きつけるドラム。
そこに乗る五味さんの歌のエモいことよー。




今日のlostage見てて”この人達は生まれた時代/場所が違えばOASISになってたかもしれないなぁ”とまで思いました。それほどにカッコよかったです。



easycome

最近、名前はよく見かけてたけど音に触れるのは初。
爽やかなギターポップ。ロック色は薄め。
うーん、そんなにガツンとはこなかったかなぁ。


ベランダ

ベランダのレコ発ファイナル。
そのシチュエーションもあってエモかった!やっぱ良い曲ばかりだ〜。
「早い話」のイントロでうほー!ってなるのはもはやアンセム感ある。


バンドの雰囲気がええなぁ。良い人オーラが出まくってる。だからこそのサウンド
そしてこういう人達ほど闇/毒が深くて一筋縄じゃいかないトコある。
グッドメロディをバンド全員のアンサンブルで高めていく。素敵なバンドだ〜。



ロックな部分よりグッドミュージックな部分が全面に出てたかもなぁ。
グッドミュージックがグッドすぎてロック的カタルシスが起こるみたいな場面も。
ステージ上の四人が盛り上がって笑顔が溢れるときも、"曲展開がそうだから"じゃなくて”良い演奏が止まらなくなったから楽しさ溢れ出ちゃってた”って趣がありました。




ギターは暴れまわってる印象あったけど、しっかり見てると意外と要所でのみ爆発してる。
まったく弾いてない場面も多いのに驚いたり。必要なときにズキャーンと入ってくる。
ナードマグネットのギターと近いと思ってたけどけっこう違いあるかも。


ボーカルさんの雰囲気が好きです。目やオーラがバンドの優しい空気にベストマッチしてる。
ベースの鈴子さんがエフェクター1つでステージの真ん中で頑張ってるのはカッコいいなぁ。
いつもより緊張してたのか動きは抑えめだったような。
だからこそハッピーが爆発したときのエモさが!
感動的なMC→自身がメインボーカルを務める「(ever)lightgreen」って展開も震えた。




今日のベランダは歌が核にある感じでeasycome・タイプでした。
ものすごく大切に曲を演奏/歌ってた。
不用意に”ホラ、楽しい~”ってだけのライブにしてなかった。


歌がど真ん中にあって、ガン!とくるインパクトが各所に配置されることで面白みが増す。






あとDAWAさんがDJしてるイベントは転換中も楽しいわー。
lostageのあとにBad Religionの「American Jesus」をかけるDAWAさん素敵。


ベランダのレコ発で、アンサマとlostageの転換中にスマパンをかけるDAWAさん素敵……


そしてライブ後に「サマージャム'95」をかけるDAWAさん。
ド夏な今日にそれは反則っす!