soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

The greater wrong of the right/skinny puppy

インダストリアル/ボディー系の大御所skinny puppyの(確か)10th。パピーを知らない人に軽く紹介すると彼らはひたすら暗いシンセにギターノイズ、沼の底から声を出しているかのようなオドロしいVo.、インダス系の特徴であるずっしりとしたビートを奏でるユニットです。特徴はとにかく暗い。


puppyはtoo dark park(7th)以降聴いてないのけどあまりあのジメジメサウンドは変わってないだろうと思ってCDをかけてみると…なんだこのノリノリなパピーは。VOもうめくような歌い方からちゃんとした歌い方になってる。しかしやっぱりパピー特有のドロドロさは残っています。このドロドロだけどノレるサウンドはなかなかカッコイイ。


①はチープなシンセが良い味をだしている中速エレポップ。Vo.が普通に歌ってるのにびっくり。サビは「ゾンビ」にしか聴こえない。②は過去作のファンにはびっくりの早いブレイクビーツ調の曲。Vo.がラップのような歌い方がカッコイイ。ギターノイズの使い方、凝りまくったリズムも最高でカッコよすぎる。アルバムで一番好きな曲。③は疾走するドラムン調のリズムの上に荘重なシンセとVo.が絡む。④はイジリまくったVO.が印象に残るダークなエレポップ。イジリ方のセンスが良い良曲。⑤は昔のパピーに近い音。SEで遊んでますな。⑥も昔のパピーらしいドロドロした暗い曲。聴いてると最悪の気分になれます(褒め言葉)⑦は冷徹なメロのテクノ調の曲。⑧はゲストにstaticXのVO.が参加してます。Aメロドロドロ、サビは荘重。サビのタム回しが良い。⑨は病的なVO.が印象的な曲。⑩は神秘的とすら言える綺麗なシンセのパピー流バラード(?)。


変わったようでパピーはやっぱりパピー。前半はノリが良くてもCDを聴き終ってる頃にはドロドロなパピーの世界に浸れる。良いアルバムだ。このままノリ:ドロドロが3:7ぐらいで活動続けてくれればいいな。
このCDは紙ケースに入ってるのですが、取り出した内ジャケ(歌詞カード)は半端なくグロイです。見ながらメシを食べたら100%吐くぐらいに。実写を加工してる分、Cannibal corpseよりグロイ。友達にジャケを見せたら3日は避けられると思います。電車の中でCDを空けたら物凄い者を見る目で周りから見られました。なんだこの罠は。

ザ・グレーター・ロング・オブ・ザ・ライトザ・グレーター・ロング・オブ・ザ・ライト
スキニー・パピー

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