soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Pieces of the people we love / The Rapture

ラプチャーの2nd。発売日に買ってから今日まで、一日一回は聴いてる。それぐらいハマった。


1stと同じくポストパンク+ダンスなんだけど、前作に比べて普通に歌ってる。どことなくB級感漂う安っぽい音だった1stに比べて、音も全体的にキレイになっています。前作から続いて聴いた人はその違いに戸惑うかも。
自分も「変に小奇麗になってしまってつまらなくなった」と思ってました。はっきりいってコケたかなと。気に入った曲はライブで先に聴いていた⑥だけ。


しかし3周ぐらい聴いたら全曲にハマリだしました。ヤバイ、これは最高だわ。
グルーブ感あるベースとドラム。最小限しか鳴らさないのにツボを抑えたギター。キーボ、パーカス、サックスなどの子気味良い良い味付け。そして個性あるボーカル。最高です。
ロックとダンスが好きなヤツラだからこういう音が出せるんだろうな。
ギターは「歌う」ようになりました。普通に上手い。要所で高い叫びも聴こえるので満足。
今回はベースがボーカルを取る曲も増えました。ギターばかりに耳がいっていたけど、この人も独特な声してる。(ライナーノーツ曰く前作でもベースがメインボーカルの曲が3曲あったらしい。気付かなかった。)


1stの時には想像もつかなかった美声で始まる①のイントロはアルバムの幕開けに相応しい。サビのメロディが良い!②は良い感じに古臭い渋い曲。
シングルカットされた③は最初は「普通のバンドになってしまった」と思いましたが何度も聴いてるとハマってくる。サビのサックスが良い。④は曲単体では好きなんだけど、アルバムの流れとしてはあまり好きじゃない。ちょっとまったりしすぎ。
ここからのアルバム最後までの流れは最高。お洒落な⑤はとにかくメロディが良い。ラストのギターソロもグッド。「ジェラス〜」で人によってはネタと言えるようなボーカルを披露していたギターですが、この曲ではついに喘いぐところまでいってますw
そしてベストソング⑥へ。この曲は半端無くやばいです。ベース、ギター、パーカス、ボーカルの絡み合いが完璧でアルバムで一番踊れる曲。「wind it up now!」からのギターがかっこよすぎる。その後の掛け合いも最高。今年のベストソングになりそう。
⑦⑧は空を飛んでいるかのような高揚感のある曲。ラプチャーの曲に美しいなんて思うとは考えられなかったけど、この2曲は美しい。⑨はミドルテンポのダンストラック。リズムが良いな。ラストのノイズが気持ち良い。
原盤だとラストトラックの⑩は幸せを謳歌するようなスローな歌モノ。気持ちよく終われます。
日本盤ボートラの⑪は曲は悪くないけど流れ的に邪魔。これならない方がいいな。


1stの音の薄さ、カリスマ的な曲作りはなくなったから、最初は戸惑うけど聴けば聴くほどハマってくるスルメアルバムです。
雰囲気が変わっても、ラプチャーらしさは残ってる。これは退化でも変化でもなく立派な進化だと思う。
曲の寄せ集めという感じだった前作にくらべて、アルバムの流れが良い。
良いメロディがあって、個性があって、踊れる。最高です。今の所今年かった新譜で一番の出来。
古臭い音、ディスコ、ダンス、変態。ここからへんのキーワードでピンと来た人は買うべき。
どうしても良さが分からない人は踊りながら聴いてみてください。大人しく聴くより体を動かしたほうが楽しめます。

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ボートラ微妙だからライナーノーツいらないって人は輸入版でいいかも。安いし。