soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Alphabet Prison / Pleymo

昨日のデフトーンズと並んでもっとも好きなバンドであるフランス産ヘヴィロック:Pleymoの4th。
3rdでエモ方向へと向かっていったた彼らですが、今作ではエモさを残しつつ、激しいリフにシャウトといったヘヴィロック要素も戻ってきました。2ndと3rdをあわせたような音。
今のパパローチやロスプロっぽいかも。


今までのアルバムはアニメ好きの所以であろうサイバーっぽい雰囲気がありましたが、今回は人間っぽい感じがする。
耳障りが良く、聴きやすいアルバムです。しかし似通っている曲が多いとも言える。よく言えば統一感があるけど、悪く言えば一曲の個性が乏しいです。スクラッチが減ったのも残念。
それでもフランス語で歌うマークは適度にキャッチーでカッコイイし、DJと一緒に叫びまくるパートではテンションがあがる。
kornに影響を受けていると思われる不安感を煽るギターやオッと思わせるベースラインも良い。


静と動の使い分けが上手いヘヴィロック①、一緒に歌いたくなるサビが極上ののエモ風②③、スラップベースが渋いハードな④と良曲が続きます。
⑤は六本木について歌っている。キレイなエモ風の曲だけど中盤に黒い展開もある。ラストでは「ア〜、ロッポンギ〜♪」
DJのシャウトが激しい⑥、メロディが泣ける⑦、スローテンポで落ち着いた⑧と続き、⑨で始終シャウトの今アルバム中もっとも激しい曲。
⑩⑪⑫は3rdっぽい曲であまり印象に残らない。この3曲がこのアルバムの弱点か。
アコースティックな⑬で本編終了。⑭のボーナストラックはK-RA以来の日本語歌詞。こういう歌い方する日本人いるよな。パッと聴いたら外国人だと分からんかもしれない。しかしこの曲は日本語パートよりフランス訛りの英語ラップがカッコイイ。


アメリカ勢とはまた違った音をだしてる。カッコいいなぁ。
ただ、これといってキラーチューンがないのは問題か。多少、ダラダラと似たような曲が続く印象は否めない。
それでも個人的名盤の2ndには勝てないけど、十分満足できる出来。
3rdのエモ要素を少しづつ自分達の中に消化している感じがします。3rdで激しさが足りないと思った人も楽しめるでしょう。

アルファベット・プリズンアルファベット・プリズン
プレイモ

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