soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

WALKS A.L.K / ちゃーちもーど

葉鍵&アリスソフトアレンジ。


ボッサ、ジャズ、AOR系の要素が入ったサウンド。ガチでお洒落系ではなく、全体的にポップな印象があります。


ジャズピアノ風のフレーズや手数の多いドラムなど、最初に挙げたジャンル要素がしっかり入ってるんだけど、コアに成りすぎず、良い意味で王道のアレンジCDらしいサウンドです。う〜ん、なんとも言葉にしにくいな。大江戸宅急便時代のべるめいさんってな感じか?


全体的に南国フレーバーを感じるハッピーな曲調。原曲のメロディを活かしながら、小ワザの効いたアレンジを聴かせてくれます。個人的にかなり気に入ってます。
最近あまりアレンジを見かけない選曲も良いっす。


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①「As time goes byこみパ)」の南国なアレンジ。適度にアンニュイ。曇りの無いギターが心地よい。後半からの声ネタも良い空気を作ってます。パーカスも良いなぁ。なんだかんだで葉鍵のボーカル曲で一番好きなのはこの曲かもしれん。


②「日溜りの街(Kanon)」のアレンジ。フューチャージャズ寄りのポップスってとこでしょうか。こちらもどことなく南国フレーバー。この曲のアレンジはメロディゆえダレてしまうことが多いんですが、このアレンジは各楽器が色々やってるのでダレないです。めっさジャジーなフレーズ満載なのにポップに聴けます。ピアノにナイスフレーズが多い。


③「朝影(Kanon)」アレンジ。生音志向のジャジーな四つ打ち。夏影やLast Regretのメロディが飛び出すというギミックあり。輝く季節へのフレーズも入ってる気がするし、もしかして大量の曲要素が入ってるのかも。落ち着きながらも楽しげなノリ。ちょうど体を動かしやすいリズムがたまらない。夏影のフレーズが飛び出してくる瞬間が最高です!今作で一番好きなアレンジ。


④「エターナル・ラブ(To Heart)」のまったりアレンジ。原曲の甘〜いメロディを生かした曲調です。


⑤「夏影(AIR)」の明るいトランスアレンジ。ちょいチープな音で本格トランスより同人トランス寄りと取れそうな曲調ですが、裏拍がくっきりしたリズムに心地よいループの数々が重なり良い感じにノレます。主旋律よりループメイン。原曲の「タン・タン・タン・タン♪」とピコピコした速弾きフレーズの絡みが好き。


⑥『AliceGakuenGrooveCollection』にも収録されていた「going on(アトラク=ナクア)」「Running to the straight(ママトト)」やらのミックスアレンジの別バージョン。主旋律を無くして、ベースを強めてグルーヴ重視に。引用元も「Running to〜」メインになってます。リズムはあまり変わってないので雰囲気はほぼ一緒。やはりノレるわ〜。ただ元バージョンの方が色々なフレーズが飛び出してきて面白かったってのはあるかも。

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お洒落ではあるけど良い意味で力が抜けてるアレンジCD。


フレーズの生かし方が上手いです。原曲好きであればあるほど気に入るのではないでしょうか。
昔ながらの同人音楽の空気(≠サウンド、クオリティ)を持っており、大江戸やねぴあ軍団時代を知っている人なら懐かしいと思えるかも。

こういう力を抜いて聴けるアレンジCDって最近ほとんど見ない気もするなぁ。