soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ボロフェスタ 2010 一日目 昼の部に行ってきた

学生主導・二大京都フェスの一角・ボロフェスタに行ってきましたー。

つじあやの

会場に着くと、メインステージの客は全員大人しく座っている状態。つじあやのでした。
「着いたばっかりでこの雰囲気には入りづらいなぁ」と思ってたら、なんか耳慣れたフレーズが……。フィッシュマンズの「頼りない天使」じゃん!そのまま聴き入りながらウルッときてしまいました。
初っ端から凄いものを見せていただきました。

Riddim Saunter

ガラッと空気を入れ替えてノリノリのRiddim Saunter
出てきた時からドラムがスピーカーによじ登って「騒いでやるぞ」という空気がビンビンと。
一発目から「Sweet & Still」で火を付けて、楽器を持ち替えてジャムるわ、フロアに飛び込むわでお祭り騒ぎ。根っこにあるのはメロディの綺麗な良曲ばかりなんで音楽的にも素晴らしい。
ルックスもアクションも個性的なドラムがすごく良かった!
ただステージ上のアクトに比べて客のノリはちょい大人しめ?まぁ、大好きな「Dear joyce」もしっかりやってくれたんで満足!

PARA

先月のBAKUTOでも見たんで、そこまでテンションも上がらないだろうなぁと思ってたけど、今日の山本精一はキレキレだった!


登場からメンバーに珍しくMCを振ったりとえらく上機嫌。「御所の隣でライブできる事を嬉しく思います」「天皇陛下に捧げます」の突っ込みどころ満載のMCから「CORINTO」人間業とは思えない複雑な変拍子を決める5人。すげぇ……。
後半では山本精一のノイジーなギターが炸裂。この部分はライブによってかなりキレ具合に差があるけど、この日はかなり気合入った音像を炸裂させてくれた。


「PARA史上もっとも難易度の高い曲をやります」で二曲目。新曲?
まったくリズムが掴めないフレーズを二人のギターが綺麗に合わせる。途中から不規則(に思える)にリズムが変わるのにしっかり合わせる絶技。次第に一人のギターがもう一人のギターを追うように複雑に絡みはじめてものすごいことに。ここまでくると凄すぎて笑ってしまいました。
そして中盤にキーボードも混ぜて雪崩のように一気にフレーズが押し寄せてきたっ!けど、しっかりとフレーズは複雑に絡み合ってる。もはや笑うことすら忘れて唖然と……。スゲェ……。


「次は偏差値62くらいの曲」「BPMは………60ぐらい」のMCで絶対BP60じゃない「pastral」。ご機嫌だなぁ。
いつもはサイケデリックな映像をスクリーンに映すことが多いんですが、この日はスクリーンが無いので白い照明が回ったりと簡単な演出。その分演奏にしっかり集中できたかもしれない。


ラストは「幸せな気分で帰ってください」の一言から「ARABESQUE」。
宇宙まで飛ばされるイントロの上昇フレーズに浸っていると、ステージ後ろのカーテンが中央からスルスル〜と開き始めてKBSホール自慢の超巨大なステンドグラスが登場!この瞬間は神聖な何かを見た気分で本当に鳥肌が立ちました!!今回は簡単な演出と思ってたら最後に特大の演出がキタ!!!
ステンドグラスに見とれながら演奏を聴いてると途中でドラムのシンバルが外れて山本精一の方に飛ぶというハプニング。でも、山本精一は笑って演奏してる。演奏中に笑うのは珍しい。ほんと機嫌いいなぁ。
と思ってたら、曲が終わった瞬間、ギターをマイクスタンドに叩きつけ、周りのものを一掃してからカメラだけを手にステージを降りる山本精一。突然の出来事に客は呆気を取られてたけど、すぐに大喝采!最後まですごいもんを見せてくれた〜。
曲前のMCと真反対の状態で帰っていった山本精一。シンバル事件もあるかもしれないけど、照明が気に入らなかったという話も聞きました。確かに「ARABESQUE」の時は音合せ時ですか?ってぐらいにフロアまで普通にライト点いてたからなぁ。


PARA、そして山本精一をほぼ最前でしっかり堪能できた最高のライブでした。今までのPARAライブの中でもかなり良かった。来て良かった……。

3月33日

しばらく目当てのバンドも無かったので、豚汁を食ったり(うまかった!売り子の娘が可愛かった!)、メインステージを後ろのほうで座りながらみたりとイベントの雰囲気を楽しむ。


ふらりと地下ステージに降りるとなんだか良さげなメロディが聴こえてきたのでゴー。
ドラム、ギター、ベースの3人がフォークを基調とした綺麗な歌モノを奏でていました。山本精一羅針盤のような感じ?
ボソボソとしゃべるMCに、冴えないルックス、癖のある演奏の仕方……とちょいキワモノのようで、曲はものすごく綺麗なメロディで完全に聴き惚れてしまった。歌声もむちゃくちゃ綺麗。


ラストの曲は中盤から力強いギターが入ってきて次第に他パートも盛り上がり、ハッと気付くとかなりノイジーな状態に。フロント二人はベースとギター、しまいにはマイクやギターカバーまでを振り回し、投げつけ、爆発して終了。おぉ、すげぇ。


いやー、良い掘り出し物バンドを見つけました。速攻でCDも買いましたがCDでもやはり良い!
良バンドとの予期せぬ出会いはイベント/フェスの醍醐味ですなぁ。

PE'Z

メインステージ戻ってPE'Z!
粋でテンションの高いステージに魅せられました。
各々のテクニックはすげーし、なによりヒイズミさんの体をクネッと廻しながらのキーボードプレイが最高に暑かった!
踊って、騒いで楽しかったのはPE'Zが一番だったなぁ。

BRAHMAN

ラストは会場の1/3ぐらいがTシャツ着てたBRAHMAN
大歓声の中、メンバーが登場して「時の鐘」 → 「SPECULATION」をブチかますと、突如途切れる演奏。TOSHI-LOWは神妙な顔でしばらく客を見回したあと、苛立げにスタッフに耳打ちをしてステージから姿を消す。機材トラブル?TOSHI-LOWに何かあった?何が起こったかわかなくて不安になるフロアの面々。その状態が10分程続き、不安が最高潮に達しそうなところでTOSHI-LOW再登場。また「時の鐘」から再スタート。無表情だった一回目と違い「SPECULATION」が終わった後にフロアを見てニヤりと笑うのがカッコ良すぎました。惚れた。
その後はノンストップで全力のステージ。自分は4曲目ぐらいで思いっきり胸部を殴られて、首を振るのも、声を出すのがキツイ状態になったので完全燃焼とまではいきませんでしたが、ステージ上にいる圧倒的な存在感には魅せられました。実際の身長以上に大きく見えた気がする。


いやー、楽しかったー。なんといってもPARAがヤバかった!!!他のアーティストも良アクト多くて満足


ただ、客層はやはり大学生が多くてなんだか馴染めない壁を微妙に感じたり。2年前まで俺もあっち側だったのにな……。


みやこ音楽祭は今のところそんなに観たいアーティストがいないのでスルー予定〜。