soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2010/12/02 磯部正文 @ 十三Fandango

HUSKING BEEのフロントマン・イッソンBANDのライブに行ってきました。
バンドメンバーに田渕ひさ子柏倉隆史がいるのも楽しみ!


前座はハスキンと同時代に活躍したMOGA THE \5。
ボーカルのエスカルゴは長髪+髭でだいぶ老いて見える風貌になってましたが、声は変わらずの青さ!感動!
『ハ・ル・カ・カ・ナ・タ 』『未完全論 』からの曲を連発した後半戦は熱かった。
客が大人しくしてたから、曲に合わせて拳振り上げたりしにくかったのが残念だったけどアクトはなかなか。ベースが狭いスペースでも良く動く。ラストは「遠くで汽笛を聞きながら」のカバーをCDとだいぶ歌い方を変えて演って終わり。


そして、登場したイッソン。
前から3列目ぐらいに居たんですが、間近で見ると小さい!サウンドチェック中に0.5秒だけぐらいだけど「walk」のフレーズを弾いてました。体に染み付いてるんだろうな。


「Sound in the glow」→「Paper airplane」とアルバムとまったく同じ曲順でスタート。まだ大人しく聴いてるオーディエンス。バンド側も少しづつ慣らして様子見をしているような雰囲気。


しかし、3曲目「Do we know ?」で抑えこむのが我慢しきれなくなったかのようにモッシュが発生。そこからは、モッシュ起きるは、ダイブ起きるはの常に大盛り上がり。バンドも次第に本調子になるかのように演奏にパワーが出てくる!


長いMCから「もう知ってる人もいないだろうけどHUSKING BEEってバンドの曲やります」との言葉で「Question」。いやー、やっぱりハスキンの曲はイイわ!
ハスキン曲は他にも「欠けボタンの浜」「8.6」「摩訶不思議テーゼ」「Walk」「The steady-state theory」と一杯やってくれた。
「Walk」がまた生で聴けるとは!


もちろんソロの曲もアルバムからはほぼ全部プレイ(「Magic scene」だけはやらなかったかな?)。
「飛ぶユートピア」の時にキーボードの人がすごい楽しそうにタンバリンやらクラップやらで客を盛り上げてくれるので、一緒に手を叩きながら踊るのがむちゃくちゃ楽しかったです。個人的に新曲で一番のハイライトはココかな。
CDで大好きな「Spontaneous」とかも良かった。


バンドは後半になるにつれ、最初にあったぎこちなさが無くなり素晴らしい演奏を聴かせてくれました。スーパーメンバーが揃ってるもんな。
特に田渕ひさ子が無表情な顔で体を仰け反らせてギターを弾く姿がカッコよく、艶めかしい。また、曲によってはジャンプしたり、ちょろっと笑顔を覗かせたりするところはむちゃくちゃ可愛くて、ぶっちゃけイッソン以上に田渕ひさ子の方を見ていた時間が長かった気がするw
MCでもみんな仲よさそうで良いバンドです。
(戸川さんの「僕にやることがあるんだろうか」は名言だった)


本編はハードコアな要素を持つ「A bird's eye-view」で締め。柏倉さんのドラムをはじめとした、各者の演奏力の高さに驚かされる。ノイズを残してイッソンらしかぬ騒然とした空気の中メンバーはステージから姿を消す。強烈な熱気が残った誰もいなくなったステージが妙にかっこ良かったです。


で、アンコールでは、「新しい風を…」ハスキンで一番好きな「新利の風」を演奏してくれて、大締めは「符思議なチャイム」。
ソロアルバムで一番最初に「良い曲だな」と思った曲ですが、ライブで聴いて更に好きになりました。この曲は「Walk」「新利の風」にも負けないアンセムになる。
この時、思いっきりシンガロングしてたら、客の方を向いてるスタッフの人がすごい楽しそうな笑顔で盛り上がってて、目があった時に一緒に拳を振りあげてたら幸せすぎて泣きそうになった。良い思い出をありがとう。


ラストにもうひとつだけお楽しみがありましたが、これは現地に居た人だけの思い出にとどめておきますか。


最終的にはソロ曲とハスキン曲が半々くらい?
ハスキンといえば自分の青春であり、世界で一番好きなバンドのひとつ。
もう二度と聴けないと思っていたハスキンの曲達、新しく生み出されたイッソンソロの曲達。
どっちの曲も素晴らしくて最高に楽しいライブでした!