soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2011/04/29 渚音楽祭 2011春 大阪

昨日はサマソニと同じ舞州で開催される野外ダンスパーティー/フェス・渚音楽祭に行ってきましたー。今年初フェス!
目当ては初HIFANA。(※以下アーティスト名のリンクにはPVなどの動画貼ってます)

桜島からバスに揺られて12時くらいに到着。
まずは会場を軽く一週。この時間帯ではまだそれほど人は多くありませんでした。
トイレも並んでないから行き放題。でも既に吸い殻捨てられて詰まり始めてるのが……。

KAGIWO

良い天気なんでスミノフを片手にアンビエント・ステージ「光」前の草原で寝転ぶ。
回してるのはDJ KAGIWO。優しいドローンシンセがアルコールの入った身体にジワジワ浸透してきて早くも気分は最高。幸せすぎる。

SOFT

13時少し前にメインステージ「太陽」に行くとstring of lifeが聴こえてくる。野外で大音量で聴く名曲は格別でした!泣けるし、ノレるし、ホント良い曲だなぁ。
で、その流れから京都のジャムバンド・SOFT。
お洒落だけど確実に気持ちよくなっていく演奏が素晴らしい。ガチアゲな音では無いけどスピリチュアルなアッパー感がある。トランペット担当の女性が時たま振るマラカスが心地良かった〜。目立たない楽器だと思ってたけど、うまく入れるとここまで効果的になるのね。
この時間帯はメインステージでも自由気ままに踊れる人口密度。客とステージの間に子供が紛れ込んで踊ってるのを前列が温かく見守るという場面もありました。こういうまったりしたフェスの空気も良いなぁ。

PARAPHONE

SOFTで踊った身体を休めるために「光」で再度寝転び。シャボン玉製造機が飛ばすシャボン玉がアンビエントにマッチしてて幻想的な空間になってました。野外のアンビエント半端無い!こりゃあ、ちょっと味をしめちゃったかもしれません。記憶が確かではないけど10分くらい本当に寝てた気がする。
アクトは男女二人組の生演奏によるアンビエントサウンド。少し美インダストリアルのような内向性も感じる曲調で素晴らしかった。後で知ったんですが、中の人はPARAの西滝太だったそうで。気付けよオレ。

ひと眠りして「太陽」に向かうとイカすパンキッシュなダンスサウンドで盛り上がりまくってる。しまった、NUMANOIDってJOUJOUKAの人だ!これ見逃したのはもったいなかったかも。まぁ、「光」が気持よかったからいいかぁ。


東北地震から49日ということで黙祷+30分のステージ休憩。黙祷終わった後に歓声と拍手が起こるのは……そういう客層だからなぁ。

psybava

ロックステージ「風」にて、今回の渚で存在を知り興味があったインストバンド・psybava。感情を刺激しまくりの旋律はなかなか。音色良し、曲構成良し、空気作り良し。ただドラムがソフトすぎてもどかしい……。うーん、なんだか惜しいなぁ。MCも含めまだまだ発展途上?
気分が乗りきらなかったので3曲目でBuffalo Daughterに移動。裏に興味あるアクトがなければ最後まで見てただろうけど。

Buffalo Daughter

サポートドラムはZAZENBOYSの柔道二段こと松下敦。かっちりしたリズムなのに一発一発がマグナム弾ばりに威力がある。相変わらずすごいドラムです。女性二人が奏でる反復フレーズとの絡み合いはバッチリ。タイトなサウンドを産み出してた。
客層は騒ぎたいパーティーピーポーが多くて、そこで盛り上がりますか!?ってな違和感も少々。


数曲やったところでMC。「アルゼンチンからのゲストです。フェルナンド・カブサッキ!」。
まさかのカブサッキ登場でブチアガる俺。二日前に山本精一らとのセッションで魅了されたばかりだというのにこんなに早く再対面するとはっ!
『Euphorica』収録の「Bird Song」を含む二曲をプレイして笑顔で帰っていった。この日は来日ツアーの空き日だったので飛び入り参加だったとのこと。野外ステージはカブサッキの繊細な音を100%生かせていたとは言い辛い(ってかほとんどカブサッキの音が聴こえなかった。自分がステージ近すぎた?)けど最高のサプライズでした〜。


サウンド的にも、サプライズ的にも今回一番印象に残ってるアクトでした。フロントのお二人はこの年になってもロックな佇まいでカッコイイままだなぁ。

Sawagi

プラプラ〜と会場を歩いてたらめちゃくちゃ盛り上がってたんでステージ前に駆けつける。
いくつか曲は聴いてたんだかど「音の押しが弱くてあんまり好きじゃないなぁ」と思ってたSawagi。
でもライブはめちゃくちゃ面白い!音の厚みが完全に解消されてる。そして、とにかく盛り上げ上手です。そんなに広くない「風」ステージで横に縦に飛び跳ねまくっての熱狂的なアクト。軽いモッシュも出来て完全ロックフェスのノリ。盛り上がりはこの日一番と言っていい。なんだかんだで自分はロックなライブが好きなんだなぁと再認識。


そういや衣装のバイザーで素顔は秘密なのかなぁと思ったら普通に外したりしてた。結構イケメン。


neroDoll aka DJ HILOCO

ダンスステージ「地球」にて女性DJ・HILOCO。シースルーの服がエロい!美しさに目を奪われてました。
曲はミニマル、テックハウスらへんで落ち着いたエロい選曲。薄暗くなってきた夕方によく合う。


「太陽」ではTOMOYUKI TANAKA。隣の「虹」のダンサーがやってきて盛り上げまくってた。視覚面のパワーはすげーな。ちらっとしか見てないけど楽しそうだった!


アルコールも回ってだいぶ体力使ってたので「光」で寝転び三度目。気持ちいい〜。

DJ CHU*

ゲイステージ「虹」でアゲアゲなトラックがかかってたから突入。めちゃくちゃ楽しい〜。一番なりふり構わずに踊り狂った!「虹」は全体的にテンションがおかしいですな。メタモの地下ドラムンのようにある意味一番盛り上がってるステージじゃないだろうか。おそるべきゲイパワー。隣で踊ってる半裸のお兄さんの目線にドキドキしたけど。。隣の「太陽」DJ KRUSHが始まってたけどつい虹で踊り続けてしまったw

DJ Krush

で、DJ KRUSH。めっさドラムン。時にダークステップにも接近する鋭いビートを連発しててエグかった!もっとヒップホップ寄りかと思ってたんでこのDJスタイルは意外。
昼間から幾度か目にした踊りのキレはすごいのにルックスが冴えなくてずとひとりで踊ってた人がいたんだけど、DJ KRUSHの時にこの人中心にダンスバトルが巻き起こって一躍スターになったりと面白い場面も。

軽く会場を一週して(一週5分もかかりません)クライマックス気分を高め、HIFANA
ちなみに最初の方に書いた詰まったトイレは更に酷いことになっており、書くのも躊躇われるような状態に。

HIFANA

さすがのトリ。どんどん人が集まってくる。
ただ。ぶっちゃけ注目度のわりには客のノリが大人しい。どうノレばいいかわからない人が多かった印象。
HIFANA自体も音にあんまり迫力無かったような気がしました。WAMONO名物のローテーションもなんだかぎこちない……。
ということで前半は不完全燃焼。


ラスト前にドラえもんの曲を弄り倒したトラックをバックにSHINGO☆西成をゲストで呼ぶ。ひたすら連呼する「誰や」「俺や」のフレーズが妙に耳に残る。
そのまま「次は」「誰や」「NG」「HEAD」と煽ってNG HEADもステージ脇から飛び出してくる!
さすがにコレはアガりました。リアルでも本当にあの声なんだなぁ。スゲェ。「拳」「あげろ」「がんばれ」「ニッポン」と日本にエールを送りまくる。


そして締めのHANABI。これは良かった。めっちゃ踊った。やっぱ自分から身体を動かしにいって能動的に楽しんでいかないと駄目だなぁ。
不完全燃焼で終わってしまうかと思ったけど最後に思いっきり楽しめました。


帰りのバスも20分そこらで乗れて、気持ちいい疲労感に包まれ帰宅。
音楽はもちろんヒッピー、レイバー、ギャル/ギャル男、音楽好きが集まった客層も含め楽しかったー。「光」でまどろんでる時は幸せすぎて泣きそうになった。
サマソニRUSHBALLほど人が多いわけでもなく、BAKUTOほどアングラなわけでもなく、気楽に行けるのが渚の強みですな。
秋の渚音楽祭はもちろん、これから始まっていく夏フェスに向けて気持ちが高まってきました。