贄 killer 9 #1 / NKRN
オリジナルのテクノ・チップチューン系アルバム。
私がお熱のeast breaks in thousand(以下:ebi1000)さんが参加ということでゲットししたら他の人の曲も良かった!
(主に自カラーの有無での)多少の実力差はあるものの良いトラックメーカーが揃ってる。
ちょこっとギラギラ/バキバキしてるテクノ集。曲線ではなく直角な音。
モロには出てませんがブレイクコアな色もあり。普通に四つ打ちってよりちょっとトリッキーなリズム。
とはいってもドラムン風ではなく、既存のテクノリズムを崩していった感じがします。なんで、聴き心地はストレートなテクノっぽい。
硬い音作りは癖がありますが、角張った音に耳が慣れてくるとなかなか気持ちいい。
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①iserobinさんによる。金属音のようなキンキンしたシンセが印象的なテクノナンバー。iserobinさんはELETRIBEだけで作曲/ライブをするそうで、おそらくこの曲もELETRIBEによる作曲だと思います。基本のループは一つ。それをひたすら弄りまわす。あえて言うなら耳障りだけど癖になる曲。
②ebi1000さんによるいつものebi1000節爆発のブレイクコア。ブレイクビーツかっけー。曲の入りがかっこいいです。
⑤iserobinさんのライブを音源化。おそらくELETRIBE使用。アッパーなチップチューン経由ブレイクコア。良いリズム!ライブテイクらしい音の汚さがハードな感じがして逆に良い感じ。あと、後ろで聞こえる外国人の喋りがなんだか好き。「サンキュー、サンキュー、アリガトウ!」が妙に耳に残ります。ここらへん狙ってこのトラック入れたんじゃないか?
⑥チップチューン。ハナレグミの名曲「サヨナラColor」のメロディを使った一曲。こればかりリピートしたくなるくらいに感動的な出来!哀愁メロがすっかり明るい雰囲気の8bitサウンド生まれ変わって琴線を弾いてきます。今作で一番のお気に入り!
⑨締めはebi1000さん。シンプルなヒップホップリズムでいつもと違う路線かなと思いきやラスト1分でしっかり暴れてる。朝日を感じさせるゆったりしたピアノと荒れ狂うブレイクビーツがうまく融合してるトラック。
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良くも悪くも洗練されていないテクノ・アルバム。
原色の強いサウンドは好みが分かれそう。最初は戸惑うかもしれませんが自分は徐々に気持ちよくなってきました。
慣れる手助けをしてくれるのがパッと聴いてカッコイイebi1000さんと⑥の美メロ。ここを中心に聴いてだんだんと良さが分かってきました。
NKRN第一作目に当たる今作は、まだで発展途上で「ネットレーベルによくありそうなアルバム」といった感じでしたが、アレンジ路線に切り替わった2以降はサークルの個性が磨かれてきて良い作品を連発してます。