soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2012/06/02 RUSH BALL☆R(WHITE ASH、さめざめ、Czecho No Republic、TOTALFAT、ズボンズ、 [Champagne]) @ 大阪城音楽堂

RUSH BALLのプレイベントー。盛り上がってきてる若手中心の7バンド。
チケが902円の破格でいくつか興味のあるバンドがいたので行って来ましたー。


当日、寝坊して一番手のグッドモーニングアメリカ見逃した〜!興味あったんだけどなぁ。


場所は大阪城音楽堂
スタンド席の後ろにあるフリースペースのチケをゲットしたわけですが、狭い、坂道、砂煙がひどいと良い環境とは言えず……。スタンドとフリーの区切りも特になかったから行き来し放題だったような。


入った瞬間びっくりしたのが客の年齢層が若いっ!いわゆるキッズ的な客層。キッズに受けるのはTOTALFLATぐらいしか無いと思っていたのでこの客層は意外でした。
坂道なのにモッシュしてる人らもいて危なっかしかった。自分はお熱なバンドもいなかったので珍しくゆったり見てました。

WHITE ASH

フロントマンのルックスがモロのび太なのにカッコよすぎる英語発音ボーカルにギターアクションまで決まってるのがインパクト大なバンド。


いやー、もうどこからどうみてものび太でした。
「見た目のび太のくせにMCは乱暴」とか想像してたけど、常に敬語で煽り慣れてなくて、それはもうのび太でした。


音もなかなか良い。特にベースが女性なのにどギツイ音を出してて惚れました。良いフレーズを弾いてる。これまた弾いてる姿が妙に色っぽい〜。


全員がボーカルできるのも特徴か。インパクト込でのび太の声が一番印象的だけど、最後に一瞬だけリードボーカルを歌ったベースも345的*1な良い声してました。


今回の一番目当てだったわけですがなかなかよかった。
ステージングはまだまだ発展途上っぽいからまた少ししたら見てみたい。
少ししたら発売する1stフルも楽しみ。



さめざめ

メディアで顔出ししないからどんな人かわからず。ステージに現れたのはショートカットの今風の女の娘。


ボーカル、キーボード、ギター、ベース、ドラムの編成。思ってた以上にバンドサウンド。切ないポップ直球のメロディは良い。けどまだ成長段階かなぁって部分もあった。まだ芯になる部分が出来上がってない感がある?


最後の曲に入る前の「(ボーカル)最後の曲は……」「(客)○▲○☆◎ー(聞き取れず)!」「(ボーカル)?……岡山?…最後の曲は……」って謎のMCはクスっときた。


そしてその最後の曲『愛とか夢とか恋とかSEXとか』。2番に入るまでピアノと歌だけのパートがあるんですがこれが聴き応え抜群だった。今まで興味無さそうにしてた客が耳を奪われてるのを感じました。
ボーカルとして「ナニカ」を持ってるのを感じました。
この曲もバンドサウンドが入ると普通になっちゃったから、歌とバンドサウンドがうまく融合するのが課題かなぁ。youtube音源で聴くとすごくいいんだけど。


セックスとかコンドームとかぶっちゃけ系歌詞はライブで聴くとちょい恥ずかしい。良メロが冷めちゃう。
好き嫌いは分かれそうだけどカルトな人気は出そう。

Czecho No Republic

良いと知り合いから聞いてたんですが、確かに良い!
軟弱なノリだと思ってたけど以外にもアグレッシブ。まったりユラユラじゃなくて軽快に踊らせる感じ。


それを象徴するのが、開始一曲でスネアを破っちゃったドラムトラブル。ライブならではの盛り上がるワンシーンでした。
ゴムのようにスティックを打ち付けるドラムはパワフルだった。


愉快なメロディに煽るリズム。どんどん楽しい気分にさせてくれるのはPassion pitに通じるものがあるかもしれない。
今度はもっと踊れる場所で見てみたい、と思いました。
最後にやった『レインボー』はイントロからサビまで良メロディが詰まっててめちゃくちゃ良いな〜。


TOTALFAT

開場の1/4ぐらいは彼らのTシャツを着てたんじゃないだろうか、ってぐらいファンが多かったTOTALFLAT。


当然のように一番の盛り上がり。今までのバンドに比べてMCも段違いにうまいなぁ。
『Livin' for the Future』『Place To Try』『OVERDRIVE』など短い中に必殺曲を圧縮したセトリ。
ダンスビートをフューチャーしたパーティパンク『Summer Frequence』はライブで映える!


後方ではモッシュやダイブも発生の盛り上がり。(※前方はスタンド席になるのでモッシュできません。通路でやって果てにはダイブまでしてる人いたけど)。


スティック回しをちょくちょく入れてくるドラムにメタル上がりギターのテクい二人が目立つ。それでいて曲はどキャッチー。人気出るわけだよなぁ。
9月のRUSHBALLにも参加らしいです。

ズボンズ

ひとつだけ活動歴が長そうなバンドがいるなぁ、程度の認識であんまり期待してなかった。
そしたらステージで展開されてるのはがっつり濃いサイケデリック・ロック、いやガレージロック……ロックンロール!めっちゃカッコイイじゃん!!


ノンストップで曲を続けるジャム気味のライブ。
ギターボーカルがやりたい放題。開始前にバナナを客席に投げるわ、ケーブル抜けるまで走りまわるわ、ギターを上に放り投げるわ、他人のマイクで歌うわ、寝そべるわ……。ロックンローラーだ。



女性キーボードの甲高い声も異質な感じがして面白かった。
地味ながらしっかり支えるベース。ちょっと変わった面白いリズムを叩くドラム。バンドの演奏力はかなり高い。


イベント的には完全にアウェーだったけどよかったです。
一組だけ異常にライブ時間が長かったな。TOTALFLATや[Champagne]ファンからしたら「なんでこのバンドだけこんなに長かったの?」って気持ちだったかも。

[Champagne]

トリは[Champagne]。サウンドチェックで『Don't lool back in anger / Oasis』を1コーラスまで演奏。普通に盛り上がっとるw
ノエル来日記念かな?


このバンドはあんまりちゃんと聴いてこなかったけど意外とロックなのね。Arctic Monkeys以降のUKロックとパンクをミックスした感じ?もっと優男系のロックかと思ってた。
ドラムはシンバルがめっちゃ上にあって視覚的に面白い。スキルもある。
ベースが前に来て両手で叩きつけるように弾き倒すところなんてアガったな。ステージ慣れしてる。


バンドの人気はスタンド席の手が全部挙がる光景は見てて感動的ですらありました。普段行くライブではあまり見ない光景だからなぁ。


Rushball出ていいですかね?」「よっしゃー、OKだって〜」となんかわかりにくいやり取りで大半の客はポカンとしてたけど、彼らもRUSHBALLでるとの報告。
最後に「Waitress, Waitress!」をやってスパっと終了。




Czecho No Republicが一番面白かったかなぁ。ポップネスとハッピネスの融合が予想以上のクオリティでした。
ズボンズもブラックホースだった。


プレイベントなのもあり、死ぬほど楽しかった!って感じではなかったけど、試食会的な面白さがありました。


さぁ、出演バンド告知が残りメイン3組(?)とATMCまで迫ったRushball
ATMCが誰出るか楽しみ〜。

*1:凛として時雨のベース