2012冬−アニメの感想
毎度のことながら遅くなりましたが2013冬のアニメの感想をば。遅くなった理由は、最後に取り上げてる作品の最終回に手を出すのに気合が必要でなかなか見れなかったからです。
今期は11(+1)本。例年よりちょっと減らしました。
1クール系
幕末義人伝 浪漫
パチンコ機が原作と珍しいアニメ。
ドタバタ、個性的な仲間たち、人助け。あからさまなばルパン・オマージュ。
ヒネりは無いけどそこそこ楽しかった。じいさんや外国人のテンションやらのコメディタッチな描写が好きでした。終盤のペリー編のストーリーはよくわからなかったけど……。
ストーリー:5点、キャラ:7点、ドタバタ度:8点ってとこでしょうか?(※10点満点で)
髭のED曲は、最初「そんなに……」だったのに、いつの間にか頭から離れなくなってました。鼻歌率高い。最後の浪漫のバツ顔と小春の笑顔が好き。
ビビッドレッド・オペレーション
最初はあかねの素直な感情表現が気持よくて「面白そう。期待できるか?」と思ったけど、最後まで見てみると「アレ?どうも熱中できなかったな?」という印象です。
微妙な評価の一番の理由は5人の”友達になる過程”を感じられず、話のキーになる”友情”に対して冷めて見てしまったことです。
たまごまごごはんさんは色々と裏を読み取ってたみたいだけど、僕はあまり感じられませんでした。
う〜ん、一話の時点では今期でも一番気になる作品だったんですが……。
僕は友達が少ないNEXT
無印は見てないので今期のNEXTから見始めました。設定は見てるうちになんとな〜く理解できました。
なんといっても作画のかわいさがハンパなかったですなー。ずっとギャルゲーのイベント絵を見てるみたい。萌え絵だけど肉感的なところもある。
ストーリーは正直どうでもよかったけど、かわいい娘らがワチャワチャ騒いでるのを見てるだけで楽しかったです。
OPが実は作品内のワンシーンを切り取ったものだとわかった時は「おぉ!」と思いました。
終わり方はよくわからなかったなぁ……。この作品にかぎらず今期のアニメは最終回or終盤で「?」ってなるのが多かった。
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
今期の中ならこれが一番好きだったかも。
ストーリー、作画、音楽。トータルでレベルの高い作品でしたが印象に残ってるのは声。
夏川のCVをやってた田村ゆかりのスゴさを再認識しました。もちろん作中の声も魅力的ですし、4人で歌ってるOP曲でも田村ゆかりのとこだけオーラが違いますもんね。圧倒的な個性と魅力。
話的には一話ラストの夏川さんの変貌でコロっと落ちました。「あ、自分落ちた」とはっきり理解できるぐらい綺麗に落とされたのは久しぶり。
同じくらいにチワワも健気。中盤で夏川にいいように遊ばれ、頭悪く振り回されながらもそれに一生懸命に、全力で当たってて……なんだか泣ける。
姫香もかわいいと同時に切なさに締め付けられるキャラですね。けいおんのムギの「卒業までに仲良くしようとする様子」を観てる感情に似てます。愛衣はポンコツ暴走っぷりがかわいい。キャラの可愛さはすごかった。
ストーリーはドロドロの重い話になってもおかしくないのにギリギリのところで爽やかな空気感になってた。最終回だけは「うーん」って感じではあるけれども。
あと、OPの4人が楽しそうに歌ってるのが良い。「ハイテンション!!」じゃなくて「幸せそう」な笑顔。特に4人で頭を揺らしての「ウラハラ Fallin' love〜♪」のとこが大好き。作中でそんなにしっかりした描写はなくても4人の友情を感じた。それはこのOPがあったからかも。
EDはただただ曲がいいっすね。サビのメロディがたまらない。田村ゆかりの歌声もグッド!
2クール目以降
サイコパス
2クール目から見始めました。詳しい設定はわからないけどなんとか追っていける?
最初は緊迫感があって「おお、面白い!」と思ったんですけど、後半は一気につまんなくなってしまったような。最終回もしょんぼり。ヘルメットな人達が暴走したとこがピークでしょうか。
EDのEgoistは虚淵玄のシナリオにハマりすぎ!シナリオの空気感と曲調/声質はコレ以外の組み合わせが考えられない。曲始まった瞬間にあまりのマッチっぷりに鳥肌立つことも数回。
絶園のテンペスト
葉風が一気にデレキャラ&ギャグ要員になってかわええ〜。
前半は1クール目最後の盛り上がりが持続してて楽しかった。大量の謎を目の前に置かれて少しづつ暴かれていく快感。しかしキーパーソンの真実が一気に興味を失わせることに……そこは変な因果を持ってこなくてもよかったのでは?一般人だからミステリアスなのが良かったのに〜。
それ以降あまり話に熱中できませんでした。1クール目の微妙な始まりから→革命的に面白くなって→また落ちた、というのが私のこの作品への評価です。
EDは見てると胸が締め付けられるようで直視できなかった。
さくら荘のペットな彼女
全体に漂う説教臭いのは最後まで気になった。キャラが一生懸命すぎるのも……気圧されてノーサンキューになっちゃう。
しかし終盤の”さくら荘”に焦点が集まってからが楽しかったです。
さくら荘が”かけがえのないモノ”として認識するのに大きな役割を持っていたのが、キャラの頭(&さくら荘)が左右に揺れるだけのシンプルED。あれがストーリーと噛み合うとめっちゃ心にくる。あのEDのおかげで最後はいいなぁ、って気持ちで終われました。
近頃の流行りなのか、一部シリアスにしようとしすぎて目立ったところがあった。でも中心を通ってたストーリーはすごく良かったと思います。最終回を見終わった時に満足できる大作感がありました。
マギ
主人公(アリババ)への苦手意識は最後まで取れず。なんかセリフが響いてこないんだよなぁ。
見え隠れしていたエグさも普通になってしまい2クール目はあんまり楽しめませんでした。普通の少年マンガ原作のアニメかなぁ、という感想。
探検ドリランド
3クールにわたる長い冒険の旅も終了。
シリアス色が強くなっても面白い。ポロンの頑張りウォーレンスの決意など名エピソードも多かった。
最後も王道なバトルモノ。ひねったものじゃなくても面白いな。
「”あの”GREEのゲームが原作というのも……」と抵抗はありましたが、純粋に楽しめました。ミコトの魅力的なキャラでとっつきやすかったってのは大きいだろうなぁ。実は良作だった!
ジョジョの奇妙な冒険
いやー、楽しかった!第一部での勢いはそのまま。クオリティもそのまま。
「シーザー!」「ウィンウィン♪」「そのうち考えるのをやめた」など数々の名シーンが「おぉ!」納得、そして興奮する形でアニメになってる。原作を生かすという点で本当にハイレベルな作品でした。原作愛魂!
何度もマンガで読んでるカーズとの戦いもかなり盛り上がった!
来期も続く
番外編
最後にイレギュラーな形で放送されたガールズ&パンツァーの11話&12話(最終回)。関西では二本連続放送でした。
ガールズ&パンツァー
アクション映画のいちばん熱いところを1時間に濃縮したみたいな詰まった内容。3ヶ月待ってよかったと思える最高の最終回でした!重みのある砲撃音が生み出す一撃必殺の緊張感に呼吸するのも忘れながら見入ってました。特にマウス攻略は燃えた!
おちょくり作戦や対マウス戦など亀さんチーム(生徒会)はホント良い場面が用意されてる。会長は最初の憎まれキャラから大好きなキャラに昇格。決死の作戦を成功させて後を残りに託す時の心情を想像すると……。
そしてウサギさんチーム(一年生)。初戦で逃げ出してた頃から大成長!最後までワチャワチャしながらも大活躍しているのに胸が熱くなりました。
とにかく登場キャラの多い作品であるにもかかわらず、しっかりとひとりひとりのカットが表示されるスタッフロールでは感極まって泣いてしまいました。みんないい顔してる。
メインの5人以外は各キャラの掘り下げたエピソードがあるわけじゃないけど各キャラに愛着を持てた。またスタッフが全キャラクターに愛情を持っているのも感じました。これだけキャラがいるのに一人ひとりが大切にされてる。数名が集まってチームを成している。この個人とチームが絶妙なバランスで描いてるのは実はすごいことなんじゃないでしょうか?
変にまわりくどいことをせず、戦車戦がとにかく楽しいと思える作品でした。試合後はサッパリしてたけどこれでいいんだ!
最初は戦車道なんてよくわからない女子高生。それこそ戦闘中に逃げ出すような女の子達が、成長して、結束して12話では”戦車道”をしっかりと修得してる。*1最後の「戦車乗ろうか?」*2ってセリフは作品をトータルで見た時すごく良いセリフだと思います。
僕の大好きなけいおん!でもそうだけどキャラが生きてるんだなぁ、と感じられる作品でした。描かれてないところでも確実に生きてる。日常系アニメが流行って得たことはコレだと思う*3。ガルパンは日常アニメではないけど、その文脈から語れる作品だと思います。
大好きです。
ここ5年のアニメでもけいおん!に並んで好きと言える。圧倒的な戦車道シーンの熱さ。そしてキャラへの愛着(≠萌え)
二期を期待って声もあるみたいだけど、個人的にはTV放送はこれで終わっていいんじゃないかな、と思ってます。今の時点で100%満たされてる。あ、映画は番外的だからアリ派。