soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/05/05 溺れたエビの検死報告書 × Harp On Mouth Sextet @ 中津Vi-Code

溺れたエビの検死報告書の初体験だった3月のシャングリラ。そこで告知されてたHarp On Mouth Sextetとの対バン。この組み合わせは見とかないとイカん!


場所は中津のライブハウス。初めて訪れたハコですが中津駅のすぐ近くにありました。こんなところにライブハウスがあったのね。広さはフロア、ステージともベアーズ2個分くらい。大きいロビーがあるし、天上も高いので狭さは感じませんでした。



始まる前はエビがDJ。
カンフー映画のセリフが流れる変な曲やってた。みんな珍獣を見る目でエビDJを囲ってましたw

Harp On Mouth Sextet

去年のROVOにいたパーカス(ドラムセット?)の人は今回はいなくてルビオラさん+パーカス+ハープ5人の7人編成。
ビオラさんは、昔は棒を振ってるイメージしかなかったけど、どんどんテノリオンを操作してる時間が増えてる気がする。


2曲目にやったおそらく新曲がダブステ(≠ブロステ)でした。HOMSのサウンドにダブ要素は合うな。
中盤にも新曲がありました、いままでにないキャッチーなメロ……ともすればアニソンみたいとも言えるメロディがめっちゃ良かった!リズムはブレイクコア・テイストもあって暴走+美メロな曲。この曲は人気出るのではないだろうか?


前二人によるテノリオン&電子パーカスのブレイクビーツ対決もカッコ良かった。テノリオンブレイクコアなリズムを決めれるもんなんですね。テノリオンを完全に使いこなしてるルビオラさんだからこそできる業か?


『大団演舞』はたぶん無印バージョン。個人的には最終章バージョンで聴きたいなぁ。


見せ所はあったけどライブ全体で見ると……うーん、盛り上がりきらなかった?3曲目にやった『遷音速流』で空気が温まらなかったのが痛手だった気がします。
正直、ROVOの時より微妙で「次へのステップアップに行き詰まってるんじゃ?」と感じるところもありました。



転換中はエビDJ再開。歌謡曲メインの変な選曲で少しづつエビワールドへ。


溺れたエビの検死報告書

狭いステージ上に9匹のエビが動きまわっててスゴイ絵。シャングリラより狭い分、エビの”巣”に入り込んでしまったような感覚でした。


アルテミア・ノープリウスが泳いでいる。』で幻想的にスタートしたものの序盤から『ワシャワシャ!!グギャギャギャギャ!!!』『Psychedelic Under Water』『イソギンチャクの上で踊れ!』とダンサブルな曲を立て続けにプレイ。


ドラムとベースが大音量でいままでになく野蛮さが出た演奏でした。特にドラムは、力いっぱい”ぶっ叩いてる”って表現がぴったりなパワフル・ドラミング。ともすればハードコアな空気さえ漂わせた気合の入ったライブ。さすがリリースライブ!
決してノリのいい曲ではない『アノマロカリス』でさえパワーが前面に出てくる場面がありました。


8〜9曲ぐらいのぎっしり詰まったセトリ。当然リリースされた「アノマロカリス」からは全曲演奏。『外骨格』のダイナミックな演奏はすごかった。『Shrimping』の動作静止パートで、青い頭をした人が客から名前を呼ばれて「グリンっ!」と首をまわして反応してしまったのには爆笑した。


最後は『The Drowned Shrimps Carnival』で楽しくダンス。人類餌付けbyかっぱえびせんタイムや生贄を連れてきての囲い込みエビダンスタイムも、もちろん披露。エンターテイメントなステージだわー。
5秒で戻ってきたアンコールも盛り上がり楽しい気分のまま終了〜。


やっぱハードコアな音量/演奏が一番印象に残ってるかなぁ。迫力がスゴかった。エンターテイメント感に関しては今回は客のノリが大人しかったので、シャングリラの時のほうがカオスでハッピーな空間が出来てた気がします。



終演後はDJブースでエビとHOMSの貴重なツーショットがありました。