soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/12/04 PARA @ 梅田シャングリラ

PARAワンマン!
現時点の手持ちの曲を”すべて”再現するライブです。


5人が登場して最初に気になったのは完全にイメチェンした家口さんと千住さん。
家口さんの変わりようは180度反対ですごいな。なかなかイカつい……。演奏中の無表情っぷりは相変わらず。でも顔に似合わず腰はプリップリッとリズム取ってる、というのを今回気づきました(笑


演奏はあいかわらずの複雑極まりない……というか忍耐力が超必要な苦行のような演奏。絶妙な緊張感と踊れるリズム。これはPARAでしか味わえません。


西さんのベースとメロを同時に弾く脅威のキーボード演奏力。たまーに本気で苦しそうな顔してて、そのまま限界突破して破裂するんじゃないかとハラハラします。そんぐらいスゴイことしてる。
ヨシタケさんは唯一笑顔を見せながら甲高い特徴的なギターを弾く。
山本さんは帽子無しver.。ソロやインプロはほとんど無しでひたすらPARAらしい反復フレーズを弾いてました。
あとMCで「今日は全曲やります」「これにもヒントが隠されてます(含み笑い)」「東京はわかりませんでした」と謎のMCを繰り返してました。



一曲目は「JACK」テッテテッテテテッテテン♪このフレーズがPARAで一番好きかも。ハマると抜け出せないリズム。


全曲再現ということであまりライブでは聴けない曲も演奏しました。
「PALMET」ははじめてライブで聴きました。最初の甲高い音がヨシタケさんのギターでびっくり。シンセだと思ってた。
次のふわ〜っとした音も山本さんがギターで出してました。う〜ん、この二人の音色はおかしいです。ギターの常識を超えてる。


未音源化も数曲。ギター二人を中心にフレーズを時に重ね時にずらしていく曲は「Fretworks」かな?
おそらくPARAの中でも最高難度。キチ◯イなレベルの演奏力、集中力、思考力が必要な曲。この曲大好きなんです!今回のライブでも最高でした。凄すぎてもうわけわからん・サビ(?)の千住さんのドラムも好き〜。


本編最後は「ARABESUQUE」。後半の山本さんのインプロソロは無し。代わり(?)に曲の最後に5人全員での長ーーーいドローンノイズ。複雑極まりないリズムを何曲も聴いたあとのノイズに昇天しそうになりました〜。
ノイズやマイブラみたいな轟音を聴いてると、たまに照明とか関係なしに周りが明るくなって無/白に近い世界に迷い込むときがあります。その感覚を味わいました。この日一番のハイライト。




アンコールには「CRYSTAL CODE」を演奏。
それが終わってメンバーがはけてもまだ続く手拍子。するとまさかのダブルアンコール!


戻ってきて山本さんが一言。「残りSISTRUMで”全曲”。東京はこれに気付かなかった」とのこと。なるほど〜。諦めずにアンコールしてよかったー。
「SISTRUM」は滅多にライブではしない*1ようなので聴けたのは嬉しい。




今回のライブを見てるとPARAの演奏者の肉体的な部分はどんどん強くなってる。
前は”バンド全体”でのフレーズのパッチワーク/バンドというシステム、ってな面が強かったけど、今はそのパッチワーク的な部分は後退した気がします。代わりに個の個性が目立つようになりました。それとも自分の耳がそれぞれのプレイを判別できるようになったのだろうか?


しかし「ARABESUQUE」のノイズは気持ちよかったなー。




Jack
CORINTO
CUBE
M/O
Fretworks
EURA
MIRAGE
PALMET
PASTRAL
ARABESUQUE

CRYSTAL CODE

SISTRUM

*1:大阪では初と言ってたかな?