soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2013/10/26 ボロフェスタ 1日目(carpool、WHITE ASH、Nabowa、OGRE YOU ASSHOLE、大森靖子、EP-4、ZAZENBOYS、ゆ〜きゃん、Polaris) @ KBSホール

秋恒例の学生主導フェス*1。というか手作りフェス。
出演者発表の第一弾からすごいメンツ*2で今年は「やる気だな!」とワクワクしてました。


なにげにはじめての2日間通しでの参加。


carpool

今回はメインステージが豪華すぎるので地下ステージで見たのは二日間合わせてこのバンドだけ。


グッドメロディをポップに届ける東京スタイル・インディーズロック。そこそこに激しく、それでいてキャッチーな音を奏でてる。めっちゃストレートにロックしてるくるりみたいな?
意外にも(?)地下ステージにいっぱいの客。MCに関東バンドならではのアウェー感が漂いながらも音で心を掴んでいってました。


鉄琴の娘がかわええなー。*3その娘とギターボーカルの二人がメインボーカル。どちらも中性的ハスキーな声で聴いてて心地よいです。
メロディは一発で好きになるグッドメロディ。泣けるじゃなくて楽しくなるタイプのメロディです。
Golden Summerの「ファッ・キュー!」コールが決まってたりと関西でも一定のファンベースはできてるみたい。


他にyoutubeで聴いて一発で好きになった「ロックンロール」、ポップに青春してる「メン募」など若さがあふれる良い曲ばかりでした。
このバンドは今回の出演者リストではじめて知ったんですが、youtubeをみてビビッときた勘は間違えてなかったです。


ちなみにこの人たち、二日間のBorofestaの至る所で楽しんでるのを見かけました。これもまた青春だな―。




WhiteAsh

carpoolと被ってたので終盤だけ。「Casandora」と「Jail」だったかな?


この日のメンツの中では一般的……というかロキノン層には一番の人気だろうし人いっぱいだろう……と思ったら早い時間だからか意外と空いてました。


即効性のあるギターリフとメロディで普通にかっこいいですわー。早くも貫禄があります。



Nabowa

ここらへんから出てくるバンドの傾向が私好みな感じになってきます。まずはそういえばFrom京都だったよねのNabowa。


一曲目の「今日の空」でピアニカ吹きながらドラムする絶技を披露。すごいわー。
「So fat?」など踊れる曲を演奏してそのままサイケデリックな即興ジャム(?)を展開。そしてノンストップで曲を繋げて人力トランスに足を踏み入れた「Pulse」へ。気分を高めてくれる絶妙なアレンジにすっかり取り込まれていきました。
最後は名曲「Sun」。端から端まで完璧!


毎回言ってますがこのバンドはギターが大好き。センスのあるフレーズをいっぱい入れてきて耳が向いちゃう。


メンバーの風貌がどことなくさっぱりした気がします。



OGRE YOU ASSHOLE

どうしてもMDT 2013の名演と比べてしまいます。ROVOとタメはったあのライブはスゴかった。
で、この日を見た結果としては……あの時は攻め方が異常だったんだなぁ、と。


MDTでぶっ飛ばされた「素敵な予感」はCDに近いアレンジ。爆発力よりひたすら思いグルーヴ。
夢見てたステンドグラスご開帳とともに「ロープ」って演出はありませんでした。


まぁ、期待値が高すぎたわけで十分すぎるくらいカッコよかった。


大森靖子

アコギで弾き語り……でもしっとりと歌うのではなく激情系。サブカル・ヒステリック系とも言えるかも。
アイドルなテイストでイメージ戦略してますがやってる音楽はアーティストですね。


感情を激しくぶつけてくるので、受け手側はどうしたらいいかわからなくなる感覚もある。それぐらいガチで音楽やってる。


聞いた話ではとあるアイドルフェスに出演してその場の空気を完全に変えちゃったらしいです。
それもわかる。心臓掴まれるみたいな、言ってしまえば完全に魅せられる瞬間がありました。ある種の新しいアイドルの形かも。





外に出てチヂミ〜
コレ食べるとBorofestaって気がする。しかも年々美味くなってるようなー。ただ口の中が臭くなる感あり?フリスクは必須です。

EP-4

復活したEP-4。前回もKBSホールで(ほぼPARAな)豪華メンバーを引き連れてライブしたのを観に行きました。
今回はメンツが告知されてなかったんですが……ステージ前に行くと見慣れた黒のストラトが!うおー山本精一さん参加じゃねーか!いつも山本さん見に来てる人たちがしっかりステージ前にスタンバってるのに笑いました。
RUBYORAさんも含めて前回のライブと同じメンツ。千住さんがイメチェンしすぎてて、後日他の人がツイートしてるの見るまで誰かわからなかったですがw


復活ライブではそんなに良いとは思わなかったんですね。ボーカルがまったく聞こえないのとこ気になって。でも今回のライブは完全にヤラれました。


ズブズブと脳と身体を蝕んでいく黒いファンクグルーヴ。無感情な音で表面だけ見ればノリノリな要素はゼロなのに気づいたら踊りまくってしまいました。完全に音に侵されてた。
メンバーもすごいんですが、佐藤薫さんのクールな出で立ちとパーカッションのユン・ツボタジさんが腕をグルグルする煽り。これがヤバイですね。


完全に魂持ってかれた。僕の周りも良い感じに無心で踊ってた。ぴょんぴょん跳ぶんじゃなくて腰でグルーブを感じるタイプ。2013年のライブでもっとも気持ちよかったライブのひとつです。
最後の「Radioactivity」のカバーもよかったなぁ。


あまりに最高すぎて終わったあとも軽く放心してました。EP-4 = 黒いグルーブの意味がわかりました。



ZAZENBOYS

ZAZENの音が聴こえてきてもEP-4の後遺症でぼーっとしてたので遅れて入ると……いきなり「ASOBI」をやってました。いっつも終盤、もしくはラストにやってるのでこれは意外!


「泥沼」でまたもやEP-4ばりの黒いグルーブ到来。「サイボーグ」は完全にライブのハイライト曲のひとつになってる。「Cold Beat」はおなじみの激テク演奏者たちの戯れ+客参加もあり。


ツインギターがグッとくる「破裂音の朝」で終了。短いなかにも今のZazenの色をしっかりと詰め込んでたライブでした。


ASOBI
Himits Girl Top Secret
泥沼
はーとぶれいく
サイボーグのオバケ
Cold Beat
破裂音の朝

ゆーきゃん

来年から地方に住居を移すというボロフェスタ主要メンバーのひとり・ゆーきゃん。ラストライブみたいな雰囲気が流れてた
優しいうたを座りながらみんなで聴く。泣いてる人もチラホラみかけました。


Polaris

トリのPolaris。サポートメンバーはTaicoと同じくミトさんに大地さん。


一曲目に持ってきたのもTaicoと同じくま”サンバのリズムで踊るぼく〜♪”の「瞬間」。うーん、正直どうもこの曲はライブだと締まらない気がする。


セトリは新譜から2曲。まず「とける」。とてもいい曲です。過去の名曲と並んでも自然と流れの中にはいっていける。。
「Neu」PVで聴くかぎりではドラムンな感じであんまり好きじゃなかったけどライブだと映えるかも。けっこう良かったー。



トリなのに4曲目にして早くもラスト。それもそのはず13分超えの大曲「光る音」。これもあんまり好きではないんですが……。でも3つの大きな照明を見つめながらのラストの「ラ〜ララ〜♪」は持ってかれました。



アンコールでは「深呼吸」。始まった瞬間にものすごい歓声が挙がってました。ステンドグラスも開き、ミトさんが煽る手拍子が会場全体に広まってすごく良い空間に。この瞬間は最高の気分だったなぁ。


トリとしては新曲多めだし、そもそも盛り上がるタイプのバンドでもなし……。でも「深呼吸」で全部持ってった気がします。



瞬間
とける
Neu
光る音

深呼吸

初日はなんたってEP-4でしたね。あの黒いグルーヴはすごかった。
早めに帰って二日目のために休む〜。

*1:学生ってわけでもないのかも。ボランティア?とりあえずスタッフは学生が多い

*2:第一弾はソウル・フラワー・ユニオンZAZEN BOYSLimited Express (has gone?)、ゆーきゃん、にせんねんもんだいでんぱ組.inc、Nabowa、忘れらんねえよ、neco眠るオワリカラときめき☆ジャンボジャンボ、ザ・シックスブリッツ、花泥棒でした

*3:ボロフェスタの一ヶ月後に脱退してしまったそうで。残念。