soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/02/25 〜山本精一と津山篤のギター双六怪獣百科大全〜 一日目(アコギの海)

山本精一さんと津山篤さんの2DAYS企画!
初日はアコギDAY。客が椅子に座って聴くスタイルでした。


アコギだからといって穏やかに演奏するのではなく二人ともとにかくよく弾く。特に津山さんは鬼のような速弾きで弾き倒してました。山本さんが演奏のベースを作って津山さんが好き放題に弾きまくる感じ。リラックスして演奏にぼんやり浸る、というより素晴らしい演奏に熱中するライブです。


両者の一面であるアバンギャルドな演奏は今回は抑えめで、ロック / ブルース / カントリーに通ずるわかりやすいストレートな演奏でした。




登場したらスピーカーのくぼみに置いてあるピックをとる山本さん。あそこのピックは以前から気になってたけどちゃんと使うために置いてたんだ。
大きく分けて7セットの即興演奏という構成でした。

1

運指は動き回ってるけどまだ音はおとなしい。でも癒し系ではなくカントリーな感じ。こんだけストレートにギターの魅力を感じられるライブになるとは意外でした。

2

最初のセットに近い雰囲気ですが両者ともちょっとづつ盛り上がってきました。

3

山本さんの微トリッキーなリズムギターに、まるで最初から合わせてたかのようにのってく津山さん。このふたりの相性の良さは抜群だなぁ。個人的にはこのテイクが好きでした。




30分ぐらいのライブが経過して山本さんの「終わりです発言」。ふたりとも本当に退散。
「まさか〜(笑」と笑いながらアンコールの拍手をしてましてが「まさか……本当に」という不安も1割ほど無きにしにあらず。
山本さんがすぐに戻ってきて「10分ほど休憩とります」と言ってくれてホッとしました。

4

ここでは1セットにまとめましたが実際は1分程度の短い曲を×5つくらいを次々と演奏。凝縮されてるぶん良いフレーズの宝庫でした。

5

うって変わって長い演奏。ドラマチックな展開で聴き応えあった。たゆたうことなく最初から最後まで弾きまくってました。20分くらいやったかな?


本当のアンコール(?)を挟んで6セット目。

6

山本さんが後半にparaのEURAのフレーズを弾いてました。アレはよかったなー。

7

二人ともいままで素直にギターを弾いてたけどここで壊れ気味に。最後にしてアヴァンギャルドな面がひょっこり顔を出してきた。
山本さんがギターのボディを叩いて打楽器のように音を奏でてたんですが、”叩く”というより”殴る”と表現したほうが似合う鈍い音にうっすらと狂気を感じました。ペンペンズのモタコさんがマイクで頭を叩く音に似てた。




この人たちのことだからシンプルなしっとりした演奏では終わらせないだろうな、などと思ってたけどここまで弾き倒しになるとは。ギタリストとしての山本さんと津山さんの魅力を存分に体験することができました。


問答無用で名演だったと思います。
明日のエレキDAYも楽しみ!