soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/11/22 Jizue @ CONPASS

10月のボロフェスタでのライブがめちゃくちゃで良かったのでワンマンも行ってきました〜。


この日から鬼の9日連続ライブ。未体験ゾーンの初日ってことで奇妙なワクワク感に包まれて会場へ。そんな期待感に応えてくれる良いライブでした!


会場に入るとキャパ7〜8割ぐらいの人入り。BGMがbadbadnotgoodなのがたまらんです。Jizueのライブに合ってる!


Jizueはギター+ベース+ピアノ+ドラムの4人組インストバンド。ジャズ……というよりラテン、AORなテイストが入ってるオサレ&アグレッシブなサウンド。よくSHING02のバックバンドとして演奏したりもしてます。


僕が最初にJizueを見たのは昨年9月のZETTAI-MU。そのときに比べて格段に良いバンドになってると感じました。
なにより注目したいのがピアノの爆発力。確かピアノの女性は元々クラシック畑の人だったはず。なんで相当な技巧派です。Jizueを”ピアノ・ロック”っていう人がいるのもわかる。
他パートがおとなしくなってテクニカルなピアノが入ってくる瞬間に何度も鳥肌が立ちました。なんといいますか、音ゲー的の乱打で”ウオーーー!”ってなる興奮に似てる。IIDXのAとか。


バンド全体でも演奏力は高い。さらにインストなのに歌モノみたいなメロディセンスがとにかくいいな、と。とある曲で”上を向いて歩こう”のフレーズをギターソロで入れるのが大好き!歌モノのメロディが入っても違和感ないくらいメロディーがキャッチーってことです。
音はオサレだけど演奏してる雰囲気も人懐っこいというか。客と一緒になろうとしてる感じがします。お祭りバンドによくある”一緒に踊ろう”じゃなくて”楽しい”って感情を共にしようとしているような。そんな印象を受けました。


ラテンな曲は熱いヴァイヴに踊りたくなるし、ポストロック的なメロディ重視の曲は昇天しそうになります。
ボロフェスタは客が熱狂的で人力トランス・バンドのライブみたいになってましたが、今回のワンマンは(客層的にも)そこは控えめ。そこは控えめ。代わりにエモーショナルなミドルテンポがよかったです。感情揺れ動かされまくって泣きそうでした。


レコ発ということでセトリは最新作からが中心。
最初にJizueの魅力を詰め込んだタイトルトラック「shiori」で一気に空気を自分たちのモノに。この曲の中盤なんか爆発するピアノの典型ですね。めっちゃカッコいい!
ラテン系な「Bullet Bull」へとつなげてノリの良いライブ前半。そこから徐々に「Sun」「rainy days and mondays」とメロディ重視の曲に切り替えて気持ちを別方面から昂ぶらせてくれました。


途中でSHING02がゲスト登場。いきなり『Luv(sic)pt1』『Luv(sic)pt2』を連続でやって驚きました。他にも「400」とSHING02の代表曲をコラボ演奏して豪華。でも一番グッときたのはJizueがアルバムでSHING02をfeat.した『真黒』。この曲は最高にカッコいいです。特に低音を強調したピアノがたまんない。生演奏+ラップのトラックとしてここ2〜3年で一番好きかもしれない。


ライブ後半も青い照明が似合ってたエモい「wind」から熱狂的な「Dance」へとつなげて盛り上がって締めました。
アンコールでは初期のレアな曲をやったそうで。




汗かいて踊る、とかじゃなくてじっくり音楽を聴けて……”良いライブだった!”って言いたなるライブでした。
熱いグルーヴィな部分とメロディアスでキャッチーな部分、どちらもハイレベルってのがいいですね。今後もどんどん人気が上がっていきそうな気がします!


物販では「shiori」レコ発ツアーグッズにかけて革製の栞。ステキすぎて即買った〜。