soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2014/12/02 Mark Guiliana's Beat Music @ Billboard Live Osaka (1st stage)


Billboard Liveでデジタルなジャズのスゴいドラムの人・マークジュリアナ。現代ジャズドラムのキーパーソンと呼ばれるひとり。
同じく評価を受けているクリス・デイヴはあまり理解できなかった自分だけどこちらはどうだろう?と行ってみました。



で、結論としては……期待の2倍は良かった!
人力ドラムンともジャズとも違う面白いビート叩いてました。良い意味で”固い”&”冷たい”。
硬質なビートはテクノ/エレクトロニカの匂いがあるけれども、マン・ドラムマシーンに収まるわけでもなく人間として常に考えてビートを刻んでる。


そしてバンド全体のダブなグルーヴがたまらんかったっす。編成はドラム(ジュリアナ)+ベース+キーボード+エレクトロニクスの4人。いい意味での白人のグルーヴっすなぁ。
マークジュリアナの人間味を殺したドラムが骨組みとメインテーマを作り、ドープなラインを弾くベースと自己主張しないキーボードが色付け。そこにエレクトロニクスが主にスピーチのサンプリングでディテールを付けていく。
クールなサウンドの中に確かなグルーヴが潜んでいるフューチャーリスティックな最新サウンドでした。




今回はBeat Music名義の公演ですが本人名義のソロ作からも結構やってました。というより7割は最新のソロ柵から。CDではクールでアブストラクトな曲ばかりのイメージだったけど「BYOB」があんなファンキーだったとはっ!ダブを超えてレゲェなビートには盛り上がりました。


惜しむらくは「Public Interest」の中盤が大きくアレンジされてて、大好きなダンスビートになるとこが聴けなかったこと。インプロ気味のアレンジもカッコよかったけど……Marc Guilianaで一番好きなビートなので残念っ!


両者を実際に聴いてみて比べるのもおかしいかなとも思うけども、現代ドラムのキーパーソン枠ではクリス・デイヴよりマークジュリアナのほうが好きでしたー。


今回はBillboard Liveでマークジュリアナのドラムをじっくりがっつり堪能できました。
次は踊りまくれるような場所で聴いてみたいなぁ。名村造船所のテクノイベントとかハマりそう。