2016年に見た映画・良かった映画
珍しく年を越す前に2016振り返り記事。今年はいつもの反対で映画から。
見た数は32本。例年よりすこし多いかな?
今年もいっぱい見たのは音楽ドキュメンタリーやミュージシャンの伝記。9本。
当たり外れが多いジャンルでもあります。「DENKI GROOVE」は2人(+1人)のカリスマ性を発揮して日本を圧巻していく時代の映像に興奮したし、「OASIS - Super Sonic」は結成〜3rdまでと焦点を絞った内容でギャラガー兄弟のクレイジーさと音楽の素晴らしさにずっとドキドキした。好きなら絶対に見えておくべき映画!
そしてドキュメンタリーで1番良かったのは遠藤ミチロウの「お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました」。音楽映画でもあるし”遠藤ミチロウ”という人間のスゴさ/暖かさを感じられる内容に心が満たされました。プロジェクトFUKUSHIMAのライブ映像は心底震えた!
アニメは7本。日本では君の名は、聲の形、この世界の片隅にと社会現象になるくらいの話題作が多かったですがいわゆるジャパニメーションは一作も見ることなく海外のアニメばかり見てました。
1番インパクトがあったのは超・超・超・問題額の「ソーセージパーティー」。3Dアニメで15禁。ソーセージが主人公でヒロインはバン(パン)。内容は下ネタ、ブラックジョーク満載で15禁でいいの?ってぐらいのヒドさ。でもアニメーションとしては良く出来てて”下ネタに理解があれば”普通に見れる。
「ズートピア」は安心して見れる面白さ。さすがディズニー。
アイルランド・アカデミー賞を取った「ソング・オブ・ザ・シー」は2Dアニメーションの表現方法のポテンシャルを織り出して好きな作品。ディズニー的表現と宮粼駿的表現が混ざり合って神話という幻想的なテーマをうまく描いてました。
あと「GANTZ:O」が意外にも面白かった!ズギャーンと派手にやればOKな作品とフル3Dの相性は抜群。この手の日本3Dアニメがもっと増えればいいな、と期待したくなる一作でした。
洋画はなんといったって「帰ってきたヒトラー」。役者がヒトラーとして一般人にインタビューするドキュメンタリー映像をフィクションに組み込んだ構造の面白さ。メディアリテラシーへの警告を映画を見る行為で実体験させてくれるのはお見事としか言いようが無いです。ある意味コメディ、ある意味ホラー。とても見やすい作品だけど深い意味を受け取ることができる。名作です。
他には、「これが私の人生設計」は女性建築家が男性社会のイタリアで認められるためにオカマに影武者をやらせるって設定が痛快な風刺と喜劇になってて面白かった。ヨーロッパの映画でこれだけ見やすい映画も珍しい。
「オデッセイ」は広告の期待にそぐわぬ面白さ。役者の演技が素晴らしく”悪い人がいない”気持ちいい作品でした。
「シング・ストリート」は学生が才能ある仲間とバンドを組んで音楽PVを撮るっていう厨二なら避けて通れない夢を見事映画化しててワクワクしました。
邦画は「モヒカン故郷に帰る」がゆる〜いコメディで面白かったです。バンド、吹奏楽や永ちゃんなど音楽が物語の重要なポイントになるのも好み。そしてちょこっとウルッとくる展開も。コレを見た数ヶ月あとにウチのじいちゃんが亡くなったけど今見たらまた違う受け取り方するのかなぁ。
他にも最近の自分のブームの”ダメ人間ばかりが出て転がり落ちていく映画”の「7s セブンス」は荒削りながら魂が篭った一作。「俳優 亀岡拓次」は緩いノリが心地よかった。
「シン・ゴジラ」は考察や設定を掘り下げるのが面白い一作。また、はじめて放射能を吐くシーンを見たときの恐怖と美しさが織り交ざった感覚は、音楽など別のコンテンツを触れるときにも思い出すほど自分の心に何かを残していきました。
2016年の私的1位は文句無しに「帰ってきたヒトラー」!手法から物語まで作り手の思惑が成功しているのは痛快でした。
2位は……悩んだけど「ソーセージパーティー」で(笑)色々と衝撃的すぎた;
3位にほっこり見れる「モヒカン故郷に帰る」。
次点に7s セブンス、オデッセイ、これが私の人生設計、ズートピア、遠藤ミチロウ、シングストリート、ソング・オブ・ザ・シー、GANTZ:O、OASISっ感じでしょうか。
今年も色々な映画を楽しませてもらいました。
来年もすでに見たいのがいっぱいあるので楽しみ!
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