soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/07/05 ONE NATION(藤井隆、tofubeats、砂原良徳、KAKATO、NOCANDO、DJ KRUSH、THE ORB)@ 名村造船所跡地

CIRCUSの3周年イベント @ 名村造船所跡。テクノとヒップホップのどちらもアプローチできるメンツでCIRCUSらしい。なぜか音楽芸人枠もあるけど;


藤井隆

到着したら藤井隆がスタートしてました。レイザーラモンRGも出てたんですが間に合わず……無念。


音が完全にフロア仕様!
ガチな人たちが揃ってる今回のメンツでも浮いてる感はまったくありませんでした。


音と歌もいいけどなにより藤井隆のにじみ出る人柄の良さが最高でした。藤井隆の笑顔は人をハッピーにするなぁ。幸せか気分になります~。
ALBUMだと宇多丸 feat 曲の「Quiet Dance」のときにサングラスかけたRGが登場したり、tofubeatsと「ディスコの神様」したり……パーティ感ヤバい!


生でも歌声なかなかのものだったし、笑顔さわやかで素敵だし、手がスラっと長くてステージ上での見栄え良いし、笑いが降ってくる芸人の引きの強さもあるし……めっちゃ良かったなー。


ちなみに藤井隆の芸人の引きは:

  • tofubeatsがMCのあとレイブホーン鳴らしてるのを真似してボタン押したらスネアとかクラップとかしょぼい音しか出ない
  • ディスコの神様のアレンジに騙されて(?)ドヤ顔で出だしを派手に間違える

など;


tofubeats

ディスコの神様から流れるようにtofubeatsのソロライブへ。しょっぱなからガンガンに盛り上げまくりや〜。最高すぎる!今日は良い一日になるぞー、ってなるライブでした。

砂原良徳

砂原良徳 aka まりん。最高やったーーー!!!
徹底した4つ打ちモード。1音1音が気持ちよすぎてヤバいヤバい……。


ライブじゃなくDJスタイルだったのかな?
中速のBPMでひたすら四つ打ち。メロディよりリズム重視なミニマル・スタイルでアルバムとは少し毛色が違いました。でも音の作り込みのスゴさはまりんらしさ爆発。
知的な4つ打ちにひたすら没入。フワフワした浮遊感ありながらもしっかり踊れて脳汁出まくりでした~。


Kakato

Kakato(環roy鎮座DOPENESS)はフリースタイルはもちろん、ラップが決まってる曲でもどんどんアレンジしまくりでひたすら自由にラップ。
大好きな「Deep Impact(Kakato ver.)」やったのめっちゃアガった!


フリースタイル・タイムはやりたい放題(笑)。
まりんの曲(Naturalだったかな?)で第一声が「怖~い」だったり、リズム無しの演歌でラップしようとして苦戦したり。
今回は短い言葉をリズムカルに繰り出す神がかったパートがあった環royに軍配かな?


NOCANDO

グライム寄りのアグレッシブなラップ。近未来的なトラックもかっこいいんだけど主軸はラップ=言葉の力。
外国人客に通訳させたり言葉でメッセージ伝えようとする熱さにグッときた。
「We lost a real one」の気持ちこもったラップには心打たれた。こういうとき英語できて良かったと思います。


DJ KRUSH

前半がちょいEDMみたいな綺羅びやかな音で「ん?DJ KRUSHらしくないな」と思ったけど、「禁断の惑星」を低速にしたようなトラックからどんどんとディープな方向へ進んでいくのがハマってって最終的には完全に持ってかれた!


前半のカキっとした音も後半の慣らしだった気もする。すべてKRUSHの手の内だったかー
展開、選曲のセンス、そしてスクラッチ・テクニックでも魅せる。圧巻!


the orb

そしてこの日のメインのthe orb。これまたヤバかったです。
ダブもテクノもノイズも飲み込んで最高の状態で届ける、キャリアゆえの引き出しの広さ to 素晴らしさ。最高やった!


テクノで攻めてる……と思ったらダブ/レゲェの裏打ちリズムが効いてきたり、強力なノイズ音を挟んできたり……色んな要素を横断していくDJなのに印象は”The Orb”な統一感があってベテランの凄みあった。それをじいさん2人がやってるのがヤバかったー。


ビート弱めて浮遊感を前面に出したアレンジの「Little Fluffy Clouds」がかかったときは天国に飛ばされたみたいな気持ち良さでした~。
動画のアレンジが近かったかも。






この日の名村はレーザー照明が笑っちゃうくらいにカッコよかったです!
今までの名村の照明とは比べ物にならないくらい複雑な動きしてた。高速で動いたり、押し潰すように上から迫ってきたり……ここまでスゴいこと出来るのね~と感動しまくりでした。