soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2015/12/04 ONEOHTRIX POINT NEVER、YPY、行松陽介 @ FANJ TWICE

Oneortrix Point Never~。
ぶっちゃけ巷の絶賛のわりに良さがあまり理解できてなかったりします。新譜は数曲ピンときたし、ライブ見たら変わるかも……と行ってきました。
珍しくFanf Twiceの二階が開放されておりました。

行松陽介

まずは行松さん。
共演者に合わせてきたか踊り狂わせるマッチョなビートは控えめ。でもなかなか面白いDJでした。


行松さん面白かったポイント

  • 一曲目にかけてたのがパラサイトイヴのテーマに似てたなぁ。
  • 違うBPMを行き来させる危険度高いDJプレイ。形にするのがすごい。
  • 歌謡フレーバーが違和感無くテクノと共存
  • ビョークのハードコアブレイクビーツリミをドロップ
  • アグレッシブすぎる足の動き


エグかった!ノンストップでYPYのライブがスタート。

YPY

ノンビートで神々しく昇天系音響の一曲勝負。ヤバかった!オウガに感化されたトコある?
ほんのり暖かみのあるフレーズがひたすらクレッシェンドして神降臨な爆発トランス状態に。無機質な普段のテイストと違うから驚いた&ブッ飛ばされました!


行松さんもYPYもOPNに寄せてきた結果、個性残をしながら普段と違うテイストになってて面白かった〜。

Oneohtrix Point Never

セトリはほぼ新譜から。サポートにギターがいました。本人がけっこうな割合で歌ってる。ちょい意外。


エフクトかかりまくった声で”オオサカっ!”、”サンキュー!!”と煽ってくる(たぶんロボットボイスでフザケてる)……と想像よりはるかにロックなテイストでした。


世界に没頭できるライブを想像してたのでロックなライブ展開に”アレ?”となった部分もあり。
思ってたほどの衝撃はなかったかも。下手なシューゲイザーバンドよりロック度高かった。こういうのも好きだけども心がレディじゃなかった。


「Sticky Drama」だったかな?終盤にちょい泣けるコード進行の轟音の中でOPNがエフェクトヴォイスで絶叫しててポスト・ブラックメタルみたいでした。アレ、カッコよかったなぁ。


映像は思ったより地味だったけども轟音と一緒に炊きまくりのストロボでうぎゃああ!ってテンション上がった。Fanj Twice内で爆発起こったんちゃうか?ってぐらいに明るくなる瞬間も。ロックやなー。


OPN本人はSquarepusherみたいな奇人感ありました。ってか見た目がめっちゃ似てた。


たしかにロックなテイストではあったけども、事あるごとに客から”フーッ!””イエー!”って叫び声が挙がってて”あ、OPNでそういうノリなのね;”と。なんかSaturnでJames Blakeが来たときを思い出したり。


もちろん良かったけど期待を上回るぶっとんだ体験だったかというと……うーむ。でも今見とくべきライブアクトだった感はありますなぁ。


あ、アンコールラストにやった「Music For Steamed Rocks」は静かに穏やかに鬼のような轟音に向かっていて最高でした。精神が昇天した。