soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/02/20 ハルカトミユキ @ 梅田AKASO

毎月新曲をyoutubeに公開する企画が始まってから初のライブ。打ち込みを大胆導入したりだいぶ曲調変わってるからいまのライヴがどんなになってるか楽しみ。


良いライヴでしたー!
前半はバラード/フォーク、後半はダンス/ロックチューンと楽しみ方の幅が広まってるハルカトミユキが見れました。
個人的には後半の身体の奥のパワーが押さえきれなくなって出てきてる感じがゾクゾクしたなー。




ミユキはアンビエント系CDを出しても納得しちゃうかも、ってなぐらい深い音作りしてた。Septemberの前だったかな?シンセドローンでめっちゃ気持ちよかった。
ハルカは歌は安定。時折前に出てきてギターをかきむしったり以前よりロックな姿勢になってた。いままで躁感情にリミット付けてたのが解放されつつある。浮き沈みが激しそうなハルカが楽しそうにライヴしててなんというか安心しましたわ;



前半のハイライトは「肯定する」だったかな。力強い歌い始めから頼もしいアレンジ。そして手を強く握ってくれるような歌詞。感動しました。
黒木渚の革命をライブで聴いた時の感覚に近かったかも。それぐらい力強い。


後半はフェスでシンガロングが決まったら感動できそうな「世界」にはじまりアップテンポ中心。i-depと組んだ曲とか打ち込みありのダンスチューンはどうなるかと思ったらバンドサウンドで踊れるロックとして表現してて今までのハルカトミユキから違和感を感じることはありませんでした。


youtubeで聴いたときはピンと来なかった「ワールドワイドウェブは死んでる」はライブで聴くとめっちゃ良い曲。
客を置いてけぼりな変態リズムの「プラスチック・メトロ」では、ハルカが語りを入れながら震えるように身体をさすったり相当キマってた。カッコええ!


ダンスチューンで一番良かったのは「嘘ツキ」。サビたまらんすなー。終盤のコーラスも感動的。
どのダンスチューンも良かったけどピークで次ぐらい落ち着く?と思ったらまだ4つ打ち曲が続いたりとちょっとしつこい感じはしたかも。


本編ラストは「火の鳥」。ハルカがフロアタムを叩く場面があります。
ハルカはずっとナニかと戦うかのようにメッセージ/感情を発してる人。一番原始的な音楽的感情表現である打楽器を叩くって行動をハルカがとるのも必然なのかなぁ。となんか色々と考えさせられるパフォーマンスでした。


ほぼMC無しでびっしり楽しめたライブ。
スタイルが変わっても楽しめるのがわかった。いや変わったって感じもしないくらい一貫性のあるステージだった。
音楽的な面白さあり、感情/メッセージあり。良いライブ/音楽を届けてくれる人達です。