soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/02/25 山本精一 @ 難波ベアーズ

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山本精一さんのアコギアルバム『palm』 レコ発。東京が評判良かったみたいだから楽しみにしてました!


アコギのイメージを覆される音の分厚くてスピリチュアルなこと。アコギでこんな音が出るんだ。
まるでエレキで音響系の演奏をしてるよう。でも確実にアコギならではの”弦”の発する音の響き、鋭さがありました。


特殊なマイク(?)を使ってたのかな?
サ~、とホワイトノイズが発生してコントロールが難しそうな音響だった。でもギターの音がめちゃくちゃ綺麗に聴こえた。耳のすぐ近くで演奏してるみたいな感覚がありました。


第一部は即興。冒頭からアコギの音を重ねてのドローン的な音の壁で空間を充満してた。短く細かいアルペジオってアコギのイメージがいきなり覆された。


終盤、エレキのノイズ演奏でも見せないくらい高速なストロークに唖然。
左手も動きまくり。”シュゴゴゴ!”とブラックホールのような音。フレットをスライドさせると隕石が飛んでくみたいな”ヒュン!”って音が。スゴすぎてなんだか身体が強張るほどでした……。
人間を超えたスピードで動く山本さんの腕/手。そのまま机を蹴飛ばすんじゃないかってな熱量にヒヤヒヤ。
アコギライブでこんな音が聴けるなんて……!
あのパワーは2001年宇宙の旅のワープシーンを彷彿とさせました。



第二部は「catalyst」や「canyon」のトラック(=リズムギター)に合わせて弾く。CDのフレーズも挟みながら大幅に改変した演奏。リズム部分ってほんとシンプルなループなのね。
しかし「canyon」って良い曲名やな。脳内にグランド・キャニオン的なモノが見えた。


最後は「palm」だったかな?アンコールは無し。


今日のベアーズは異様なほど寒かったので珍しく上着着てコートを膝にかけながら見てました。こういう時キンメさんの温かいお茶がありがたい!
”イイモノです”と紹介されたプーアル茶がたまらなく美味しかったなー