soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/03/05 nouon、時弦旅団、西滝太 x MAYUKo @ Environment Og

はじめて訪れたハコ。
ライブハウスってかイベントスペースってな雰囲気の場所でした。

時弦旅団

会社じゃ営業部長あたりに就いてそうな年輩の方がテクニカルかつ実験的なジャズプログレを演奏。渋っ!
大人の人があんなマニアックな演奏してるのがえらくカッコよかった。
たまに70'sプログレ的なメロディが入るのにハッとしました。

西滝太 x MAYUKo

西さん&CrossbledのMAYUKoさんのデュオ。めちゃくちゃ良かった!極上アンビエントにちょいトリップホップ入ってるような音。
ディープなんだけどトリップ感が完全にポジティブな方向に向いてる。気持ちよかった〜。


西さんが主導権を握ってベース/リズム/主メロ(?)を担当し、Mayukoさんが隙間を塗りつぶすようにシンセで寄り添う。
ずっと気持ちよかった。リズムがダブ的になったときは逝くかと思った。
あれだけディープな音が展開する中でハウスっぽいキーボフレーズを挟んでくる西さんのセンスが素晴らしい!


西さん+Mayukoさん。いわゆるParaphoneの組み合わせのライブを見て気持よくなりながら「この音を野外で寝転びながら聴けた渚ってホント良いイベントだったなぁ」と懐かしんだり。もうあんな野外イベントは大阪じゃ開催されることはないんだろうか?

nouon

渋さ知らズの鉄琴・山田あずささんが参加しているnouon。よかったー!



鉄琴+コントラバスクラ(初めて見た!)+キーボード+ドラムの変則編成。
大雑把に分類すればトータスやmiddle9らへんのポストロックだけど感触はだいぶ違う。もっと広い視野の音。土くさくないアフロビートなんて単語が思い浮かんだり。


アフロビートもレゲェもエレクトロニカもミニマルもハウスもAORプログレも顔を出すバックグラウンドの広さが面白かったー
一曲一曲で曲調に違うカラーがあってワクワクしました。


朝顔が上についてる変わった形のコントラバスクラは実際に見るとインパクト抜群。
バリトンサックスよりさらに下の音色でソロを奏でてた時はルイ・アームストロングの歌みたいな男の温かみと安心感がありました。


コントラバスクラ、かと思えばディジュリドゥみたいな音を出すこともあって驚いた。おそらくエフェクタはまったくかましてないと思うんだけど…非電気楽器でこんな音も出るんやなぁ


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ヴィブラフォンの演奏をあれだけじっくり見る機会なんて滅多にないけど…マレットの幅を調整して繊細に叩いてるのみてすごい楽器やなぁ、と。
連打の爆発力とかピアノとはまた違った魅力がある。山田あずささんが感情込めて全身で叩く姿は見てて気持ちよかったー。


特徴的な楽器だけじゃなくキーボードとドラムも素晴らしかった。
キーボードはバンドの核かな?鉄琴/木琴っぽい音色も多くてヴィブラフォンと被る…けど逆にそこがキーボとヴィブラフォンの演奏の違いも感じられたりして面白かった。


ドラムは面白いフレーズ叩くしテクニックあるしでホント素晴らしかった!
小音でのハイハット刻みとかめっちゃシャープでうおおおってなりました
4人全員が濃い!


シリアスでセンシティブといえる曲調だけど4人が楽しそうに演奏してるのが良かったです。あれで受ける印象がだいぶ変わってたんだと思う。


いや、興味深くて素敵なライブでした。終演後には大ファンな山田あずささんにサインまで貰えて……行ってよかった~