soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/07/24 FUJIROCK FESTIVAL 2016 day3(BO NINGEN、dCprG、DEAFHEAVEN、はちみつぱい、ERNEST RANGLIN & FRIENDS、RED HOT CHILI PEPPERS、電気グルーヴ、South Pengui、DJ HARVEY)

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起きたると同時に”身体の芯から寒い……”と嘆いてたので確実に風邪ひいてたのでしょう;
とりあえず温泉に入って準備してゴー。気合であと1日乗り切る!

BO NINGEN

青空の下で見るBO NINGENでスタート。
朝イチから全力なライブで圧巻!


黒が似合うバンドだと思ってたけど明るい場所での爆音もなかなか良い。taigenさんの声のエコーが映える!
taigenさん暑そうだったけど(笑)
下手ギターの不敵な佇まいもステキ。強烈サイケで真っ昼間から前方モッシュゾーンでは砂煙がすごいことに。


がっつりテンションあがったのはやはり「Koroshitai Kimochi」。そして歌メインの「Natsu No Nioi」。野外で聴くと最高でしたなー。


ラストに”今日は快晴。次の曲は「Daikaisei」!”とう~ん;なMCで「Daikaisei」。
後半の極限インプロは圧巻の一言。朝イチのアクトで残りのバンドを全部飲みこみそうな熱演。BO NINGENは見るたびに”日本の誇りや~”と思います。


dCprG

dCprGによってヘヴン一帯がグルーヴに支配されてる。
わけのわからないリズムを理解できないまま、いつのまにか身体はノってる唯一無二のグルーヴ。
「MIRRORBALL」無しだったけど昼間の野外なら納得かも。あの曲はミラーボールが必要だ。


ちなみに現メンバーでのラストのライブだったそうな。
小田朋美さんはかなりセクシーなショートのドレスを着てました。夏フェス仕様?
何拍子か判別不能なリズムがポリリズムしていくト。リッキー極まりない音楽なのにヘヴン全体がグルーヴに支配されてる最高の空間でした。


グルーヴで客の脳を支配したdCprGが最後に演奏したのが突き抜けた開放感のある「Hardcore Peace」。このギャップよ!
フジロックが音楽の楽園と言われるのはまさにこういう空間が出来るからなんだろうな、と思わせてくれる最高のライブでありました。またフジで見たい!


DEAFHEAVEN

炎天下のポスト・ブラックメタルのdeafheaven。なんかシュール;


ボーカルがステージを走り回って強烈にスクリームしてるのはカッコいいの一言。まるで野獣。
そのボーカルスタイルを抜けばほんとにポストロック状態。面白いなぁ。


はちみつぱい

長めのインプロから始まって攻めてるなぁ。ただ音が分散してたからかビルボードほど圧倒されることはなかったです。代わりにメロディの美しさが生きてました。
渡辺勝さんが「ぼくの倖せ」を歌ったあとは拍手が起こってました。ほんと美しい名曲。


鈴木慶一さんはアロハシャツでラフな出で立ち。”ヘヴンで演奏しています。本当のヘブンも近いけどね”と笑えない冗談をぶち込んでました。
しかし3日目にヘヴィなサイケをスタンディングで聴いてるとさすがに意識がフワッとすることが何度か。あの歳で笑えるほど重い音作り。すごい……。



テントに戻って一休み。次はヘブンがお目当て。余裕を持ってホワイトのベビメタの20分前に移動したのだけどすでに大渋滞!舐めてたー。ところ天国からホワイトまでの短い橋を渡り切るのに20分くらいかかりました……。しかも雨がパラパラ降ってくるしフジロックの神様は残酷やな、と。


橋をなんとか抜けてホワイトを回避してウォークボードへ。雨もすぐに止んで、結果砂埃が起こりにくくなっただろうからホワイトの人たちは救われたのかな?フジロックの神様も粋なことしますな。


ERNEST RANGLIN & FRIENDS

延々と続くスカのリズムにアーネストの唯一無二なテケテケギター。Field of Heavenらしさ爆発のライブでもう最高でありました~。
アーネストの正確なテケテケは人生ゲームのルーレットのチチチって鳴る音に近い気持ちよさがありました。笑顔で演奏しててステキなオジサマ~。


途中からROVO前に演奏してた民族系バンドのダンサーが乱入して踊りまくる場面も。3日間通してヘヴンに足を運んだゆえのドラマが見れて感極まりそうになりました。いやー、こういうのあるからフェスはやめられん!


全員が余裕のある演奏。楽しんで自由に演奏してる。アーネストは最後にテケテケとギターを鳴らしながら足もテケテケと動かしてはけていった。おちゃめやー。やっぱヘブンが一番好き!


RED HOT CHILI PEPPERS

オオトリのRED HOT CHILI PEPPERS、グリーンが入場規制になりそうなレベルのすごい人!
自分は中央スクリーン横のステージが半分しか見えないトコにいましたが、しだいに人がいなくなったりで横移動してたら最終的に結構しっかり見れた.


評判悪かったみたいだけど個人的には結構楽しめた。初めて見たから?
「Californication」「Under the bridge」「By the way」……など大名曲を外国人の客らと一緒にシンガロングするのは面白かった!


フリーは開始早々に”カシマ・ワシントンは見た?最高だよ”と聞いてきたり(モロにレッチリと被ってる)、アンコールで逆立ちしながらやってきたりと奇行が面白かった。演奏はめっちゃカッコええ。動きまくりでとにかく元気!


でも確かにフジロック20周年のオオトリとしてはあっさり終わった感じはしたかな~。


電気グルーヴ

一番楽しみにしてた大ラスの電気グルーヴ


伝説となったフジロック'06の気合入りまくりでもはや鬼気迫った電気に対して、今回はとにかく楽しもう!フジロックの20周年をみんなで祝おうというフジロック愛に溢れた電気でした。


卓球も瀧も気合が入りまくってるというよりとにかく楽しんでた。
「Shinkansen」の新幹線の電光掲示板風VJに”まもなく越後湯沢”と出たあとに”もう終電無いから踊るしかありません”と出た瞬間の幸福感。これぞ音楽の楽園フジロック!もう踊りながらシアワセ涙出まくり。


「Fuji-San」は瀧の被りモノとか無し。でも全力でフジッサーン!フジッローク!って一緒に叫んでました。
とにかくずっと”最高!”と思いながら踊りまくってた!


アンコール、「シャングリラ」のあとに耳馴染みのあるフレーズがうっすら聴こえてくる。このフレーズを生で聴ける日を夢みてた。「NIJI」だ!
10回以上は電気のライブ行ってると思うけど……ついに生で聴けました。だいぶアレンジしてしっかりボーカル聞こえさせないのが電気らしいといいますか;
「NIJI」のVJではフジロック2016の写真に虹がかかってて……ホント夢の様な時間でした。音楽が、ライブが、フェスが、フジロックが好きでよかったー。


「NIJI」が終わったらDJブースから降りてきた卓球が瀧の背中に飛びついておんぶされながら帰ってるのを見てまた涙が。仲いいな!最高のシーンでした。


あとMCで卓球がすごく真面目なトーンでフジロックに感謝をしてたのも印象に残ってます。そのあとに”明日死ねまーす”とオチがあるんだけども;
ただアレも照れ隠しみたいだったな。



電気のあとはレッドマーキーで踊るつもりだったんだけど体力が尽きてテントへ(たぶん風邪で39度近い熱ありました;)


帰り道の途中に、ルーキーとサーカスを見てく
サーカスは人間とは思えないスゴワザの連発でめちゃくちゃおもしろかったです!

South Penguin

ルーキーでSouth Penguin。まったりドリーミーなインディーズロック。メロディアスなギターソロがウワアアア!ってなるくらいセンス良くて!このバンドもきそうだー。


DJ HARVEY

DJ HARVEYの3時間DJもスルーしてテントでぶっ倒れ。こんなの初めてでしたわ……
でも音が止まる瞬間は会場で、とラスト20分ほどだけレッドーマーキーへ。気持ちのいいハウスDJで”あぁフルで踊ってたかったなー”と。
でも後悔より3日間楽しかったの気持ちが勝ってた!



帰宅すると39度の熱があって完全に風邪でした。
体調管理はしっかりしないとアカンな!とフジロックに対して気を引き締め直す年でありました。