soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/07/28 ノイズ甲子園(山本精一、モブ・ノリオ) @ 難波ベアーズ

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謎すぎるイベント・ノイズ甲子園。
フリマにフードにノイズライブにと予告通りな内容でした。あれ、甲子園の要素は?(笑)


ステージにはドンと2台のスピーカーが鎮座。普段使ってるステージ脇のスピーカーは使われてませんでした。
フロアではフリマ(レアTシャツ、音源、ヘンテコな本やおもちゃ;など)とノイズフード(ノイズを消音で流しながらのフード販売)がありました。


アンチョビポテトサラダや長芋きゅうり冷奴といったフードが素晴らしく美味しくてしかも安い!これは酒が進みますわ~。
PA卓は布で覆ってある。仕事から開放されてスタッフさん達もいつになく酔ってた感じ(今日はお客さんだった?)
みんな良い感じに酔ってて、でもウェーイとうるさいこともなくノイズ好き達が酔ってるって感じ。面白くて良い雰囲気でした。



しばらくするとスルッと山本さんがステージに上がって、何を言うでもなく演奏スタート。

山本精一 1st set

山本さんの1セット目。
残像しか見えないスピードで手が動いてたけど音は非常に小さい。TVの砂嵐じゃなくてホワイトノイズって感じ。最近こういうノイズが好きです。
音は小さくとも山本さんの演奏する動き/表情は鬼気迫るモノがあった。そのギャップが面白い。

モブ・ノリオ

元ウルトラファッカーズであり芥川賞作家でもあるモブ・ノリオさんのライブ。ちなみにフリマもしてました。


エフェクターはシンプルなのしか使ってない。ストロークより痙攣ってレベルでギターを弾く。ボディを高速に叩いたり。音色の多さより病的なまでの連打、集中力で魅了されたライブでした。

山本精一 2nd set

山本さん2セット目。
立っての演奏。ずっしりしたヘビィノイズから……またもや高速ストローク
今回は音量がっつり。スーパーカーがスピード出しすぎて車体が宙に浮くか浮かないかギリギリ、みたいなMAXパワー感。バケモノみたいなスピードで弾いてるのをみてヤバイヤバイヤバイ!、と大興奮しました。

吉田ヤスシ+山本精一

たまたま(?)来てた吉田ヤスシさんと山本さんのデュオ。
ヤスシさんの声のスゴいこと!マイクをハンカチで覆ったり小技は使ってたものの、エフェクター通さずにギター以上に色んな音色を声で出してた。ベース音、リズム音、旋律、そしてノイズ……人間の口ってこんな色んな音が出せるのかー。


山本さんはギャリギャリと攻撃的なノイズギター。高速ストロークだけじゃなくポスト・パンク系のフレーズもちょこちょこ。エフェクターDDRプレイするかのようにガシガシ踏みまくってテンション上がってたようです。


山本さんがギターを上に掲げて合図をして振り下ろすと一緒に同時に音がピタッと止まる。たぶん5分くらいと短いセッションでしたが濃い素晴らしい演奏でした。終わり方がかっこ良すぎっ!!!



ノイズメーデーはノイズ好きがガチでノイズライブを見に来るシリアスな日って感じですが、ノイズ甲子園はみんなでワイワイ物色や飲み食いしながらノイズライブを見るノイズ居酒屋的な雰囲気がありました。面白かったー。
ワイワイ、と言ってもラスト2セットは山本さんの鬼神のような演奏に終演後はポカーンとして誰も口がきけない時間が1分ほどってな壮絶さがありましたが;



備え付けのスピーカーを使わずにステージの上の身近なスピーカーだけでやる。(=アマチュア性)
知的なテクニックよりガムシャラなまでの全力ストロークでぶっ通す。(全力っぷり)
そんなとこが甲子園だった……ってのは考えすぎでしょうか?


今日の山本さんはなんとなくずっと楽しそうだったなぁ。