soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/08/26 GEZAN、Lostage、The Novermbers @ CONPASS

GEZANのドラム、シャークさんのラストライブ at 大阪。

The NOVEMBERS

ギターとベースが霧の中から聴こえてくるような歪んだ音。でもボーカルドラムはくっきりした音。この対比は面白いな。


霞みがかっててヘヴィ……。ナニかに近いと思ったらDeftonesですね。のっそりしてないDeftones。走ってくるDeftonesみたいな(走ってくるゾンビ的な;


想像してたよりV系寄りの妖美な雰囲気はなく。むしろTOOLとかアメリカのエロさがありました。
ベースの音がめっさ気持ちよかったです。表面が丸い音がキューっと身体に入ってくる。


ザクザクとギターが刻んでくる曲が好みだった。(「鉄の夢」かな?)
youtubeのライブ映像見ると同じバンド?ってくらいに今日のは凶暴にキレキレだった気がします。


MCはちょっとだけ。Twitterでバシッと鋭い発言してるイメージあったから意外。
髪をかきあげた時に見えた目付きがアイコンそのままで"うおー"ってなったり(ミーハー)


Lostage

GEZANと仲のいいLostage
この日のLostageはヤバいほど気合い入りまくりでした。


特にギターがキレキレ!こんなカッコええバンドやったか!!
いつも以上に大きく動いて、俊敏なストロークをかますギターがたまらん。
ボーカルの咆哮もめっちゃ声出てた。ナマの音楽って感情でこうも変わるんだなぁ。


MCはシリアス面も入れながら笑える部分多めで。GEZANに最高のパスを!


GEZAN

芯にあるのはまったく捻くれてない、驚くほどピュアな現体制ラストライブ。
でも機材トラブルや急なモッシュとかどこかで道から外れちゃう。すんごい下山らしいライブだったと思います。


MCはほとんど意味のあるコトを喋ってなかった。感情が言葉にできなくて喋れてなかった気がする。
でも音からめっちゃ伝わってきました。カルロスさんがMCで言葉が出なくなってソッとベースを弾き始めたのが良かったなぁ。


前半にハードな曲多めで破壊衝動を煽ってくる、後半は感情を揺さぶってくるエモい曲ばかり。マヒトさんのピュアな目がしっかりとフロアを見てるのにグッときて……。
キッズに戻って拳振り上げて、顔が歪むくらに一緒に叫んできました。感情が爆発しましたわ。


どの曲も歌詞がいまのGEZANの状況にリンクしているような気がしてハッとしました。3.11直後の向井秀徳七尾旅人のよう。
「瘡蓋と爆撃機」は無我夢中で歌詞を叫んだ。この曲のドラムはシャークさんそのものやなぁ。


シャークさんが黒髪をビシっと決めて誠実な青年という感じで、えらく雰囲気が違った。それ見てこれから違う道に進むんやなぁ、と実感。


カルロスさんも明らかにいつもと違ったなぁ。真面目な顔で必死に言葉を紡ごうとする姿はピュアな青年やった。
MC中、マヒトさんの光そのものの澄んだ音響ギターが鳴ってて、それが余計に感情を揺さぶってきました。


テンポの遅い曲をやってるときに思いっきりダイブしてる人がいて、最初は”雰囲気が~”と思ったけど、手加減無しに感情をぶつけてる姿見て”こうやってぶち壊すのこそGEZANのライブだったな”と思い直して身体動かしたらやっぱそのほうが彼らの音にフィットする!



GEZANは特別なタイミングでもちろんヤバすぎるライブでした。
でも今夜は感化されたLostageも同じくらい良いライブをしたし、初見でグッと心掴まれたTHE NOVEMBERSも良かった。



GEZANだけが飛び抜けてたんじゃなくて3組ともホント素晴らしい一夜でした!
GEZANのライブをステージのすぐ横から見る五味さんの顔がよかったなぁ。