soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2016/12/16 Deerhoof、goat、MASONNA @ 梅田シャングリラ

MASONNA

ライブ時間:1分12秒。


カーテンの後ろでセッティングするレアパターン。
ビクッ!!となる強力ノイズがたまに聴こえてざわつく会場。音ヤバい!シャングリラこんなに音良かったっけ?


カーテンが開くとマゾンナの姿がすでにあり。今回はスタートが”ワン・ツー・スリー・フォー!”のカウントじゃなかったように聴こえました。


とにかく音が良かった!耳に突き刺さるノイズで脳が興奮しまくり。
左右に動きながらノイズ&シャウト → 片手をピンと宙に上げながらエフェクタ弄る(あまり見ないポーズ) → 叫びながらマイクスタンド振り回す → 終わり!


高いステージ = 自分より上でマイクスタンド振り回されるとドキドキ強まるな。振り下ろしてきそう;
フロア飛び込みは無し。コンパクト&シンプルなマゾンナながら、血が沸きだつ興奮ありました。


距離があるぶん身の危険をことは少なかった。
けども音と動き(ポーズ)をしっかり認識することができて、ソレがありえないくらいカッコよかった。
”体感”より”見れる”マゾンナでした。


あとカーテンが開いて始まって、ライブが終わって、また閉まる、ってのがなんか面白かったな。1分ちょいしか開いてない(笑)


goat

goat現体制のラストライブでした。

ラストってことで気合が入ってたのか演奏の集中力がハンパなかった!気合がアグレッシブ面ではなく正確性に注ぎ込まれてたのがgoatらしいな、と。


特にドラムはほんとノーミスじゃなかろうか?ミリ単位で正確なビート刻んでた。スティックの残像が正確すぎて模様にも見えてくる。スゴすぎる演奏に涙出そうになりました。


曲はたしか「NEW GAMES」「HEXMAN」「Solid Eye」「On Fire」「std」。
これぞgoat!ってな曲達でした。「Solid Eye」のドラムオンリーから全員が集まってくるパートは”バンド”って感じがしてゾクゾクしました。


”次の曲でラストです” → 神々しい長めのドローン → 「std」のビートが始まるって流れはヤバかったです。終盤のサックス・ソロがめっさ気合入ってた!


goatのスタイルは発明で革新的。Phewさん勝井さん内橋さん……名だたるベテランが興奮して”カッコいい!”と褒める若いバンドはgoatぐらいだったんじゃなかろうか。
そんなひとつの歴史がこの日に一度終わった気がしました。最後は本当に素晴らしい演奏。初見より感動した。ラストがベストだった!


次がどうなるか詳しいことは説明なし。
ソロになってそうな気もするし、20人くらいになって帰ってきそうな気もする。とりあえずメンバー変えていまの曲……なんてレベルの変化/進化じゃなさそうだ。


感情に訴えかける音楽とは真逆にある音楽だけどそれも極めればこころに響くんだ。感動した!


Deerhoof

マゾンナ、goatと研ぎ澄まされた名演だったため”deerhoof食われちゃったんじゃ;”と思ったけども……さすがメイン。素晴らしいライブを見せてくれました。
goatで高まりきった緊張感から真反対のdeerhoofの自由なノリか炸裂してました。


一見自由気ままにドタバタ演奏してるよう……だけどgoatもびっくりなレベルで正確な演奏をするときもある。ラフな空気とタイトな演奏という相反するモノが同居してる奇跡!
数年前にユニバースで見たときは正直そこまで響かなかったんだけど……いやはややっぱりスゴいバンドだと再認識。


サトミさんがベースを置いたときは、ジョンがギターでベースの音を出してました。はしゃいだギタープレイとは打って変わって正確な演奏にびっくり。すんごい良い音を出てたなぁ。


曲は新譜の『The Magic』からが多かったかな?過去曲も1番好きな「Fresh Born」をちゃんとやってもらえて満足!