soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/01/05 ベアーズ新春祭り2017(山本精一、豊田道倫) @ 難波ベアーズ


2017年のライブ初めはベアーズ新春祭り!

豊田道倫

名前はよく見かけるけどライブを見るのは初。フォーク弾き語り。なんともおかしな人でした。


メロディは純粋に良い…のに歌い方が独特で癖がすごい。ギターは鋭いカッティングでうまい……のに急に弾いてるフレーズが変わって捉えどころがない、


シンプルに良い要素が集まってるはずなのに人間的な個性が変わり種フォークにしてる。そんな印象でした。


山本精一

フライヤーでは『山本精一(替え歌)』と書かれていましたが、実際にやったのは電気を真っ暗にしての凶悪ノイズでした……;


セッティング中にスタッフさん達がゴソゴソと照明を隠したりしてる時点で「ん?」って変な予感がしてたけど、出て来るやいなやアンプをフルボリュームに。真っ暗にしてと指示して暗闇の中でいつになく凶暴なノイズ!
音以上にアクションが凶悪。暗くてもギターを振り回してるのが気配でわかる……。つまりは殺気を発しているレベル。


電気が点いたら機材が蹴り散らされてるんじゃなかろうか?ってな対外的な凶暴性のあるノイズを20分ほど。
「もう終わりのほうがいいでしょ?」と言いながらギターをチューニングするも音がおかしいまま。
ほとんど直らないままで歌モノを3曲。”リスが来た~♪”って曲が歌詞が歪んでて面白かった。(のちに柴田聡子さんに提供する「リスが来た」)


曲の合間もフレーズ弾きながらペグを回してるだけでチューニングする気があるのかよくわからない;
予定外の音が出てくるのが妙にドキドキして……これはこれで好き。
エフェクタを踏んだらものすごいノイズが発生したり、そもそも音程がどこか危うかったり。そんなイレギュラーが逆に面白くもありました。


最後は「ヒコーキ」。山本さんの登場から混沌とした30分だったけど最後のエモーショナルなギターソロはグッときた。
MCでは何度も”ベアーズに来てください”と言ってました。行かねばな。


年始の山本さんが躁なのは相変わらずだったけど、今年は躁の方向性が違いました。ベアーズらしいカオスな始まりでした。


なお今日の山本さんの名言は
"ノイズしかできんようになってしまった"
(ノイズやりすぎてギターおかしくなった)