soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/02/27 うつみようこ、bikke、伊藤せい子、保海良枝 @ 難波ベアーズ

f:id:soundwing:20180520233448j:plain


ベアーズにて保海さんサヨナラ会、面白かった〜!
やりたい放題な女性達のドタバタな一夜。保海さんへの確かな想いと一緒に、自分達も楽しむのに全力。
ベアーズらしいフリーダムで関西な宴でした!


よく見るベアーズの常連さん、外国人、遠方から来た人、元受付の某氏、店長、移動喫茶、”当時”のバンドのメンバーの人たち…などベアーズと保海さんに馴染みのある人達が集まってました。なかなかすごい顔ぶれ;


出演者と保海さんの仲が良くて、あんなにPA卓からステージに話しかけてる保海さんははじめて見ました。

伊藤せい子

まず今回の首謀者の伊藤せい子さん(from 夕凪)。
アコギの弾き語り。優しく力強い歌声。
この人の歌は母性と大自然を感じて好きなんだよなぁ。遠藤ミチロウさんのカバーもあり。ラスト一曲は客としてきてたPIKAさんがドラムを即興で叩くことに~。この自由さ!


せい子さんは自分の出番が終わった後はフロアからひたすらステージに茶々を入れてました;


bikke

bikkeさんはエレキ弾き語り。一曲目がya-to-iの「空の名前」カバー。山本さんverよりくっきりメロディを歌ってて…こんな美しいメロディだったんだとハッとなりました。まるでボブ・ディランの「風に吹かれて」のような普遍的な美しさと温かさがありました。


最後に”想定内のゲスト”こと山本精一さんと一緒に「まさおの夢」。
”歌ってよ”、”俺は歌えへんよ”とかボケボケな2人のやりとりに笑わせてもらいました。いざ始まると2人の歌声の美しさに感動。山本さんリラックスしてて上機嫌だったなぁ。

うつみようこ

最後はうつみようこさんのアコギ弾き語り。ホントこの人の歌はパワフル。英語の発音がカッコいい!…のに英語曲を関西弁に訳して歌ったりするのがまたいい。
伊藤せい子さんを呼び出して、2人のユニット(?)で妖怪の曲。メロディがSFUでした(「そら」だっけ?)


終盤に「満月の夕」。関西で聴くこの歌は特別な力を感じます。もちろんベアーズも大阪の建築物だし関わってる人たちも関西の人たち。阪神大震災を経験してる場と人。
いまココでみんなライブを歌を楽しんでる。そんな事を思ってると涙で視界が滲んできました


全員セッション

最後はみんなでセッション。まずは出演者3人+PIKAさんでbikkeさんの曲を。


そのあと保海さんをアコギで招いてパンキッシュな曲を。
PA卓は一時期だけ人不在に"みんな声大きいからバランスすごくなるよー”と言いながら飛び出してくる。保海さんが演奏してるのは初めて見ました。ようこさんに合わせて歌うコーラスにグッときた。


ここでずっと静かに歌ってたbikkeさんにパンクなスイッチが入って強烈なギターをかましてるのが笑えました(笑)
パワフルなお姉さん達(ゆう子さん&ようこさん)より一番タチが悪いのはこの人だなぁ;


bikkeさんの暴走は止まらずBPM無視して突っ走る。PIKAさんも楽しくなってきたのか笑顔でドカドカ。保海さんは苦笑いでついてく。せい子さん&ようこさんは元から楽しそうに満面の笑顔。
PA卓には後を継ぐスタッフが己の判断で入る。店長は笑顔で手動照明をピカピカ光らせてました。


自由にやりたい放題な人たちでテンヤワンヤ。最高に楽しくてパンクな瞬間でした。
地味に照明は超ファインプレーだったよなぁ。あのピカピカでステージ上に楽しい雰囲気が何倍にも膨れ上がった。


店長が率先してアンコールの拍手を。
せい子さん&ようこさんはしっかり用意してて歌詞カンペを保海さんにパス。曲は「夢は夜ひらく」。強引に保海さんに歌わせてました(笑)しっかり乗ってくる保海さんも素敵 。
bikkeさんがまた暴走したりでグッシャグシャになりながら、ステージもフロアも笑顔で溢れてサヨナラ企画は幕を閉じました。


せい子さんが持ってきたムジカな空気。仲良さそうな出演者&保海さん。あんまり決めて無さそうなフリーダムな進行。整ってはいないけど心の芯を揺さぶってくる実力者たちの歌と演奏。これぞベアーズだよなぁ。


僕がはじめてベアーズに足を踏み入れたのは2011年のノイズメーデー。そのときも保海さんがPAでした。
保海さんが放つ匠のオーラに”これが音が良いとウワサのベアーズか”とドキドキしました。始まる直前にマック食べてたのも記憶に残ってる。


保海さんで印象に残ってるのが、Bogultaのライブ中にバスドラが破けるトラブルが発生した時、保海さんが応急処置をしながら”こういうときはこうする”と解説をはじめました。するとギラギラしたパンクなお客さん達も”お~”っと感心して聞いてたコト。ベテランの技と信頼でした。


匠のオーラと優しい笑顔で見守られたベアーズは居心地がよかったし、なによりベアーズに入場してPAブースに保海さんがいると”今日は保海さんだから最高の音だな”と安心してライブを楽しめました。


保海さん、さようなら~。素敵な音と空気をありがとうございました!