soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/05/17 Liima、radicalfassion @ CONPASS

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Radicalfashion

日本のエレクトロニカなプロデューサー。
PC+サンプラーかな?曲の間に1分ほど無音時間があったりと段取りがマゴマゴしててライブ慣れしてなさそうでした;
サンプラーをちょこちょこ叩いてたはいたけどライブ感はほぼ無くて……うーん。


サンプラーを押したらフレーズ(≠単音)が鳴るってのは初期ビーマニみたいだなぁ、とか思ったり。
曲自体はオサレでよかったです。途中で女性ボーカルも入ってきたけど初顔合わせらしくマゴマゴ感は変わらず;

liima

liimaめっっっさヨカッタ!
人力でデジタルなエレポップ……いやVNV NATIONとかassemblage 23とかのフューチャーポップを思わせる部分もありました。
ただしダサみゼロ!めっちゃスマート。いやダサ成分はあるんだけどダサさをまったく感じさせないというか。辛さを感じない辛味というか……よかった!


HIFANAかっ!ってな凄テクMPC叩きでリズムを作るのがスゴい。他パートも一級品で質が高いの一言のエレポップが最高でした。
DelphicのスマートさとAssemblage 23の渋みが合わさったようなサウンドにトキメキまくりでした~。


芯にあるのはエレポップ系の音だけども、フューチャーポップ、テクノ、EBM、ダブステ、ロック、インダストリアル……あたりを思わせる要素も。
テーブルに置いた金物を叩きまくるパフォなんてがっつりインダストリアル。叩きまくって飛んでって最終的に金物がフロアを転がってた;


曲はアルバムからが多いと思うんだけども大幅にアレンジが変えられたりもしてCD音源とはだいぶ違った印象。
なんとなく耳馴染みあるフレーズは聴こえるけどほぼ別曲みたいなのもありました。
そんな中「Amerika」の”あ、音源まんまだ!生でやってる!”ってな逆の刺激もあったり。


前述のMPCはリズムからシンセフレーズまで大活躍ですごい。
ベースはフレディみたいなちょび髭で常にニコニコ。でもたまに床が震えるくらいめっさ重い音を出してくる。音数絞ってココぞってなトコで鳴らしてくるタイプのベース。


ボーカルは3つ(4つ?)のエフェクト別マイクを使い分けてました。地声で歌いあげても、エフェクトかまして声ネタ・サンプリングみたいなときも。ステキな耳への感触。
マイクを口に頬張ったりとロックな動きも時折してました。
そして身長が高い!CONPASSの天上にほとんど頭付きそうになってた(笑)


音、メロディは耳に馴染みやすい。
クレッシェンドにガンガンあげてくこともあれば、インダストリアルに金物を叩きまくることもある。ポップと実験のバランスが素晴らしい!
客は20人入ってるか?…ぐらいだったけど最高のライブでした。
次作を作ってるみたいだから再来阪求む!


シリアスな音楽なのにずっとニコニコして演奏してるのも素晴らしい。
OAでもLiimaのメンバーが一番盛り上がってステージに歓声を届けてて……いいヤツら感が出まくっておりました。