soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/05/27 Noise Mayday(MASONNA) @ 難波ベアーズ

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今年のNOISE MAYDAYマゾンナ30周年ワンマン。

過去のワンマンはmonotron取り入れたり最高音響とコラボしたりとワンポイント入れてきたけど、今回はBack to the basicでアンプ2つにマイク&エフェクタのシンプルなスタイル。


マイクスタンドを支えるブロックの数もひとつ。エフェクタもいつもよりシンプルだった?
ライブ自体もストレートに叫んで暴れて。ここ数年はしゃがみこんでノイズを操ったりしてたけどほぼ無し。目で耳で追うのに必死になる台風みたいなライブでした。




マゾンナがステージに登場してアンプのスイッチをポチポチっとON。マイクとアメ缶を軽くチェック。
興奮で息が詰まりそうになってる客に見られながらも本人は冷静に準備を進める。30年の経験と歴史を感じたり……(ゴクリ


”1234!”で即トップギア・スタート
ステージで数秒ベーシックに暴れて、下手のスピーカー側で客を睨みつけるように叫ぶ。一瞬客側に飛び込もうとするもモッシュみたいになってるフロアを見てストップ(冷静だ;)
上手スピーカーにもたれるようにしてシャウト。上スピーカーがズレる


ほんのすこしだけエフェクタ弄り。自分が好きなギュゴゴゴってな上昇系ノイズがヤバカッコよかった(鳴ってたの1.5秒くらい)
エフェクタ弄りで勢いを緩める……ではなく即次の動のアクションに。静が静になってない。ひー、すごい勢い!


マイクスタンドを客に投げつける勢いで振り回す!コードが抜けたのかノイズ音が途切れる。


このまま終了?……と一瞬の間の直後にスタンド持ってフロアに飛び込んでくるマゾさんの姿が。
客の壁で見えない中、マイクがぶつかるような音にエコーがかかりまくっててカッコよかった~


ステージに飛び込むようにして戻ってきて転げ回る。立ち上がってドアへ向かい終了。1分41秒でした。ひゃーーー!


ベアーズのPAなので音の迫力は文句無し。いや、ほとんど音を追ってられる余裕無いくらいのスピード感あるライブだったけども;
ちなみにこの日はベアーズの名物PA・保海さんのラスト・デイでした。最後がNoise Maydayっていいなぁ。




ノイズの強悪さやシャウトの凶暴さ云々よりとにかくすべてが一瞬で終わるスピード感がスゴいライブでした。
認識、理解ってことをする暇がない。でも次々に起こる予想外/トラブルに即時対応していくステージ展開。終わったあとのなんじゃありゃーってな開放感。マゾンナでありました!



一部の客が最初からモッシュありきなノリでう~んってのはあったかなぁ。いや、そういった要素もあるのはわかる……けど30周年の今回はもうちっとマゾンナの音と動きに集中して見たかった気も……うーん。
ノイズは客/フロアよりステージのカオスが見たいってのはあります。インキャパでよくある、客が徐々に抑えきれなくなる無意識下のカオスはいいなーと思うけども……うーん。


マゾンナのライブレポは人によって展開の順番とか細かいことが違うのが面白いです。そりゃあのスピードならそうなるわなー。
マゾンナのライブってライブ進行を2秒くらい遅れて脳が処理してる気がします。
視覚情報と脳の認識情報のズレ。こんなこと普通の生活にはまずない。客も脳が変な処理をしてオーバーヒートしそうになる。だから終わった瞬間にあんな開放感があるんかな?やっといつもの脳の動きができるーって。