soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/06/27 ねごと、Creepy Nuts @ 梅田クアトロ

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ねごとの対バン企画。


ねごとのレコ発ツアーが素晴らしかったので地続きらしい今回のも楽しみにしてました。
ツアー後の新曲が「ん?」って感じだったのがライブだと化けるのだろうか?という不安&期待もあり。
対バンはフリースタイルダンジョンで超話題のR指定率いるCreepy Nuts

Creepy Nuts

ラップもステージングも上手いけど……うーん、あと一歩ガツンとくるモノがなかったかなぁ。
トラックなのかフックなのか、それともアウェーの空気だったのか。どうもノリきれなかったってのがあります。


そう思うと同じくヒップホップ初心者へのレクチャーを組み込んで沸かせるライムスターってやっぱキングオブステージなんだなぁと。あっちの方がコテコテのヒップホップなのに。


魅せるDJソロや職人芸のその場で単語出してもらいフリースタイルなどテクニック的な部分はやっぱ上手い。
ラストはアジカントリビュートに参加した「リライト」のカバー。ライブでぶっ込んでくるのは面白いなー。そして意外と今のねごとファンとアジカンファンは被ってないのかもしれない;


ねごと

最新アルバム中心のセトリでレコ発その2って感じでした。


いきなり「ETERNALBEAT」!ほんと素晴らしい曲。一曲でフロアを完全にダンスフロアにする。
「DESTINY」→「RIBBON」をノンストップで繋げるとか新要素もさりげなく試してたり。


アルバム曲ではレコ発と同様にねごと流・爆走ドラムンな「Cross Motion」が最高でした。特にライブでは音圧アップで大化けする。2番のギターがギュワンギュワン鳴っててかなりヤバイ。
ねごと流デジタルR&Bの「mellow」も好き。


「メルシールー」「トレモロ」と懐かしの曲も合間に入れてましたが最近の曲の流れでも馴染む。軸は変わってないなぁ。
「シンクロマニカ」のクラップとかもう身体に染み付いているレベルです。


クライマックスは「アシンメトリ」を経ての新曲「DANCER IN THE HANABIRA」。ライブで聴くのは初。
初聴きではEDMに寄りすぎたベースに”ん?”と思ったけどライブで見ると”なるほどね!”となりました。
ちゃんとバンドとして映えるようになってる。特にリフ・フレーズに合わせて叩くシンバルのパワフルさ。ブンサテの「Rise and Fall」に通じるような爽快感がある!


アンコールではこの日の午前中に告知があった映画トリガールの挿入歌を2曲。


まずスピッツの「空も飛べるはず」カバー。シンプルなカバーでねごとらしさはほとんどなく衝撃はそれほど。あまり聴こえなかったけどキーボードが効いてそうな感じはしたので音源でまた聴いてみたい。


もうひとつの完全新曲「ALL RIGHT」がめっちゃ良い!ねごと流のストレートにポップなロックかな?適度に4つ打ちで適度にキャッチー。
なんたってベースがパーフェクト。変わったことはやってない。でもなってる鳴ってる音がパーフェクト。これしかないってベース!


そして最後に「カロン」を演って終了。


一般人にも馴染みやすそうなロックですが、やってることはかなり玄人好みなのが多い。ギターはロッキンだったりノイジーなのからトランシーなのまで色々やってて面白い。


ドラムもキックが”アンダワか?!”ってな強烈なキックが鳴ってることがあります。挟むオカズも鋭くて相当なモンです。
青山さんのフロントマンとしての存在感も揺るぎない。「DANCER IN THE HANABIRA」のPVでも身につけてる不思議な形のネックレスええっすなぁ。


今回は客の約9割が男性だった。ダンスなノリも会場ではあまり見受けられなかった。うーむ、どうして。ねごとに関しては届くべきとこに届いてない気がするなぁ。
あら恋やユアソンとか人力トランス系とかと対バンしたら面白そうだけど。もしくはそれこそ電グルとか。