soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/08/20 SUMMER SONIC 2017 day2 (JUSTICE、LIAM GALLAGHER、PHOENIX、エレファントカシマシ、Nullbarch、電気グルーヴ、ゲスの極み乙女。、COMMUNIONS、HIGH TYDE、DADARAY、SANDARA KARMA、ピコ太郎)

サマソニ2日目!
初日と同じく行きはスムーズに。バスで並ぶこともなく、フリーテントの場所に困ることもなく準備ができました。
おかげで最初は諦めてたO.Aのピコ太郎にも間に合った。せっかくなら時の人を見たいですよなー(笑)


ピコ太郎

ピコ太郎は意外(?)にも(音楽的に)ちょっと面白かったです。


まず挨拶代わりに「ペンパイナッポーアッポーペン
普段通りの長さに普段通りのネタ。ぶっちゃけこれですべてと言ってもいいけども;


そのあとも爆笑までいかなくともクスっとするお笑いに、ガチが見え隠れする音楽。
いや、音が普通にガチなんですよ。それをネタや音楽として有効活用してるわけでもないトコが一周回って面白くもある;


最後にもう一度「ペンパイナッポーアッポーペン」。サマソニverということで本格的なEDMサウンドにちょいブロステ的な悪さもミックス。あら、これは普通にブチアガるヤツじゃないですか?


30分見るとなるとキツイけど、今回みたいに15分ならテンションによってはアホみたいに盛り上がりそう。
イムリーなO.A.としては大成功じゃないでしょうか?


SANDARA KARMA

フラっと訪れてみました。
中性的な男の人達のアンニュイロック。佇まいが天然にムードありまくりなんですな。見惚れちゃう。キャラを作ってるんじゃなくてそのままで存在がすごい。


ただ音はそこまでひっかかるトコロがなく……;

DADARAY

移動してるときに聴こえてきました。
ステージの上には女性2人がフロントにいるからアイドルかなぁ、と思ってました。ただ演奏はポストロックを経由したえらくテクニカルな感じやなぁ、と。


そのあと物販に行って、戻ってきたらコーラスを重ねて昇天系のサウンドになってて”なんじゃこのアイドルは?!”と驚きながらタイムテーブルを見る。するとDADARAYと発覚。うーむ、納得。川谷絵音さんの才能が爆発しとるな。

HIGH TYDE

UKロックを基準にデジタルなサウンドやらも取り入れてる。勢いや姿勢に良い具合に悪ガキな空気があるバンド。
音源がかなり良かったので楽しみにしてました!……が、うーん、客がまったく盛り上がらなくて不完全燃焼。


実際に曲は良いのに演奏に説得力が弱いかなーってのが正直な印象。うーん。


COMMUNIONS

1年前ぐらいからそこそこ話題になってたバンド。しかし、こちらもあんまり盛り上がらなかったなぁ(客が)


問答無用で黙らせるような派手さはない。安定したグッドミュージックを奏でるタイプのバンド。


HIGH TYDEとCOMMUNIONS。この2組はかなり楽しみにしてたので、あんまり盛り上がらなかった自分にショックだったり。あんま記憶にない;



ゲスの極み乙女。

堂々としたパフォーマンス。初期にくらべてシリアス度がだいぶ上がった気がします。”あれ?こんなにシックだったっけ?”と驚いてしまった。
川谷さんはたまに叫んだりもしてた。なんだかんだでカッコいいよなぁ。


曲も初期の盛り上がる曲より最近の少しダークでアーバンな曲が中心。
そのなかで「キラーボール」が良い意味で違和感を持って繰り出されており、盛り上がってました。
なんだか曇りが似合う。そんなバンドになっておりました。日比谷の映像も曇りだったもんなぁ。




オアシスのど真ん中にあるDJスペース。ロックDJが多いけど、たまにガッツリとハウス/テクノしてる人もいて食べながら楽しめる感じ~。


電気グルーヴ

ソニックステージがびっくりするぐらいにいっぱいに。
ワンマンでもこんなこーへんやん。ひと目見てみたいって人が多いのかな?


最新の二枚 + 「N.O.」。イマの電気グルーヴでガンガンに盛り上げられるのを証明するライブだった!(と思ったらJ-POPの「いちご娘」もやってたみたいです(笑)けど最新中心なのはマチガイナイ!)


一曲目は「人間大統領」。ふざけてるようで犬の鳴き声のわかりやすいサインで一気に電気ワールドに連れてってくれる。
「Fallin Down」「プエルトリコの一人っ子」「Missing Beatz」と続く。ヘンテコとコアと微妙なポップ感が同居したテクノがいまの電気。
とにかく楽しく踊れるんよなぁ。


大好きな「Shameful」はやっぱクソアガる!あのアシッドなベースラインがたまらんのやー。
そこからの「Baby on fire」。この曲も絶妙なポップ感よなー。
お客さんを振り落とすこと無く、しっかりと先導しながらどんどん盛り上がっていく。理想の音楽空間。


で、ポップスが大爆発する「N.O.」。楽しさの爆発っすよなー。
そして最後は「ユーフォリア」。ワンマンツアーでもライブ映えしまくったけど、フェスセットでもやっぱ重要な位置にくることになったか。


すごい来日アーティスト、珍しい邦楽アーティスト……色んな人がいるサマソニのなかで、馴染みのある日本人2人が圧倒的な実力を見せてくれました。やー、楽しかった!


Nullbarch

電気グルーヴで踊り疲れたのでテントエリアにて上半身裸で寝転ぶ。かすかに聴こえてくるullbarchがまた良い音だしてました。ええな〜。見えなくとも贅沢タイム。


シティ・ポップの流れで紹介されてるからムムと一歩引いてしまってたけど、やっぱいいバンドですわ。

エレファントカシマシ

何度か見てるけど野外&アウェー(?)のサマソニで見てみたかった!


サマソニだから洋楽寄りのマニアックな曲……ではなく、アウェーだからこその代表曲で固めてきました。
日本のロックってこんなにカッコイイんやぞ!ってのを見せつけるライブだった~。


早い段階で「悲しみの果て」→「今宵の月のように」と名曲2連発。もちろん客も盛り上がる!
終盤に「RAINBOW」「ガストロンジャー」「俺たちの明日」と勢いのある曲へ。野外でも映えました。


宮本さんは威張るでもなく、攻撃的になるでもなく、恐縮しながらビッグマウスも出たりしてなんだか楽しそうだった。
動きが、声が、言葉がカリスマ性あるんよなぁ。


ギュウギュウじゃない人数で思いっきり拳をあげながら歌うのは気持ちよかった!


PHOENIX

2年前のサマソニで最後の最後にお祭り騒ぎをかましたPHOENIX。今回もヤバかった!ベストアクト!!


カジノみたいなネオンライトで書かれたPhoenixの文字。これがサウンドに合ってるんよなぁ。派手なのにフランスのエレガントさもあるのがこのバンドの面白いトコロ。


新譜の曲もちょこちょこ入れながら、往年の名曲もしっかりやってくれる満足しかないセトリ。
色んな音&曲調でお祭り状態。こちらも気楽に一緒にシンガロングして踊れる。
なのによく見ると演奏がなにげにめっさ上手い。ポストロックみたいなこともやってる。それをサラッとするのが…エレガントなんすなー。


そしてなにげにアホみたいに音がデカかったです。身体が振動してました。
従来の曲は「Entertainment」「Lisztomania」「Funky Squaredance」「1901」と押さえて欲しいのはしっかり押さえてた。客の反応は2年前のほうがよかったかな?


新譜からはタイトル曲であり、ちょい変わった曲調の「Ti Amo」が肝になっておりました。
大爆音で流れるトラックにとびはねるグルーヴが重なって……音源の印象とはだいぶ違う。クールでなく大盛り上がりするタイプの曲に生まれ変わっておりました。


終盤は笑っちゃう量の紙吹雪が舞いはじめ、ボーカルはスタンドに降りてきて煽るはっちゃけ具合。
「1901」で終わる……かと思ったら「Ti Amo」のトラックが大音量でまた流れてくる。ボーカルが煽りまくってみんなでジャンプ!大興奮のまま終了。最高でした!


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LIAM GALLAGHER

今年はSupersonic(オアシスのドキュメンタリー映画)を見たのでギャラガー兄弟熱が燃え上がっておりました。そこにリアムの出演決定!これは見とかねば!


ハードルになってしまいかねない期待値パンパンの状態。
マウンテンに入ってステージを見るとリアムの姿が……やっぱカッコええ!!!!入った瞬間に「Morning Glory」やっててアホみたいにアガった!
客も全力で”Morning Glory- Yeeeeaaaaahhh♪”と合唱してて盛り上がりすごかったです。


リアムはいつものポーズで堂々とした歌い方。オーラが!
オーラで持っていくカッコよさがありました。ただソロの出発にちょっとだけ緊張してる風もあったかな?MCは少なめ。


ソロ活動のリードシングルだった「Wall of grass」も名曲っすな。すでにアンセムとして機能してました。
楽器がジャムってる間もリアムはあまり動かない。でもなんか魅せられる。オーラがある。


カッコ良かったけどJusticeを見に泣く泣くソニックへ~。
最後に「WonderWall」やったみたいですねぇ;;


JUSTICE

最初はビートがダンスというよりゴシックのような大味さがあって”うーむ、踊りにくいな~”とか思ってた最初のほうにかけた「D.A.N.C.E.」もビート無しで後半のサビの部分を中心にかけてて”そんな風にかけちゃうんや;”とかイマイチ乗り切れませんでした。


しかし後半にいくにつれガンガンにノせられた!
新譜からは「Alakazam!」のテクノ感がたまんなかったです。
「We are your friends」から「Chorus」「Audio,Video,Disco」へのもはやエネルギーの爆発のような音はすごかった。


フロアも暑くなってきて外国人がモッシュピット作り始めたりでクレイジーなフィナーレで楽しかった~!


テンションがあがったのがステージのライティング。
卓が3つ並んでおり、客からみたら2人が横を向いてDJしてるように見える。なかなか珍しい見た目です。
そしてその周りを囲むようによく動くライトが設置されている。
上を向けばエネルギーの柱のなかに居るようだし、広がればエネルギーが放出されているようにも見える。
神秘性とスチームパンクが混ざったような見た目で面白かったです。



サマソニ、やっぱり楽しい!
キャンプしないから準備やペース配分で気負うこともないし。一年で一番好きな2日間です。