soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/11/08 PARA、山本精一、YOSHITAKE EXPE、千住宗臣、西滝太、家口成樹 @ 難波ベア―ズ

PARAワンマン!85%ぐらいの人入り。

PARAメンバー・ソロ

バンドの前にメンバーそれぞれのソロがあり。
山本さん→家口さん→千住さん→EXPEさん→西さんの順でシームレスにソロ。入れ替わるときにちょっとだけ演奏が重なる。


山本:PCでゴウーンと低音を流しながらPARAのフレーズ……のようなそうでないような絶妙なフレーズ。PARAでのカラフル・クリスタルな音色はギターから発せられてるとは思えない独特の音色。PARAをアンビエント化したような面白い演奏でした。10分ほどして家口さんがヌッと登場。


家口:こちらもPARAの変形フレーズ(?)のピアノでスタート。そののち風の音のようなノイズSEをPCで流してピアノ+ホワイトノイズの空間。
10分ほどして千住さん登場。家口さんの音にハイハットとライドのダブルストロークで入っていく。


千住:すばらしいソロ。延々とハイハットとライドのダブルストロークが続く。バスドラは小刻みに痙攣するようになる。
絶妙なズラし、音の強弱、ちょこっとだけ挟まれるタム回し。ROVOの「SEER」みたいな感じ。静のドラムでここまでトランスできるとはー。名演!
終盤のバスドラ連打は細かく正確。ガバキックの高速の一定のよう。音はめっちゃ小さいけども。


EXPE:前半は千住さんのビートに乗ってアンビエント・ギター、トライバルなスラップギターのループ、足でハイハット…と手癖大集合な感じ。EXPEさんはソロ・インプロとソロ既存曲の境目があまりないですな。


西:登場して民族タイコ系のブレイクコア・ビートでEXPEさんに絡む。EXPEさんがなかなか終わる気配ないからそのまま2人でやるかと思った(笑)
ブレイクコアなビートをループさせながら、アンビエントやジャズなキーボードが絡む。動きのある演奏でラストにはぴったり。


PARAのセルフ・オマージュにはじまり、各メンバーの色が濃くでたソロで非常に面白かった!
交代時の一瞬の交わりも”どうなるか?”と楽しみながら見れました。
昔はこういう人が出入りするセッションをよくやってた気がするけど最近あんまりないよなぁ。これ大好き。

PARA

昔はとにかく神経質にストイックに5人で音を重ねてたイメージがあったけど最近は少しラフ。いや、正確性やアンサンブルは恐ろしいのだけれどもフィーリング的にフリーキーとも思える部分がありました。
演奏中の私語も多かったりでなんかリラックスした空気。あの難解曲でそれができるのが……おそろしい。


新曲のEXPEさんと山本さんのギターが絡んだり抜いたりズレたりするやつ(「フレットWORKS」かな?)は何度見てもモノスゴイ。テクニックだけじゃなくて後日に残るくらいに耳に残るフレーズなんよなぁ。


ワンマンなので「MD」などのゆったりした曲もやってくれました。あの正確性でグルーヴィーってのがすごい。
「Palmet」では山本さんがROVOのようにカッティングをガンガン入れててめっちゃアガった!前からあんな感じだっけ?


本編ラストは「arabesuque」。「Mantral」といい山本さんの音数少ない昇天系フレーズは神がかってるよなぁ。
ラストはどんどん高速化。メインにあったのは千住さんのドラムだろうか?ちょいジャズなドラムで叩きまくってものすごいことになってた。山本さんのブチ切れソロなどはなく高速化にすべてを注いでいました。


アンコールに「CD」。終わりにしてはちょい大人しいかな、とも。
ROVOのガン上げとも違うジョジョに熱くなってくるトランス感。表面は冷めてる(みんな超集中してる;)けど内は熱い。


PARAの演奏後はいつも頭が熱暴走してる山本さん”電気を点けて、音楽を流してください”とよくわからない業務連絡して去って行きました;



あとシルクスクリーンを印刷してくれるってことで無地トートバッグを持ってきました。
用意したバッグが小さかったので小さくて強引に入れてもらった;
バッグ作成はみんな参加してて大盛況でした。こういうのってほんとコアな人しか参加しないもんだけど……さすが変な人が集まるベアーズ。


f:id:soundwing:20180703234957j:plain


f:id:soundwing:20180703235012j:plain