soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/11/12 踊ってばかりの国 @ 梅田シャングリラ

f:id:soundwing:20171112174434j:plain



踊ってばかりの国のワンマン。すごかった……。
終わったあと拍手すら邪魔だと思えるライブは滅多にお目にかかれない……。


カントリー調の軽快な曲や『SONGS』の軽やかな曲はほぼやらず。
ずっしりとミドル~スローテンポ、ドロドロと浸れる曲がほとんど。これが今の踊ってばかりの国のモードなんやな。唯一やったノリのいい曲は「風と共に去りぬ」ぐらいか。


新体制になってはじめて”引き”の位置から見ました。
両サイドの長髪ギターの自己没頭感と下津さんのガンガン客にメンチ切る感じのキャップがいいなぁ。
上手ギターがソロをメインにやってると思ったら下手も弾きまくり。下手がスティールペダルみたいな音を出してて南国感ありました。


じっくりじっっっくり歌う一曲目。
風と共に去りぬ」で景気づけるもあくまでもどっしりと。ジワジワと盛り上がっていく客。
理性が幸福に満たされ狂わされていく。マッチョイズムと逆方向のロック。
ポンっ!と頭のネジがイカれて盛り上がる瞬間があった(何の曲だっけ;理性が;;


脳が限界までぶっ飛んでる中に鳴り出した「サイケデリアレディ」はヤバかった。
幸せすぎて涙が出そうに。俺のライブ漬けはシャングラのFINCH/FACTから始まって…”シャングリラのライブは名演になる”ってジンクスを思い出したり。一種の走馬灯。そんくらいよかったです。
 

アンコール、”行くとこまでいこう!”と囃し立てる客。
”おお、いいやろ。俺らまだ本気だしてねぇぞ。本気出したらお前ら死ぬぞ”と返す下津さん。
演奏される「それで幸せ」は本当に凄かった。殺しにかかってきた。最後に音の洪水。下津の目はひん剥いてる。ギターは全部の弦が切れてる。


全員のアンプをフルテンにしていく下津さん。一切介入することが許されない客。
ギターを叩きつけてステージをあとにする下津さん。小さい拍手。最後の爆音を鳴らす楽器隊。そのあとは拍手すらできなかった。本当に殺された。あの空間で客が出来ることは何もなかった。拍手すらも。すごかったです。


軽快なリズムで踊らせるってのはほぼやらなくなってる。ズブズブと色気とグルーヴで”踊らせにきてる”。
ライブハウスだろうが日本の野外だろうが、ウッドストックまで連れて行ってくれる幸福感は変わらずでした。最高や!