soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/11/17 汝、我が民に非ズ、オシリペンペンズ @ CONPASS

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汝、我が民に非ズ 。町田康の新バンド(といっても現メンバーで2年前から活動してるみたい)。

オシリペンペンズ

対バンでペンペンズ。
年齢層高めでペンペンズの世代じゃない客でいっぱい。そんな状況でも一曲目から客席に突っ込んでくモタコさん。ブースに乗りビニール袋に吐こうとして……失敗した?;


奇妙さよりパンクロックな部分が出てたライブでした。ギターの音作りがペロペロではなくズギャーンって感じ。最近の傾向かな?


モタコさんは怯えることなくガンガンと攻めてた。愛嬌よりロック。
フロアの真ん中で歌ったり、アンプを持ち上げたり、酒を客から貰おうしたのにあんま持ってる人いなかったり;
その後ろでひょうひょうと余裕のある顔で弾きまくるキララさんがかっこよすぎたな!


LSDは未体験」がえらくBPMが速くまさにパンクロックなアレンジだった。
久しぶりにやった「時は来た」。一発目に演奏してました。
「突然ダイヤモンド」でのキララさんのジャギジャギなギターがヤバすぎた。ベスト曲。
他に「女の裸」、「3日ばかり」……など。最後までアウェーなままなのが逆に良かった気もするな。アウェーで怯まないのがペンペンズの魅力でもある。久しぶりにそんな現場を見ました。



汝、我が民に非ズ。

ボーカル(町田)、ギター、ベース、サックス、キーボード、ドラムの編成。最後の2名は女性。
音は意外(?)にもジャズ。+ちょっぴりロック風味。たまに歌謡ロックみたいにもなってました。
初期衝動でなく大人の色気なバンドでした。


町田さんカッコよすぎる!そして面白すぎる!
顔が板尾さんに似てるなぁ。関西弁のイントネーションもなんか似てる(笑)
”コンサート”での”おしゃべり”はさすがのセンス。小気味よい関西弁の語り口が心地よくて関西人でよかったー、と思いました。てか町田さん全然関西弁抜けてないな;
関西じゃ馴染みの"サンホール"、"明治軒"ってなワードが出てニヤリ。モタコさんとも仲良さそう


ライブ中は語りにも近いリズムの歌、声はしっかり出てる。ジャズに乗るのが気持ちいい。メロディを歌ったりも結構してました。
真剣な顔で歌いながらたまにニコっとするのがカッコよすぎて〜。笑顔も板尾さんに似てるなぁ。


ギターがめっちゃすごい。
決してラウドにならないバランスで超高速でミュートストロークしたり、シュワシュワ~っとした音色になったり。
後半でマスロック/ポストロックみたいなギターをササーっとやってたのには思わず”うお!”って声が出ました。


ドラムがちょいギャルっぽい女性で異質な感じ。
最初はそんな上手いって感じもしなかったけど、高速ハイハットにオカズいれまくるビート叩いてる時は”うぉ!”ってなった。やっぱ良いメンバー連れてきてるなぁ。


ラストはINUの「つるつるの壺」のセルフカバー。すごい爽やかに演奏/歌っててパンクでありながらポップスみたい。ニコニコしながら歌ってた。客と町田さんの笑顔……昨日みたKEMURIと同じ空気がありました。


東京公演が椅子ありだったのも納得の音でした。
RIJとか野外で見たら気持ちいいだろうな~。ハコより野外が似合いそう。来年のフジロックとかありえそうな気がする。


音はパンクじゃない(ギターはちょこちょこパンク……ってかラウド)けどもボーカルスタイルはやっぱパンクが出発点にある。
音に反して野外で酒を片手にうおーってなりながら聴くと気持ちよさそう。やっぱボーカルがそうやねん。