soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/12/21 サニーデイ・サービス @ 梅田クアトロ

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サニーデイ・サービスのワンマン。よかった〜。
どこまでも大人のロックで大人のグルーヴだった。酔いしれる……。


めっちゃクールなのにびっくりするぐらいにグルーヴが効いてる。そのあまりなギャップに怖さすら覚えました。
セトリは最近の曲でほぼ固められてました。懐メロで”うわーい”なんて場面はほぼ無し。
ノーMCでひたすら淡々と音楽をやってく。冷たさすら感じる。でもめっちゃ踊れる。なんだコレは……。



曽我部さんの曲終了のときのアクションがかっこいいよなぁ。ブン!ってギターを振り下ろすアクション。
歌はセクシーで、でもどこか突き放すような冷たさがあって。日常に寄り添ってはない。
本編最後のかすれるビブラートでの締めは鳥肌モンでした。


田中さんのベースがやっぱ好き。信頼できるというか。
いま8分で弾いてます。
いまリフに合わせて弾いてます
いま高音だけ弾いてます
……なにやってるか一瞬でわかる。そんな音に最大限の説得力を持たせる。一度魅力に気付くと完全に虜になるベースです。


MV公開されたばかりの「クリスマス」はめっちゃよかったなぁ。メロがキャッチーに奇麗。
シティポップっぽいとも言えるけど憂い方が尋常じゃない。オサレよりとにかく憂いがある。なんだろうなこの影っぷりは。比較的ポップな曲なのに聴いててどうしようもなく泣きそうになる。


「セツナ」はフジやコヤソニほどの衝撃は無かったかもしれない。ただ2回にわけて爆発したのカッコよかったなぁ。
コヤソニのときは「セツナ」のあとは「恋人たち」。今回は「桜super love」。最後の曲が変わるだけでライブ全体の印象がだいぶ変わるなぁ。
「桜super love」の独特の幸福感は面白い、今のサニーデイができる最大限のポジティブソングって感じがします。


本編ラストが「summer baby」だったっけ?
田中さんが高音だらけの音でベースライン弾いてるのがカッコよすぎた。原曲のデジタル感は薄まって肉体的なミニマリズムとキュンとするメロが際立ち……よかったなー。


この日の突き放した空気は「I'm a Boy」すら入るのは不要に感じた。実際セトリには含まれていませんでした。


ちなみに狂気的なまでに音を磨き上げた素晴らしいライブだったこの日。
のちのスネオヘアーでの田中さんのMCいわく「ライブの出来に納得いかずにケンカになった」そうで。あの素晴らしいライブでマジっすか?