soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2017/12/29 Radio Crazy 2017(雨のパレード、never young beach、OKAMOTO'S、クリープハイプ、Spitz、2、フラワーカンパニーズ、ASIAN KUNG-FU GENERATION)@ インテックス大阪

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レディクレ2日目。2017年最後のライブ!
今度は30分早く着いた…らクロークはほぼ並ばず。やっぱ昨日はBz効果があったんかな?
ラウド系も少ないので客層も落ち着いてる感じがしました。こっちのほうが自分好み~。

雨のパレード

う~む、どうも行き詰まってる感じが…。客がうまくノれてない。自分からしても実際少し飽きがきてるところもあり、新曲も今までと同じだな、とピンとこなかった。
とにかく色々やってるドラムとか面白いのは間違いないんだけど…次の段階にいかないとキビしくなってきそう



次はウワサのCHAIを見に行こうと思ったのですが……始まる15分前くらいから入場規制で会場外に長い列が~。
しばらく並んでみて音漏れとかも聴けたけども…このまま並んでてもスタートまでに入れ無さそう。列から抜け出て腹ごしらえへ~

never young beach

今年のベストアクトのひとつ!まったりしながらウキウキになる。いま一番楽しい気分にさせてくれるに邦バンドなんじゃなかろうか?
音源からは想像できないくらい煽ってくるしハイテンションなんよなぁ。デロデロに酔いながら拳を突き上げてフラフラしてくなる。


拳を突き上げながらフラフラ。これが最近の自分が一番好きなタイプです。踊ってばかりの国とかオウガとか。
お客さんも結構はいってたなー。
大人っぽい声、落ち着いた音。なのに若さを感じさせる勢いがある。youthであります。


まったり歌モノに思えてギターリフとかが印象的。「なんかさ」とかイントロが聴こえた瞬間にうひょーってなるし、「明るい未来」もギターフレーズで精神と視界がパーって明るくなる。
歌詞は身近なことを歌ってるし、人見知りな人間の視点で描かれてる。けど音でめっちゃ開放感を与えてくれる。もはやそれは強引と言っていいほど。これが若さだ!


バシバシにアゲていくセトリ。新旧をしっかり混ぜてるのも好印象。とにかく大好きな「あまり行かない喫茶店で」をやってくれた時は爆アガりした。
他は「どうでもいいけど」「fam fam」「City Lights」「Surely」「なんかさ」「明るい未来」「お別れの歌」ずっと楽しかった!


「fam fam」に代表される腰にくるベースライン。クロマニヨンズのスピードとナイフみたいなグルーヴがたまらんのです。
中盤のギターってneco眠るの「ENGAWA de Dancehall」と同じ匂いだなぁ。こんがりと絡むのも納得。


OKAMOTO'S

新旧横断のネバヤンと逆に新譜からオンリー。
シティ感とブラックミュージックの同居を狙ってるのはわかるんだけど…どうもパンチが弱いってのが正直なところ。
「NEKO」のクールにワルい感じはめっさカッコいいのだけども。
大きなステージの方が映えるのかなぁとも思った。


楽器隊の見せ場もギター以外はそんなにないのも寂しい。「SEXY BODY」とか定番曲で挟んでもいいと思うんだけどなぁ。
やること/やりたいことがどんどんと変わってく人たちなんで来年どうなってるか気になるトコロ!


クリープハイプ

Z-STAGEのメイン出入り口はすでに規制中。なので外を回って上手側のドアから入るよう誘導。
ステージを横から見ることにはなるけど空いててスクリーンもステージも見えて……メイン出入り口でギリギリに入るよりこっちのほうがだいぶ見やすいなぁ。


入っていくときに「HE IS MINE」が聴こえてきました。外で”SEXしよう!”の大合唱を聴く。
「オレンジ」「イノチミジカシコイセヨオトメ」「手と手」とちょい懐かしい勢いのある曲を。やっぱここらへんは熱いなー。


ラストは”しんみり終わるのもアレだけど今年はこれで終わりたいので”とMCをして「傷つける」。轟音バラードでしっとりと終わりました。
新曲の「ただ」が大好きなんですがやらなかったのは残念。個人的名盤のEPからは一切なし。そういうモードなんだろうな。


Spitz

今年の目玉のスピッツ
’11年のロックロックこんにちわ以来なのでホント楽しみにしてました。
約30分前から待機。フェスでこんな早くから待つのも久しぶり。


いっぱりのお客さん。ただギュウギュウで押し合いにはなってなかったのでしっかり堪能できた。(ちょい隣の人うるさかったけど;


メンバーが登場して最初に奏でられたのが「空も飛べるはず」!うわーーー!と会場から歓声が。あれは鳥肌モンでした。一回目のサビが終わると拍手が。名曲で起こるこの現象好きだなぁ。


2曲目に「みそか」。ベースが走り回ってステージ横の花道の端から端まで。エレカシのミヤジ以上に動き回ってた。他の若手バンドでもこんな動き回らんよなぁ。
この日一番のベテランと言っても老いはまったく感じさせず、むしろかなりエネルギッシュな印象がありました


「子グマ!子グマ!」などを挟んで聴こえてきたのが
”僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう~♪”
まさかのポルノの「アポロ」!”客全員がなんじゃ~?!”という驚きと歓声ですごいことに。そりゃそうだ(笑)
しっかりフルで演奏。ちゃんとノる客。一番盛り上がったかも(笑)


マサムネさんいわく”僕らも若くみられようと若手バンドのカバーをしました。でもポルノがもう若くないっていうね”
ポルノが若いって感覚が最高です(笑)


そのあと「楓」「さわって・変わって」とシングル曲を2連発。後者は盛り上がるよなー。
タムのフィルインからチャカチャカギターが聴こえてきて「8823」キター!やっぱフェスのスピッツといえばこの曲!
サビのお約束でベースが暴れまわっておりました。端から端まで走り回る。ベースを弾かずにストラップ持って客を煽りまくってることも。ほんとロックだな(笑)


最後に「ヒバリのこころ」をやって終了。
いやー、やっぱよかった!「8823」とか「空も飛べるはず」とか大好きな曲もやってくれたし「アポロ」なんてレアなもんも聴けたし;
マサムネさんの声は魔法みたいに心おだやかになる。そして演奏の安定感+ベースのステージング◎


2

古舘佑太郎さんの率いるバンドですな。小さいアンセムステージで。
いま新しいロックが生まれてるのがよくわかる熱いライブだった。バンドの熱気がとにかくスゴい。
古舘さんの声がとにかくめっちゃかっこいい!


全力で音を振り回してる演奏、しゃがれた声、そして小難しいロジックを使わずにストレートに歌ってくる歌詞。この3つが素晴らしいレベルで耳に飛び込んでくる。シンプルにめっちゃ良い。
そのなかに「急行電車」みたいなちょいクールな曲あるのもいいな。


1stアルバムの7割の曲はやってさらに新曲がひとつ。この曲がコード進行が気持ちよくて、女性ドラムのコーラスが面白い形で絡んできて…次の音源がめっちゃ楽しみになる良い曲なのであります。
やー、いいわー。


フラワーカンパニーズ

R-STAGEのトリはフラワーカンパニーズ。そこそこ人が入ってる。
一曲目に名曲「深夜高速」。おー、大丈夫か。これで帰っちゃうお客さんいるんじゃないか?っていらん心配をしながら心に染み込ませる。ただ自分の心がまだレディじゃなかったとこあるかも;


案の定2~3曲目はそこまで気分が盛り上がらず、フラカンのヌメッとした濃い部分が出てるなぁと。
4曲目に「ハイエース」。淡々としてるパートが長いからテンポアップする部分が映える。
”今日は新幹線できました。”とMCでオチもあり(笑)やっぱMC面白いわー


スピッツ見たけどすごいよな。でも共有点があります。結成した月日が同じ。あと同じ人間”
”彼らが最年長。俺らが二番目にベテラン”
”俺らのハイエースはもう月への片道分走ってる。アポロいらないよ!”
とか。良いMCだ。ここらへんからまた惹かれてく。


最新アルバムから「最後にゃなんとかなるだろう」。この曲がめっちゃ良かった!
イントロにみんなで”ライララ ライララ♪”って歌う部分。他のアクトに比べて客は少ないのに、演奏を完全に止めてもしっかりシンガロングが聴こえてた。これって実はすごいよな。
”最後にゃなんとかなるだろう”
ホントにこうなってったライブ。中盤ダレたけどどんどん良くなって最後はなんとかなった。いや最高になった!


とめっちゃ気分上げられてるトコロに「真冬の盆踊り」みんなで踊って、歌って”ヨサホイ ヨサホイ ヨサホイのホイ♪”
最後のキメの2音。鈴木さんのピッチングポーズから鶴のポーズも見事に決まって最高のトリでありました。


本編が終わってだいぶ人が減ってしまったけど少ない人数でアンコールしてたら出てきてくれた!
曲は「サヨナラBABY」。
これがシアワセな空間で、みんながすごい笑顔で、手を限界まで広げて頭の上で手拍子してて……あんなフル開放感で手拍子したのは久しぶり
会場を歩き回って後ろの方からも見て。R-STAGEのこの感じ好きなんです。少ない人数もしっかり楽しんでる。
サヨナラって言葉は2017年の自分にとってすごく意味のある言葉で、この曲をココ/このタイミングで聴いてるのは奇跡みたいやな、と。ほんとに泣きました。
最後の”ラ~ラ~ラ~♪”の部分もだいぶ人数が減ったはずなのに、しっかりと会場に響くシンガロングが聴けて、フラカンを選んでホントよかったと思いました。今年のライブの中でも忘れられない一場面になりました。



今年改めて思ったけどレディクレのR-STAGE好きやなぁ。他のステージに比べてお客さんががっついてなくて。後方はだいたい空きがあって思い思いに楽しんでる。一人で楽しんでる人をよくみるのもこのステージ。オトダマの空気がなんかある。


Asian Kang-fu Generation

フラカンがあまりに見事なトリをするもんでもう終わりな気分にもなってたけど、貧乏性が発動してアジカンにも。アジカンも今年ようやく良さがわかった自分の2017年にゃ大切なバンド。
クリープと同じく右側の入り口から。しっかりステージもスクリーンも見える場所へ。盛り上がりも◎


結果アジカンも観に行ってよかった~。「RE:RE:」から見れたかな?
2017年には外せない「荒野を歩け」。さらに「リライト」「ソラニン」「今を生きて」あたりを。
「リライト」は中盤に長めのコール&レスポンス。”芽生えてた感情切って泣いて”をめっちゃ小さい声で言わせたり。


勢いじゃなく落ち着いたなかにメロディの良さがスッと入ってくるバンドになったなぁ、と。
あと急なアレンジのも反応したりとバンドメンバーのセンスもしっかりしてる。
ゴッチが髪型で印象変わったのもあるけど、他のメンバーもえらく大人っぽい顔つきになったなぁ、と。


アンコールでKANA-BOONの谷口さんを呼んで「君という花」。最後に大阪らしいお祭り感があってわほー。

昔は良さがわからなかったテナーとアジカン。いまになってあぁ、めっちゃええなぁとしみじみ感じられるのは嬉しいことです。やっぱ音楽の受け側も変わってくんやなぁ