soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/01/14 フルカワユタカ @ 梅田シャングリラ

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フルカワユタカのワンマン。よかった〜!
輝き続けるだけでなく落ち目も受け入れながら前に進む。スターゆえの苦悩を無かったことに決してしない。それらも込みで今の”フルカワユタカ”を表現してるのは紛れもなくスターでありました。
なんたってギターも曲もカッコええんよなぁ!


ここ数年はドーパンの曲も解禁してるけど、それが無くても100%大満足だったであろう内容でした。
けどドーパン曲(「transparent」→「miracle」)やって120%の満足度になった! 




レコ初なので新譜を中心に1stと2ndからもノリの良い曲を中心。
2ndはホント完璧っすよな。どの曲もガツンとくる。
1stも「too young to die」と「beast」はめっちゃ良い曲だと今になって気づきました。イントロの時点で胸が高まる!


いまやダンスタイムにもソロ曲だけで十分すぎるくらいに持ち玉が揃ってます。
新譜は正直2ndに比べると…って印象だったけど、意外にも(?)ライブ映えする曲がいっぱいでした。
「僕はこう語った」でけっこうマジ泣き。
”あの日僕は強がってた~ 自分を信じてた~ 好きであって欲しいそう願ってた~♪”
ミドルテンポにハッピーな「DAMN DAMN」。髭の須藤さん作詞の曲。やっぱ面白いリズムの歌詞を書くよなー。




サポートはギターにSerialTVdrama新井さん、ベースにCUBISMOシゲさん。ドラムは知らない人だったな。だいぶ若い?
同時期にNiw Recordsを盛り上げたシゲさんとフルカワさんの仲の良さが微笑ましくて。ボケてツッコんでのMCはほぼ漫才。めっちゃ笑った(笑)


リズム隊は派手なプレイはせずにしっかり土台を作ってました。そしてギター二人がソロにバッキングに暴れまわる!
ニゾンでライトハンド奏法をキメてるとことかホント痺れた。メタル/激テク系を見にいく自分でも”うおお!”ってなるプレイがいくつもありました。


MCは爆笑するし、熱くもある。
思いついたコトを適当に言っちゃうザキヤマみたいなノリで暴走してました。基本的にネタが古くてやや滑り気味なのが一周して面白い。モノマネも多し。個人的に一番のツボは須藤さん(髭)のモノマネ。似てました(笑)
須藤さんはシャムキャッツもモノマネしてたけど似てたなぁ。須藤さんはプライベートでもあの感じなんだろうなぁ(笑)


自虐ネタも多し。一番のパワーワード
”俺がロックスターと思い知らせてやるよ!”
そのあとにシゲさんから
”ロックスター側から”思い知らせてやるよ”ってはじめて聞いた”ってツッコミがツボでした。


ビッグマウスなのは変わってない。でも自虐多し。
バンドとかセールスとか、自分の思う通りにならなかったことを受け止めて、それでも””俺はスターだ””って言うのがカッコよかったです。


そしてソレを直後の演奏で証明するのが更にかっこいい。
MCも演奏も今は必死な感じがする。良い意味で。その姿がめっちゃロックで、そしてスターでした。



他人の意見も聞き入れるようにして、ダンスチューンではない「僕はこう語った」や「day goes by」をシングルカット/MV作成したりしたらしいです。
ほんとは”フルカワユタカらしさ”のあるアッパーな「シューティングゲーム」をMVにと思ってたらしい。想像のMVとか再現して; 
でその「シューティングゲーム」はライブのピーク時に演奏されたんだけどたしかにカッコいい!サラッと聴くだけじゃわからない細部に良いフレーズが散りばめられてた。
大人しい曲でMVを作ったこと。そしてMV想定してたアッパーな曲もカッコいいこと。
なんかドラマを感じるライブでした。


アーティストによっては昔のバンドの話はノータッチ、昔の曲はやらなかったり…って人はいるけどフルカワさんはめっちゃ話すし演奏もする。
”自分の歩んできた道”を手放さず、それも含め”フルカワユタカ”って生きてる気がしました。
そんな部分にグッと胸を打たれました。


踊る楽しさに溢れ。MCで笑顔に溢れ。スターな人生に触れ。
めっちゃ良かった!……んだけども1点だけ!新譜の名バラード「バスストップ」をやらなかった~。
あの歌詞に衝撃を受けて、この日に聴けるの楽しみにしてたのに~。レコ発のこのタイミングでやらないとは;もう聴ける機会はないだろうなぁ。