soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/01/23 Mac Demarco、トリプルファイヤー @ 梅田クアトロ

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外国人多くて良い雰囲気。ぶっ飛んだ夜になりますように~。

トリプルファイヤー

なんやら普通に良いコト鋭いコトを言うようになったな;
最初はドラムがモタついてたけど後半になるにつれエエ感じに。
楽器3人でうお!ってなリズムの組み方したり……脱力系なのに演奏がエグい!

昔の曲はほぼやらず。最近の曲中心。
歌詞を知らない方が楽しめるなぁ。”君はジミヘンを経験したことがあるかー”で”まさか……”と思ったら”◯◯◯・◯◯◯”をやっぱ言っちゃって吹いた(笑)


ギターはすごい。めっちゃ少ない音でソロを成り立たせたり、鳴ってるのかわからないぐらいの音でリズム刻んだり。ミニマムなギターの極地。


外国人がめっちゃ良い発音で”トゥリポーファイヤー!!”て叫び続けてんのが面白かった。


あと
吉田”ウチのギターは最近海外ドラマをみてます”
客”whooooooo!!!”
でギターがニヤっと笑いました。
はじめてギターの人が笑ったの見た。てか吉田さん以外のメンバーの感情をはじめて見た;


Mac Demarco

マック・デマルコ、今宵も最高でした!!


サポートはギター、ベース、ドラム、キーボードの4人。キーボードは前回いなかったっけ?
マックを含む5人が超フランク。くだらない事をよく喋るし、なぜかハードオフの曲で2回目もガチセッションするし、サンプラーに屁、北斗の拳、MJ、その他ネタを仕込んでるし……(曲中使わず);
でも演奏は魔法のようなキラキラした音色が出てくる。すごい人達


新譜中心で超ムーディーなサーフ気味のアンニュイ・ロックが主。
ステージ進行はめっちゃラフ。ってか自由。


「For the First Time」とか「Watching him fade away」とかで聴けるニューロマンティック的なキーボードがめっちゃ気持ちよかった~。ウットリする音色。
他の楽器もとにかく音が良い。特徴的なグルーヴやフレーズがあるわけじゃないけど……本能的に良さが伝わってくる~。


どの曲も同じようなテンションで始まる。悪ふざけの会話と演奏がまるでおなじ行動のようにとても自然。
めっちゃ綺麗な声で歌ったと思ったら、カートゥーンの悪役みたいな低い声でおちゃらけて歌ったりする。すべてが自然体。


客は前のSUNHALLのときに比べたらクレイジーではありませんでした。前は天井にぶら下がったり、めっさ艶っぽく踊ったりしてる外国人いたもんなぁ。
でも今回も外国人のヤジはめっちゃ多い。ひとり他の外国人に引かれるぐらい騒いでる人がいたけど”アレこそ”って気もしました;


マックはアンプの上に同じ種類のビール缶を5つ置いてライブ。なにかを選んで飲んでたけど意味はあるのか……。
ドラムは"This is just a water"と言いながらウィスキーを瓶からガブ飲みしてた。どんどん表情が酔ってくメンバーでも演奏がグダらないのがすごいよなぁ。


悪ふざけと心地よさがグワングワンやってくるライブのラストはザ・名曲の「Together」。サビの高音ボーカルはホント鳥肌モン。どんだけバカやっててもこの曲の美声一発で恋に落ちちゃう……。


で、名曲が終わったらマックがドラムへ、ドラムがマイクへ移動する。
決してうまくない(ってか歌詞もまともに覚えてない;)のにレッチリやらヒップホップやら色んな曲を歌い出すドラム。その後ろでしっかり演奏するバンド陣がすげーな。


さらに日本滞在中のお世話係に歌わせたり;”東京では15分歌わされた”とかで途中で脱走してました(笑)
そのあとマックに指示によりクラウド・サーフィングするお世話係。なんじゃこりゃ(笑)
このお世話係は幼い見た目の男の人。マックがずっと性的な目で見てました(笑)


カラオケタイムではなぜかヴァネッサ・カールトンのA Thousand Milesが始まる(笑)
最初はフザケて歌ってたけど、後半はそこそこ真面目に。名曲だ(なんだこのライブ


さんざんアホなカバーやっといて(40分くらいやってました;)……突如「Together」が再開。美声に鳥肌。そんなの反則やん。ってかカバー大会は曲中のギミックだったのか;


アンコールはキーボードとマックだけで「Watching him Fade Away」。
マックの指示により1階も2階もみんな座って聴いてました。中腰でなくべったり座って音に浸ってる人が多かった。音楽のファンタジーランドにいるみたいだった。はあ……大満足。PureなMusicを感じてきました。


ライブの定石なんて関係なし。
グダグダにライブやろうが、客の半分が置いてかれようが、めっちゃいい空間は作れるんだなと。