soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/02/24 津山篤、河端一 + 砂十島NANI @ 難波ベアーズ

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津山篤さん&河端一さん @ ベアーズ〜。
事前情報によると”2人だけでスタッフからPAから演者から全部やる”だそうで……どうなることやら。


結論から言うとカオスでした;
そのカオスか”異常空間”ではなく”当然”かのように受け入れてる場/客がまた混沌。
歪みまくってる空気に反して、ライブはシリアスに素晴らしかった!
これぞベアーズ!



津山さん河端さんのカオス色々は以下のとおり。
・受付は黒瀬さん「全然ふたりが受付してないでしょ(苦笑」
・なんにでも金を取るスタイル[一枚目]
・1フード&1ドリンク付[二枚目]
・卑猥な射程(河端さんの声SE付)[三枚目]
PA/照明は基本無人。黒瀬さん長濱さん山本さん(!)がたまにブースに入って操作。


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射的とサメ釣りの盛況なこと。ライブ始まらないんじゃってなくらいに客足が途切れませんでした。
NANIさんがサメ釣り挑戦してるときに津山さんが初対面の人として対応してたのが個人的にツボ。
”上手いやないか、にいちゃん!”


テキ屋でアホな発言ばかりしてたのに演奏になると一瞬でマジモード。
デヴィット・アレン没後3周年なのでGONGトリビュート(てか真似)らしいです。
津山さんのルーパー使ったサイケ/トランシーなギター&民族的なボーカル。河端さんの十手ドローンギター。脳汁出る素晴らしい演奏でした。


個人的には”アシュ・ラ・テンペルがアフリカ音楽に本格的に興味持って、その表現にサイケを使った”ってな印象を受けました。
拍子が微妙にズレてるループや、心情をツンツンと突いてくる普遍的な歌心……70's名作映画のBGMのような感覚も持ちました。


終盤にハードなサイケ・ロックンロールになっていく演奏。
津山さんの合図で客席からNANIさんがヌルっとステージへあがってドラムを叩きはじめる。
そこからはテンションうなぎ登りの爆裂演奏へ!スゴイスゴイスゴい!


NANIさんは単独海外ツアーでレベルアップして帰ってきたんじゃなかろうか?ナニかが違った。
腕の振りが抑えめでタイトなドラミングになってました。野性味より知性派なハードさがあった気がする。途中で”どうなっとんじゃ!?”ってなスネアとハイハットが入り乱れるビートを叩いててヤバかった~。


演奏は1時間ほどで終了。素晴らしい演奏で満足~。
そのあとも射的、サメ釣りとも盛り上がってベアーズにしては珍しく終演後も客が大勢残っていました。
カオスだけど不思議と居心地の良い空間でした~。


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