soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/05/17 RHYE @ 梅田クアトロ

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アルバム2枚は今年に入ってよく聴いてたので楽しみにしてました!
”切なさ”でも”悲しさ”でもない。ただただ圧倒的な”美”の安心感に何度救われたか……。
そしてライブは2018年上半期のベスト級によかったです!




ボーカル(マイク)、キーボード、ドラム、ベース、ギター、チェロ&トロンボーン、ヴァイオリンの7人編成。マイクは歌いながら、たまにパーカッションも叩いてました。


思ってたよりスペーシーファンクな空気。BON IVER周辺よりカマシワシントンやロバート・グラスパーに近い感覚がありました。
なるほどフジでField of Heavenのトリを務めたのも納得!


神経質なイメージがあったけどマイクはよく笑うし、バンド全体の雰囲気もリラックスしてる。ある意味日本のシティポップに近い雰囲気かも。



グルーヴがポストダブステ、現代ジャズに近い新時代感ありました。
でも腰にくるブラックのグルーヴではない。もっとアンビエントな感覚。
グルーヴはあるけど踊るためだけではない。独特な音世界でした。


ポストロック/音響派的な昇天系の盛り上げ方はしない。しっかりと音を紡いで重ねて高めていく感じでした。
「LAST DANCE」とかの4つ打ち曲も踊りまくれ~ってよりわずかに揺れて踊る感じ。それで満足する。それが一番合ってる気がする。意外と出会ったことのないタイプのグルーヴでした。




全メンバーが良いソロを演奏する。
前半はトロンボーン、中盤ヴァイオリン、終盤はギターが魅せた。


ひとつのライブで
”アイツ良いソロ弾いてたなぁ”
”いや、でもコイツもヤバいぞ”
とピークが移り変わっていくのは、スラダン山王戦でミッチーも流川もゴリも花道も魅せてくれるのに似た感覚でした(わかれ


ヴァイオリンの演奏は面白かったなぁ。
「LAST DANCE(だったかな?)」のチャカチャカ・カッティングがギターじゃなくヴァイオリンだったのは驚きました。ディストーション聴かせてハードロックばりのソロを弾いたりも。素晴らしい!


ドラムはほとんどハイハットを叩かない独特のリズムワーク。でもしっかりグルーヴがある。ハイハット的な細かいリズムの刻みはギターやヴァイオリンが担ってたかな?
ほんと全員のフレーズが独特で魅力的。ずっと楽しませてもらいました。




そしてマイクの素晴らしい歌声……涙モノでした。存在感があるのに透き通ってる。美しい以外の言葉がみつかりません。最後にアカペラで歌ったときはゾクっとした。


また風貌が幼少期ヨンシー(SIGUR ROS)みたいで……もうめっちゃかわいかった!(笑)
丸っとしたヘアスタイル、彫りの深い顔はヨンシーに似てるし、背が小さいのが子供時代っぽい。
ヨンシーがシリアスに行き過ぎるまえの好奇心旺盛な子ども時代みたいな;
あれは萌えますわ~。


マイクはしっとりと歌う時もあれば、間奏でパーカッションを楽しそうに叩いたり、曲のキメでお茶目なポーズを取ったりで意外とヤンチャでした。
シリアスな曲が始まったのにマイクを落としちゃったとき、恥ずかしそうに笑いながらマイクを掲げてポーズとるのがめっちゃかわいかった~。



「OPEN」のラストのデデッデ デデッデを基準に静の張り詰め方でジャムするのはカッコよかった。
オシリペンペンズの低速曲的な。


「SONG FOR YOU」のラストのコーラスをステージの7人の生声と客で歌ったのは感動だった。
ただあそこは絶対に手拍子じゃなくてスナップしないといけないトコだと思いました。一部の客よ……。大きい音だと雰囲気が~。