soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/06/14 cero @ BIGCAT

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ceroのアルバム・レコ発。よかった〜!



ディープでズブズブとハマってくグルーヴがたまらんかったです。爆発せずにノセてくクールさ。かつ人間味ある音の感触。
アルバムタイトル曲はスゴいことになっておりましたな。「contemporary tokyo cruise」に続く、そして新しい形のライブ・ハイライト曲が誕生した!



8人編成。
必要な音を各人が出していて多すぎる感覚はない。”全員でひとつ”よりそれぞれがしっかり役割を持って個×個×個……がわかる形で"バンド"になってる。小田朋美さんの声と存在感はもう必要不可欠ですな。


新曲を中心に進行しながら旧曲を混ぜていくセトリ。新譜の雰囲気を壊すことないライブ構成でありました。
音も声もロック的な熱さは弱まったけど、どれもほんとにクール。
そしてリズムが全体的にだいぶトリッキーに。それでいてしっかりノレる!


MCでスティーブ・ライヒ特番に触れてました。
メンバー全員がライヒについてガヤガヤ喋ってるのが音楽フリークらしくてceroらしかったなぁ。
サンプラーに「Come out」のフレーズ入ってるのが面白い笑
BIGCATの音響で鳴り響く"Come out and show them"!


新曲では:
「薄闇の花」このテンポで踊る気持ちよさ。
Buzzle Bee Ride」イントロ/アウトロの全員でリズム攻めなインダストリアル展開のカッコよさ。
「Waters」中盤からのフューチャージャズ的なクールな盛り上がり。
「Poly Life Multi Soul」圧倒的なダンスタイム。
あたりが最高でした。



アンコールは”そんなアプローチがあったか!”と驚く展開でありました。あれはたまらんな~。
後半になるにつれどんどん良くなって最終的に最高の終わり方をしました!



とにかくロック的な爆発を廃して、ポップス的なキャッチー感も薄めてる。それでいて邦楽的な面白さ、人懐っこさもある。
この圧倒的なクールネスは、ディアンジェロ、ThunderCat、Knowerと似た方向に進みながら別次元に達してるかもしれないー。