soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

2018/06/23 大友良英 & bikke + 恵良真理 @ ムジカジャポニカ

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2ギターボーカル & パーカッション(恵良真理さん)による歌モノナイトでありました。
bikkeさん司会で超のんびりなライブ進行。
bikkeさんと大友さんの小学校〜高校時代の話が多くて面白かった。
関西アングラの大モノ・YさんやUさんの大阪万博の過ごし方とか数々のおもしろエピソードに爆笑しました。




ボーカルは大友さんとbikkeさんが半々で担当。お互いの作曲した曲やら80's歌謡(?)のカバーやら。
歌もさることながら2人ともギターが上手い。魔法みたいに音が紡がれていく。




大友さんがここまで普通なギターを弾くのははじめて見た/聴いたかも。ショローCLUBよりさらにポップス/ロック寄り。
やっぱこの人は土台にベーシックなギターの上手さがあるんやなぁ。
山本精一さんに近い出音だけどさらにポップスに寄れる。エモいソロには心震えました。



bikkeさんの声は独特。パワフルに歌うけどかわいらしさも共存してる。
大友さんは歌がめっちゃ上手いわけではないけど声がめっちゃ良い。
のん(能年玲奈)に提供した曲も歌ってました。bikkeさんじゃなくて大友さんが歌うのがいいなぁ。



恵良真理さんはスティック類を一切使わないパーカッションで歌モノに寄り添ってました。
優しいだけでなく、カホンをものすごいスピードで叩いてほぼドラムン状態にしたりと面白いパーカッションだった!



どちらが歌う場合も基本はラブジョイ的な曲調。
大友さん(&bikkeさん)はノイズやアバンギャルドな仕掛けはほとんどせず。綺麗なギターを紡いでいました。
ただ一曲だけ変わった音やディレイを重ねながらエクスペリメンタル・ポップスみたいになってた演奏もあったな。



第一部では昭和の歌謡曲やフォークのカバーもあり。また選曲が素晴らしいんだ。
知らない曲だけどグッときました。やっぱ昔の曲ってすごいなぁ。メロディも歌詞も今でもハッとなる。


大友さんボーカルで加川良さんのカバー。
”青くなって 尻込みなさい にげなさい かくれなさい”
強烈な歌詞だなぁ。
bikkeさんとコーラスを重ねながらグンと胸に入ってくる演奏でした。




休憩中に客のなかにPHEWさんを発見。関西で客として見るのは珍しいなー。
穏やかな笑顔で優しい雰囲気でした。




第2部の二曲目でbikkeさんが”立ちます。そしてマイクスタンドを高くします”と起立。
”ロックのスイッチがONになったか?”と思ってると自分の背より高いマイクスタンドを下げる気配がない。
”ゲスト!PHEW!!”で客できてたPHEWさんを呼び込む!
すごいサプライズ!ってか無茶振り笑


”カレー食べてたのに;”と渋々ステージに上がるPHEWさん。
ムジカの移転を祝う言葉だけで帰ろうとするのでbikkeさんが引き止めて一曲演奏。声量がすごい。一声で背筋がピンとなる!
bikkeさんとPhewさんが並んで演奏してるのは涙モン。大友さん×PHEWさんも10年以上ぶりらしい!


PHEWさんの登場あとのすんごい空気のなか
bikke)”次は大友くんの歌で……”
大友)”あのあと俺が歌うの!?”
と自由に司会するbikkeさん;


のんちゃんへ提供した曲でスペシャル感あったのでしっかり空気を持ち直してました。いい曲。


アンコールの一曲目はリハで練習してない曲をbikkeさんが無茶ぶり。
大友さんは”知らない;”と焦りながらも、コード教えてもらったら今までで一番勢いのあるカッティングをかましてました。かっこええ~。
ラストのソロもめっちゃ極まってた!


アンコールのラストはムジカ店長・せい子さんをボーカルにラブジョイの「野の人の野のうた」。
bikkeさんとせい子さんが向き合って笑い合ったりと素敵な空気で終了。


良い歌、良い音、良い空気をたっぷり堪能できたライブでした。