2020年に見た映画・良かった映画
今年もやります2020年の振り返り記事。まずは映画~。
見た数は30本。昨年から4本減。こんなご時世ですけどあんまり変わってない;
音楽ドキュメンタリー/音楽伝記
アーティストでなくレーベルやスタジオに焦点を当てた変わり種を3本。
ようこそ映画音響の世界へは、SEや音楽から映画の歴史を紐解く非常に面白い内容。
映画製作がいかにチーム/役割分担で作られているか。名作/大作がいかに映画の歴史を変えたか。
そして映画史を語る物語としても楽しめる傑作ドキュメンタリーでした。
音響に興味ある人、そして全映画ファンは見ておいて損はない!
アニメ
音楽のインパクトがすごかった。
チープな絵柄。でもキャラが歩けばパワーを感じる驚異の全編・パラパラ漫画。
音楽シーンはどれも心が震えた!
邦画
個人的に2020年は邦画が大豊作。
前田建設ファンタジー営業部はおぎやはぎ小木さんのとぼけた空気が映画全体に広まった傑作コメディ。技術屋の熱さも感じられた気持ちのいい1作。
東京の恋人は、別れた元カノと秘密の再会を描く男の理想を映画にした青春のオーバードーズ。東京60WATTSの劇伴がまたいいんだ!
ドロステのはてで僕らは、TENETの裏に隠れた超々々傑作SF。ヨーロッパ企画だからこそできる気が狂った演技力は眉唾もの。いい具合にコンパクトなのも好きになる要因のひとつ。
アルプススタンドのはしの方は、アルプススタンド席だけで野球の1試合を描く佳作。応援席にもドラマがある。
彼女は夢で踊るは、閉鎖予告しては復活してる実在のストリップ劇場を元に、無くなろうとしてるエンターテイメントの場を心揺さぶるストーリーで描いたローカルな名作。いまのご時世に響くモノがありました。
私をくいとめては、とにかくのんがかわいい。
見た作品のすべてが一生忘れないレベルの良作揃いでした。
ミニシアター系は誰にでも受ける作品ではないけど一部の人間にはものすごく刺さる。日本の映画はいいぞ!
洋画
洋画も良作大量。
まずアカデミー作品が傑作ばかりで本当にレベル高かった!
ジョジョ・ラビットは、ジョジョの憎たらしいかわいいキャラと、2020年度ベストエンディングをあげたい素晴らしい終わり方に拍手。
フォードvsフェラーリは、大金をかけて素晴らしい役者とスタッフが集まると素晴らしい作品ができる見本。レースシーンは汗が出る勢いで興奮した。
ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語は、名著を見事にグレタ監督×シアーシャ・ローナンの色に染めてるのに感服。
そして1917 命をかけた伝令は、(疑似)ワンカットの戦争映画がもう新体験でしたね。そう、”鑑賞”でなく”体験”。ゼロ・グラビティを見たときに近い衝撃だった。
そして今年の話題作といえばTENET テネット。やー、ハードルをしっかり越えてくる傑作でしたね!理解できないけどしっかり面白い。設定を理解した気になっても映像になって見せられると脳が神経が混乱する。映像作品ならではのエンターテイメント。時間の映像魔術師・クリストファー・ノーランにはアッパレです。
インド映画はきっと、またあえるの一本のみ。ストーリー全体は期待しすぎた感もあったけどチェスのシーンが……キャー!って声が出そうなほどカッコよかた!
小さい作品にも良作がいっぱい。
だれもが愛しいチャンピオンは、障がい者のバスケットチームの物語をちゃんと笑えるコメディに、そして感動的に描きあげてる。そうくるか!ってなエンディングは拍手喝采モノ。道徳の授業で見せたい良作。
フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめては、元気な漁師おじいちゃん達が歌うほっこり映画。
T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版は、熱血すぎてもはやアホな戦車映画。車内で叫びまくるロシア人たちが愛おしい。
レ・ミゼラブルは、エンターテイメントでもありながら、差別を絶望的に描いた胸をえぐる作品。社会派映画としては頭抜けて素晴らしかった。
お名前はアドルフ?は、ちょっとしたイタズラ心がどんどん悪い方向に転がって取り返しがつかなくなるのが傑作。
サンダーロードも、おなじく不運が重なって転がり落ちる系。こちらは生きづらい男を描いており胸に突き刺さる。監督、主演、脚本、編集、音楽をジム・カミングスひとりがやっている驚異的な必聴映画!
総評
総合的なNo.1は……めっちゃ悩むけど1917 命をかけた伝令。ほんと緊張感が新体験だった。
映画館で見てこそ意味のある映画……っていう意味でも今年のベストとして挙げたい。
続いてドロステのはてで僕ら、彼女は夢で踊る、ジョジョ・ラビット、TENET テネット……といったところです。ここらへんの作品は未見の方はぜひ見てほしい!
映画.comでの各作品の詳しいレビューは下記まで~。
kizkizさんのMyページ(映画レビュー) - 映画.com
2020年の私的良作映画たちの予告編をプレイリストにまとめてみました。
サラッと見て気になる作品があればぜひどこかの機会で見てみてください。面白さは保証します!
https://www.youtube.com/watch?v=GyGosOlFlZE&list=PL7A-dJHdhdenaX2dOsxvW0qUiBoAelIh5
2020年はとんでもない年になりましたが、撮影自体は取り合えている作品が多かったので例年と変わらず良作がいっぱい出てきた印象。
2021年以降がどうなるのか……不安ですがなんとか映画という文化が続いていってほしい!
あとジブリの再上映作品も3作見ました。
何度もテレビやVHSで見てるナウシカを見て号泣した自分に驚いた。周りからもすすり泣く音がいっぱい。
映画館ってすごいんだなと実感。映画はもちろん、映画館も無くなってほしくない!
見た映画リスト
【音楽ドキュメンタリー】
ようこそ映画音響の世界へ
音響ハウス Melody-Go-Round
メイキング・オブ・モータウン
【アニメ(2D・3D・ストップモーション)】
ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん
この世界の(さらにいくつもの)片隅に
音楽
【邦画】
前田建設ファンタジー営業部
東京の恋人
ドロステのはてで僕ら
アルプススタンドのはしの方
彼女は夢で踊る
私をくいとめて