soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ずんばらり / 紫苑亭

バトルメインのノベルゲーム。プレイ時間は3時間ほど。
前作にあたる「屍鬼」のBGMや背景の多くを使いまわしていますが、一人で全てを作るスタンスは変わらず。


意思を持ち人を狂わせる刀がある。人はそれを妖刀と呼ぶ。
平凡な高校生である鈴村刀矢はひょんなことから妖刀を手にしてしまい、妖刀事件に巻き込まれていく。


屍鬼」と同じく少年マンガのノリ。
意思を持つ妖刀と侵食されていく主人公、とよくある設定で話自体もオーソドックスな展開。
意表を突いた展開は無いながら、読みやすい文章で語られる熱い展開はなかなか面白い。
中盤までは良い勢いで進んでいきます。終盤の戦闘描写がちょっとわかりにくいので盛り上がり切らなかったのが残念。
2ルートありますが、被ってる部分が多いので1ルートで十分だったかも。
個人的には静夜のシナリオの方がバトルが面白くて好き。


お約束展開、あっさりした終わり方、全体的に急ぎ足など気になる点はありますが、難しいことを考えずに読める佳作。読みきり漫画を読んでるみたい。
良くも悪くも王道な内容です。