soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

ルーカス / クイーンオセロット

女性向けノベルゲーム。女性向けといっても主人公が女なだけで至って普通のシナリオなんで男性でも問題無くにプレイできるはずです。
プレイ時間は初回が40分ほど。全ルート制覇に1時間半ほど。
やるなら続編の「続ルーカス」と「続サラス」まで通してやることをオススメします。


大統領に仕えるアラヴィは主を庇って殉死した。
大統領は敬意を払ってアラヴィの子供ルーカスに全ての罪を帳消しにする「クライムライセンス」を贈る。
だが、このことによりルーカスは見知らぬ人から追われるようになってしまった。


淡々とした語り口だがキャラは人間味があるという初期クイーンオセロットらしい文章ではありますが、話自体は至って普通。
一週目はそれなりに熱中してプレイできたけど、最後までひねりが無くてストーリーからは"QOらしさ"が感じられませんでした。
個別エンドも特別気になるのは無かった。
プレイ環境もスキップ無し、バックログ無しと使いにくい。


軽くプレイする分には十分面白い。コンプするまで遊びたくなるかと言えば微妙。
うーん、クイーンオセロットだから求める水準が高くなってしまうのかな。

続ルーカス

ルーカスの後日談を描いた一本道ノベルゲーム。
意外にもルーカスとロテがくっついた状況でスタート。
プレイ時間は30分ほど。


ロテとルーカスの初々しい関係が甘酸っぱい。
麻薬にまつわる事件は盛り上がって読み応えがありました。
話としては本編よりこっちの方が楽しめたかも。

続サラス

ルーカスシリーズ最終章。続ルーカスの更に後の話です。
プレイ時間は1時間ほど。


最初は続ルーカスで語りきれなかったキャラのその後を描いていくのかなぁと思ったら、最後の最後に大盛り上がりを見せてくれます。
絶望的な終わり方をしたらどうしようとハラハラしていましたが、フィナーレはむちゃくちゃ綺麗に締めてくれました。
ルーカス本編はQOにしたらイマイチ好きになれませんでしたが、全てがラスト2枚のCGに行き着くと思うと大好きになった。「セブンシア」や「ケルトンのネア」に並ぶくらい気に入ってます。


今作で初登場のビルケリト将軍とサノ副将軍のコンビが大好き。今シリーズで一番QO色が強いキャラだと思います。
本編の時点でこの2人は気に入ってたのですが、オマケシナリオで更に好きになった。サノ副将軍かわいいよサノ副将軍。
ちなみに今作のオマケシナリオはQOにしては珍しくほとんどが真面目な話です。

ルーカスシリーズ総評

続サラスのところで書いたように、最初は酷評してしまったルーカスですが、続サラスまで通してプレイすることで大好きになった。
QOさんにしてはぶっ飛んだ展開、セリフ、キャラが少なく、奇抜さといった点では期待できません。しかし、飛び道具を使わない真面目に作ったシリーズと見るとすごく良いゲームです。
男性、女性問わずに是非プレイして欲しい一作。