soundwing-あの素晴らしい駄文以下のなにか

関西(大阪)のライブレポートを中心に更新。昔はフリーゲームや同人音楽のレビューをしてました。

Labylinth / DyingLife

ゴアでドゥームなDyingLifeさんの新作。


基本はいつも通りの沈みゆく低速ドゥーム/ゴア系メタルですが、今作ではデス声に加え、クリーンボイスも披露。正直上手いとは言えませんが曲の表現力に一役買ってる。
ギターの音もいつものドロドロ具合に比べると渇いた感じがしてどちらかといえばAlice in chainsdinosaur JR.あたりのグランジ勢が思い浮かびました。
今までのサウンドは暗闇/閉所恐怖症には耐えられない「黒」な音でしたが、今回は「グレー」な感じ。ジャケが灰色なだけだろという突っ込みは無しで。
ドラム音は相変わらずの打ち込み感漂う固い音ですが、もう慣れたなぁ。


①のっそりとしたテンポで進む低速曲。クリーンボイスとデス声の対比が面白い。この曲構成は結構好きです。珍しくギターやピアノにキャッチーなフレーズが多いのが私好み。ピアノフレーズが妙に耳に残る。
②低速で展開しまくるお得意のスタイル。ラスト付近で少しスピードアップ。1:30からの初期kornのような東洋調の妖しいフレーズが気に入った。やっぱ自分はへビィロックが好きなんだなぁ。
③アコギ、クリーンボイス、控えめなシンセの大人しい曲。なんというか死にそうなメロディです。3:00あるのにむちゃくちゃ短いと感じるのは他の曲が大作ばかりだからか。
④ボートラ扱いの暴走ゴア。速弾き、人間外の高速ダブルバスドラ、怒気を吐き散らすデス声と100%アグレッシブです。ボーカルはかなり迫力ある。惚れた。結局この路線が一番気に入ってしまうのが自分らしいというか。


好きな人は気に入るであろうドゥーム。
重い空気はそのままに聴いてて疲れなくなってきているのは進化してると言っていいでしょう。遅いパートがいつも以上に多いけどクリーンボイスがうまくダルみを無くしてる。
変わらず人を選ぶ作風ですが、この路線が大丈夫な人にとっては魅力アップしてると思います。