恐怖の幻想改革 / AQUARIA MUSICS

東方のプログレアレンジ。


70'のイギリス・プログレ系のアレンジ。いわゆるメタル要素の少ないドリムシ以前のプログレです。
キーボードやオルガンがメインに据えられていることが多く、プログレ好きなら「うむ」と唸ってしまう「らしい」テクニカルなフレーズが至ることろで聴ける。どこか垢抜けない音質もグッド。
アレンジャーのすいでんげつさんは絵師としての才能もお持ちで(というかそっちが本業)、20pブックレットの漫画を読みながらCDを聴くと、物語を感じさせるアレンジの魅力より引き立ちます。
ただ、個々のフレーズは魅力的なんですが、原曲のメロディが強く残っているので楽器を変えて同じテーマを奏でていると感じるところも。同じく東方プログレ(メタル)アレンジであるCYTOKINEさんの「cubical another〜」のような次に何が飛び出してくるかわからないといった面白さが無かったのは少し残念であります。パートの繋げ方もちょっと強引かなってところがいくつかある。
じっくり聴きこむタイプで、軽く聴きながらノれるようなグルーヴでは無いので自分の好みからは少し外れたかな?通して聴くのは結構疲れる。


お気に入りは⑤「明治17年の上海アリス」アレンジ。④〜⑧の組曲の二番目で、勢いある演奏が中国のキリッとした面とマヌケな面をよく表現してる。


本格的なプログレだがあくまでも東方アレンジしてる。変り種のようで実は真っ当な東方アレンジな気がします。
原作の色が強く出ていることから、東方アレンジ嫌いも惹きこむかは微妙なところですが、東方好きなら間違えなくオススメ。アレンジの凝り方は他と一線を画します。
このCDを手に取った人は「絵でも音楽でもいいからその才能を少しで俺に分けてくれ」と絶対思うはず。マジで分けてくれ。